UFCは、元UFCライトヘビー級王者であり、UFC 12ヘビー級トーナメント優勝者でもあるビトー・ベウフォートが、2025年のUFC殿堂入りクラスに「パイオニア」として選出されたと発表した。
殿堂入り式典は、2025年6月26日(木)にT-Mobileアリーナで開催される「第13回UFCインターナショナル・ファイトウィーク」の一環として行われ、UFC FIGHT PASSで独占ライブ配信される。
UFC代表兼CEOのデイナ・ホワイトは次のようにコメントしている。
「ビトー・ベウフォートはUFCと契約した当時わずか19歳で、すぐにUFC史上最年少の勝利とトーナメント制覇を成し遂げた。彼はこのスポーツの先駆者であり、間違いなくUFCのレジェンドの一人だ。この夏、殿堂に迎えることは名誉である。」
ベウフォートの主な実績と経歴
通算戦績:26勝14敗1無効試合(うちUFC / PRIDE / Strikeforceで20勝14敗1無効試合)
主な勝利相手:ヴァンダレイ・シウバ、ランディ・クートゥア、リッチ・フランクリン、マイケル・ビスピン、ダン・ヘンダーソン、ルーク・ロックホールド、ネイト・マーコートなど
UFC史上最多の1Rフィニッシュ記録:13
90秒以内のKO勝利数:10
26勝中18試合が1Rでの勝利
ベウフォートは1996年10月にハワイのSuperBrawl 2でプロデビュー。身長差約18cm、体重差約45kgの不利な状況でジョン・ヘスを12秒KOし、その直後にUFCと契約。
1997年2月のUFC 12でトーナメントに出場し、トレ・テリグマンとスコット・フェロッツォをいずれも1R TKOで下して優勝。
その後もタンク・アボット、ジョー・チャールズ、ヴァンダレイ・シウバらに勝利し、一気にスターダムへと駆け上がる。
クートゥアとの因縁と王座戴冠
1997年、UFC 15でクートゥアに初黒星を喫し、のちに再戦。2004年1月、UFC 46での再戦ではドクターストップによりライトヘビー級王者となった。だが同年8月のUFC 49でタイトルを失い、翌年のUFC 51でティト・オーティズに敗れてUFCを一時離脱。
復帰と中量級時代
2009年にUFC復帰後は、リッチ・フランクリンをKOし再浮上。その後、アンデウソン・シウバやジョン・ジョーンズとのタイトル戦も経験。マイケル・ビスピン、ルーク・ロックホールド、ダン・ヘンダーソン、アンソニー・ジョンソンら強豪を次々に撃破。
2017年にはリオデジャネイロでネイト・マーコートに判定勝利し、地元ファンの前でキャリア最後の白星を挙げた。
2018年のUFC 224でリョート・マチダに敗れたのを最後に現役を引退。
その他の活動
自伝『Vitor Belfort: Lições de garra, fé e sucesso』を2012年に出版
2013年にはファイターズ・オンリーMMAアワードで「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」を受賞
ボクシングでも2006年と2023年にプロマッチで勝利を収めている
ベウフォートは現在フロリダ州在住で、家族と暮らしている。12歳でボクシングと柔術を始め、18歳でカールソン・グレイシーの黒帯を取得。2001年にはADCCの無差別級で銅メダルも獲得している。
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