[ファイトクラブ]全日本プロレス札幌大会!本田竜輝・斉藤レイがBブロック勝ち抜け!

[週刊ファイト5月22日期間 [ファイトクラブ]公開中

▼全日本プロレス札幌大会!本田竜輝・斉藤レイがBブロック勝ち抜け!
 (c) 全日本プロレス 編集部編
・斉藤レイ、絶対に諦めない魂の逆襲!安齊勇馬との激戦を制し決勝T進出!
・Bブロック1位通過を懸けた死闘!本田竜輝が菊田円を粉砕して堂々のT進出
・札幌激突6人タッグマッチ!DOOMトリオが会場を掌握!
・青柳優馬、大森北斗に敗北――悔しさと誇りを刻んだ札幌決戦
・全日本プロレス札幌大会!激闘の記録


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斉藤レイ、絶対に諦めない魂の逆襲!安齊勇馬との激戦を制し決勝T進出!

 2025年5月11日、アパホテル&リゾート〈札幌〉で開催された全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル2025」北海道2連戦の最終日、そのメインイベントに組まれたのが、斉藤レイと安齊勇馬によるBブロック最終公式戦であった。この一戦の勝者がブロック2位通過を決めるというシンプルかつ過酷な構図は、春の祭典に相応しい興奮を場内にもたらしたが、最終的に勝利の女神が微笑んだのは、開幕から3連敗という崖っぷちから壮絶な追い上げを見せてきた斉藤レイであった。

 試合は両者が互いを知り尽くしているからこその緊張感と探り合いから幕を開けた。2023年、2024年、そして2024年の三冠ヘビー級選手権と、年ごとに一進一退の攻防を重ねてきたライバル同士の因縁が、北海道という舞台で炸裂する。序盤はロックアップから始まり、ロープ際の攻防、そして安齊のドロップキックからレイのショルダータックルへと展開。会場を巻き込むほどのチョップ合戦は、まさに意地と意地のぶつかり合いだった。

 レイは場外戦に持ち込むと、応援グッズを用いた反則ファイトでペースを掴もうとしたが、安齊は鉄柱への激突をかわし、逆にジャンピング・ニーを突き刺して反撃。リングへ戻るとドロップキックからのスロイダー、そして中央でのフェイスロックへと畳みかけ、元三冠王者の貫禄を見せつけた。だがレイも負けてはおらず、雪崩式ブレーンバスター、チョークスラムなど重量級ならではの強烈な攻撃を随所で繰り出し、流れを完全に譲ることはなかった。

 10分を過ぎた頃には両者ともに満身創痍。エルボーの応酬から頭突き合戦、そしてレイの放ったBBQボムを2.9で返した安齊が最後の意地を見せるも、勝利を呼び込んだのはレイの魂を込めたアイスバインであった。その回転の鋭さ、角度、そして気迫は観客の目に焼き付いたに違いない。

 勝利のマイクを握ったレイは、開幕からの連敗を語りながらも、自身を信じ続けたことの意義と、北海道という大地で歓喜を迎えられたことの喜びを滲ませた。さらにリング上では鈴木秀樹、本田竜輝、宮原健斗といった決勝トーナメント進出選手たちと火花を散らし、大田区大会に向けての戦いはすでに始まっていた。

 一方で敗れた安齊勇馬は、若干23歳ながらすでに三冠王者を経験し、今大会でも決勝進出を目指しての戦いを重ねてきたが、この日をもって予選敗退が決定。試合後は「来年、必ずでっかいトロフィーを手にする」と再起を誓い、ファンへの感謝と共にリングを後にした。

 この一戦において光ったのは、ただの勝敗だけではない。3年連続での対戦という因縁に加え、過去の勝敗を超えて積み上げられた2人の関係性、そしてそれを受け止めた札幌の観客の熱気、そのすべてがプロレスの持つ奥深さと熱狂を象徴していた。斉藤レイはこの試合でただ勝利したのではなく、自身の信念を証明したのである。決勝トーナメントでの彼のさらなる戦いに、期待せずにはいられない。

Bブロック1位通過を懸けた死闘!本田竜輝が菊田円を粉砕して堂々のT進出

 北海道・アパホテル&リゾート札幌で行われた全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル2025」札幌大会において、Bブロック公式戦として本田竜輝とDRAGONGATEの菊田円が対決した。共に4勝3敗という同成績で迎えたこの一戦は、まさに優勝決定トーナメント進出を懸けた天王山であり、その一撃一撃に重みが宿る、会場全体が息を呑むような緊張感が漂っていた。試合前からすでに火花が散っており、3月の大田区大会で共闘した際に息が合わなかったという因縁を持つ二人は、この日互いに一歩も引かない姿勢でリングに臨んだ。

 ゴングが鳴ると同時に菊田は本田へ接近し、視線をぶつけるような睨み合いのままにラリアットの応酬が始まり、序盤からリングは異常な熱気に包まれた。本田は重厚なタックルを連発し、菊田の突進力を正面から受け止めることで主導権を握りにかかるが、菊田も反則ギリギリのラフファイトを絡めながら応戦し、チョップの連打で観客のどよめきを引き出した。場外では鋭いエルボーと鉄柵攻撃も展開され、どちらが先にペースを掴むかが明確にならないまま5分が経過。互いの意地がぶつかり合うような展開が続く中、本田はスパインバスターからスリーパーホールドに移行し、スタミナを削りにかかると、菊田はそれを振りほどいてのチョップで逆転を狙う。

 試合が中盤に差しかかると、菊田がM.D.K(変型エメラルドフロウジョン)からのショートレンジ・ラリアットで一気に畳み掛けるが、本田もこれに沈まず強烈なスピアーで応戦し、両者がダウンを喫する。カウント9で立ち上がった2人は再び激しくぶつかり合い、菊田が尻爆弾からローリング・ラリアットを放てば、本田はそれを切り返してのファイナルベントを狙う。だが一度はこれを脱した菊田がラリアットで巻き返し、再び均衡が崩れない。


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