[ファイトクラブ]宮原健斗vs.スミスJr、斉藤ジュンvs.鈴木秀樹ほか熱戦続出!全日後楽園CC

[週刊ファイト5月1日期間 [ファイトクラブ]公開中

▼宮原健斗vs.スミスJr、斉藤ジュンvs.鈴木秀樹ほか熱戦続出!全日後楽園CC
 photo by テキサスロングホーン&全日本プロレス公式 編集部編
・後楽園を沸かせた異色メイン!斉藤レイ&亮生らの5人タッグが激闘制す!
・斉藤ジュンと鈴木秀樹、王者の威厳と意地が激突したセミファイナルの死闘
・宮原健斗とデイビーボーイ・スミスJr.がぶつかった至高の一戦
・青柳優馬、無敗のマイク・D・ベッキオを撃破し反撃の狼煙を上げる
・安齊勇馬と菊田円が繰り広げた“新世代頂上決戦”衝突した野心と意地


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後楽園を沸かせた異色メイン!斉藤レイ&亮生らの5人タッグが激闘制す!

 2025年4月23日に東京・後楽園ホールで行われた全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル2025」大会において、異例のファン投票形式で決定されたメインイベントとして、斉藤レイ、ライジングHAYATO、青柳亮生、田村男児、長尾一大心の5人が、大森北斗、MUSASHI、井上凌、羆嵐、エーグル・ブランと対戦する10人タッグマッチが行われた。この一戦は、カーニバル公式戦を抑えてメインに据えられたカードであり、選手たちはその期待に応えるように、従来のシリアスなプロレスとは一線を画した、バラエティ色と真剣勝負を交えた内容で会場を大いに沸かせた。

 試合開始前から、選手たちはコスプレ姿で入場し、観客の目を引いた。特に大森北斗組は全員がメイド服姿で登場し、会場は爆笑と驚きの声に包まれた。一方、斉藤レイと田村男児は通常のファイトスタイルを崩さず、対照的な演出となった。開口一番、北斗が「ありがとニャン」とマイクを通して語るも、斉藤レイの鋭い張り手で場外戦に突入するという、予想を上回るスタートとなった。

 試合内容は各選手の持ち味が存分に発揮され、特に斉藤レイは北斗やMUSASHIに対して強烈な逆水平チョップを浴びせ、相手の動きを封じるなど、体格とパワーを生かした圧倒的な存在感を見せつけた。また、エーグル・ブランはスワンダイブ式ニーアタック、井上凌はスピーディな連携攻撃などで観客を魅了し、羆嵐はセントーンでリングに重さと迫力を加えた。

 中盤では、斉藤レイが羆嵐のアルゼンチン・バックブリーカーから投げられ、ダメージを受けながらも執念の反撃を開始。特に注目すべきは、デビューから半年の長尾一大心が見せた619やミサイルキックの連発であり、ジュニア離れした華麗な攻撃で観客の注目を集めた。また、亮生とMUSASHIの攻防では、ブランの雪崩式スパニッシュフライからの混戦に突入し、緊張感が一気に高まった。

 試合終盤には、HAYATOのアシストを受けた亮生がMUSASHIに対してファイアーバード・スプラッシュを炸裂させ、現世界ジュニア王者から堂々の3カウントを奪取。勝利を収めた亮生ら5人のチームは、ジュニアとヘビーの垣根を越えた熱戦でファンの心をつかんだ。

 全体として、この10人タッグはお祭り的要素を含みつつも、各選手が公式戦同様に本気のファイトを見せたことで、後楽園ホールの観客に大満足の内容を提供した。特に、ジュニア王者MUSASHIから勝利した亮生は、今後のタイトル戦線への大きなアピールとなったと言える。試合後のコメントこそ掲載されていなかったものの、リング上で繰り広げられたそれぞれの意地と闘志は、観客の記憶に深く刻まれた一戦となった。

斉藤ジュンと鈴木秀樹、王者の威厳と意地が激突したセミファイナルの死闘

 全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル2025」4月23日後楽園大会におけるセミファイナル、第7試合で行われた斉藤ジュン対鈴木秀樹の一戦は、両者が背負うプライドと立場が真正面からぶつかり合った、実に重厚な一戦となった。現三冠ヘビー級王者である斉藤ジュンにとって、メインイベントから2大会連続で外れるという現実は、王者としての威厳を問われる重大な意味を持っていた。それに対し、鈴木秀樹はSNSを通じて「チャンピオンがメインじゃないのはおかしい」と挑発。結果としてセミファイナルに配置されたこのカードには、単なる勝敗を超えた火花が散ることになった。

 試合は序盤から激しい打撃戦が展開され、場外戦でも両者が容赦のない攻防を繰り広げた。鈴木はジュンに対して顔面への蹴りやエルボースマッシュなど執拗な攻撃を見せ、ジュンはそれに対し体格を活かしたボディースラムやフロントキックで応戦。ジュンが得意とするチョークスラムを繰り出す場面では鈴木がエルボーで切り返し、延髄斬りからのツームストーン・パイルドライバー、さらにはドラゴン・スープレックスを畳みかけるなど、攻防の一進一退が続いた。

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