旗揚げメンバー岩谷麻優電撃退団! STARDOM横浜アリーナ大会一夜明け会見

 2025・4・27横浜アリーナ大会において観衆7,503人をマークしたスターダムが、ビッグマッチ翌日の2025・4・28に一夜明け会見を行った。

 会見の冒頭で岡田太郎社長より、同大会が2023年横浜アリーナ大会の観衆(5,539人)を上回るスターダム史上最高動員を達成したことや、PPV視聴回数も会見時点で前回の横浜アリーナ大会に近い数値を記録していることが発表された。

 その後、5月大会で決定したワールド・オブ・スターダム王座戦『上谷沙弥vs.玖麗さやか』、ワンダー・オブ・スターダム王座戦『スターライト・キッドvs.HANAKO』の会見も行われ、ビッグマッチ後の展望にも触れていく会見内容だった。

 ただ、今回の会見で一番衝撃的だったのは、2011年のスターダム旗揚げを知る唯一の生え抜き選手・岩谷麻優のスターダム退団発表だろう。以下は、会見当日の2025・4・28を以て退団となった岩谷の記者会見全文である。

岩谷麻優「本日でスターダムを退団する事になりました。泣かないようにって思ってたし、泣くつもりなかったけど涙が出ますね・・・」

岡田太郎「ファンの皆さんにとっては悲しいし悔しいけど、僕が社長就任してから色々お話して、『明るいくらいの会見にしようね』と言っていたんですけど。」

岩谷「スターダムを退団する・しないという話は一昨年(2023年)から話をして、『今のスターダムは岩谷麻優がいないとダメだ』、『スターダムがスターダムじゃなくなる』というスターダムを絶対護らなきゃという気持ちでスターダムに残る事を決めて。そこからスターダムの選手として・・・、一昨年はスターダムに残って良かったって本当に思ったし、今のIWGP(女子王座)に全てを賭けてきて、『失ったら辞めちゃうだろうなあ』という気持ちをずっと、ここ何回かの防衛戦でそういう気持ちになりながら、『絶対負けちゃダメだ』という気持ちで闘って。難しいな・・・。今までは、自分はスターダムに甘えていた部分が凄いあって、凄い助けてもらったし、いろんな経験させてもらったし、ホント、スターダムの事が大好きだし、スターダムの選手で良かったって思っているし。これからもスターダムが大好きって気持ちは変わらない。でも、スターダムのアイコンとして『5☆STAR GP』だったり『シンデレラトーナメント』だったり色んな祭典で優勝して、ベルトもグランドスラムも達成して、もう、やり残すことないかなって。スターダムでやれることは全部やったかなっていう思いで。IWGP昨日負けてしまって。自分は本当にIWGPに賭けてたから、『このベルトが無くなったらスターダムとしての岩谷麻優は終わりだな』と思って、正式に岡田さんにお話させていただいて、会見をする流れになったんですけど・・・。大丈夫ですかね? 纏まってます、これ?」

岡田「伝わってると思います。こんな空気になる事でお伝えしたいことは、『やめちまえ』ってことでもないし、『出ていきます、イヤです』ってことでもないよねという話は麻優さんとしていて。麻優さんがIWGPに賭けていた事は、『X-over』(編集部注:2022年に行われた新日本プロレスとスターダムの合同興行)の初代王座決定戦翌日に別でお仕事をしていた時に『この方は賭けているんだなあ』と知っていて。自分プロレスファンですから、岩谷麻優が、IWGPしか残っていなかったんですよね。スターダムでやり遂げていなかった事は分かっていたが故に、素晴らしい防衛戦を繰り広げれば繰り広げる程、失くした時の恐怖はプロレスファンとしてもありましたし。勿論、会社としても『その次どうしていく』、『スターダムがどうなっていくから、貴方もこうなっていくよ』という色んな展望は提示しているし、それにも別に『嫌です』ということもなく、『それも良いかな』、『それもどうかな』とか話もずっとしていて。ただ、最新の気持ちはこういう状態だと。『じゃあ、一度家出をしたら良いんじゃないかな』というのが最終的な2人の話の落としどころになりました。なんか自分は『家出レスラー』でこのスターダムと仕事をし始めて2年ちょっと経ちますけど、一回この『家出レスラー』プロジェクトが区切りを迎えたのかなって思いでいます。茶化すなという気持ちもあるけれど、麻優さんと私の気持ちの落としどころは『じゃあ、家出をしても良いんだぞ』という所だなと。だから、そのまま家を出て、1人立ちして成長するも良し。あんまり送り出す人が言う話じゃないかもしれないけど、『寂しくなったら帰っておいで』という気持ちは心のどこかにしっかり持って送り出したいなと思ってます。」

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岩谷「岡田さんとは本当に沢山話して。真面目な話をしてるのに笑っていて、『本当に話し合いなのか?』っていうくらいな雰囲気だったんですけども。うん。岩谷麻優、14年3ヶ月のスターダム人生、終わりにします。これからはちょっと、まだ考えてないですけど、一旦スターダムのアイコンはこれでおしまいです。これからは女子プロレスのアイコンになります。今まで応援してくれた皆さん、スターダムの選手・関係者の皆さん、ありがとうございました。これからも、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございます。(退席時に)家出してきま~す! バイバーイ!」

また、同会見では、「複数回の罰金や謹慎に応じなかった」という理由でテクラが契約解除、肘内側側副靱帯再建手術に伴い舞華が2025年ゴールデンウィークの九州巡業後に半年~1年間の長期欠場に入ることも発表された。横浜アリーナビッグマッチ後に、中野たむ引退、岩谷麻優退団、テクラ契約解除、舞華欠場と主力クラスの人員変動が一挙に訪れたスターダムの動向に注目したい。


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