[ファイトクラブ]斉藤ジュン三冠防衛も菓子泥棒 全日後楽園タッグ宮原健斗&青柳優馬

[週刊ファイト6月26日期間 [ファイトクラブ]公開中

▼斉藤ジュン三冠防衛も菓子泥棒 全日後楽園タッグ宮原健斗&青柳優馬
 photo: テキサス・ロングホーン (c) 全日本プロレス 編集部編
・全日本プロレス後楽園ホール激闘の記録
・斉藤ジュン、全身全霊で貫いたV5防衛戦!鈴木秀樹との死闘
・世界タッグの象徴を守り抜いた“ビジネスタッグ”の底力
・王者の矜持で超えた“ミスター斉藤”の壁!吉岡世起V2達成
・ELIPDAの終幕とそれぞれの決断!混戦が導いた新たな旅立ち


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全日本プロレス後楽園ホール激闘の記録

■ 全日本プロレス スーパーパワーシリーズ2025
日時:6月18日
会場:後楽園ホール 観衆1,196人(主催者発表)

<第6試合 メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[第75代王者]斉藤ジュン
 20分52秒 Dying Light⇒エビ固め
[挑戦者]●鈴木秀樹
※第75代王者が5度目の防衛に成功

<第5試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組]○宮原健斗 青柳優馬
 16分44秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
[挑戦者組]菊田円 ●KAI
※第100代王者組が2度目の防衛に成功

<第4試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○吉岡世起
 15分40秒 横十字固め
[挑戦者]●“ミスター斉藤”土井成樹
※第71代王者が2度目の防衛に成功

<第3試合 ELPIDA vs 北斗軍 30分1本勝負>
ライジングHAYATO 安齊勇馬 本田竜輝 ○綾部蓮
 11分29秒 デスルーレット⇒片エビ固め
大森北斗 ●羆嵐 他花師 タロース

<第2試合 ゼンニチ本隊 vs バカの時代 30分1本勝負>
佐藤光留 ○真霜拳號 宮本裕向 阿部史典 立花誠吾
 11分25秒 ヒザ十字固め
諏訪魔 芦野祥太郎 田村男児 ●井上凌 ザイオン

<第1試合 20分1本勝負>
○斉藤レイ 青柳亮生 野村卓矢
 7分59秒 逆エビ固め
MUSASHI デイビーボーイ・スミスJr ●小藤将太

斉藤ジュン、全身全霊で貫いたV5防衛戦!鈴木秀樹との死闘

 2025年6月18日、東京・後楽園ホールで行われた全日本プロレス「スーパーパワーシリーズ2025」最終戦において、三冠ヘビー級王者・斉藤ジュンが挑戦者・鈴木秀樹を迎え撃つ注目の一戦が行われ、斉藤が壮絶な激闘を制し、5度目の防衛に成功した。今回のタイトルマッチは、2025年の「チャンピオン・カーニバル」公式戦で鈴木が斉藤からピンフォールを奪った因縁もあり、その再戦となったこの一戦は、単なる王座戦以上に三冠ベルトの象徴性を問う意味合いも帯びていた。鈴木が掲げたのは「挑戦」ではなく「奪取」宣言、つまり“王者の価値そのもの”への異議申し立てであり、斉藤ジュンが背負ったものはタイトルそのもの以上に、全日本プロレスという舞台の信義と尊厳であった。

 試合は序盤から斉藤が体格差とパワーを前面に押し出してリードを握りかけたが、鈴木は巧みな関節技や絞め技を駆使し、流れを徐々に手繰り寄せる。カシン式タランチュラに始まり、チキンウィングフェースロック、STF、そしてパイルドライバーと畳みかけるように多彩な攻撃を繰り出した鈴木は、ジュンの動きを徹底して封じ込める。中盤、雪崩式人間風車でジュンを投げ飛ばし、会場は騒然。ここで完全に試合の空気が鈴木に傾きかけたが、ジュンは土壇場での意地を発揮し、張り手とパンチを連打、そして代名詞ともいえるチョークスラムを繰り出して試合の流れを戻すことに成功した。
 

 だが、終盤、鈴木がスリーパーホールドでジュンを完全に捕らえると場内の緊張感は一気に高まり、王者は失神寸前にまで追い詰められた。それでも執念でフォールをカウント2で返した斉藤は、続けざまに狙われた人間風車を踏ん張ってこらえ返し、そこから渾身の逆襲へと転じた。最後は「ダイイングライト」2連発という一撃必殺のフィニッシャーを叩き込み、ついに3カウントを奪取。王座防衛に成功した斉藤は「鈴木秀樹、強かった。意識が飛んだかと思ったぜ」と胸中を吐露しつつも、「誰が来てもこのベルトは守る」と三冠王者としての覚悟を高らかに宣言した。

 試合後、青柳優馬とデイビーボーイ・スミスJr.が次なる挑戦を名乗り出たが、斉藤はこの2人に対し、「どちらかが先に勝ってから挑戦しろ」と挑戦者決定戦を提案して一歩退かせ、王者としての風格を示した。さらに、斉藤が恒例としている“スイーツタイム”で用意していた「ネコちゃんのフィナンシェ」を巡って、昨年の“お菓子泥棒事件”の張本人・本田竜輝が再び登場し、再犯とも言える形でフィナンシェを強奪。これに斉藤は激怒し、「本田竜輝DOOM!!」と叫び、次なる防衛戦の相手として本田を逆指名するという展開へと繋がった。

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