アイドル対決はレイ・ミステリオJr.が勝利!『AAA トリプレマニア2015』

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 2015年8月9日にメキシコ・メキシコシティでルチャリブレ2大メジャー団体のひとつAAAが年間最大イベント『AAA トリプレマニア2015』が開催された。
 今大会のメインは、レイ・ミステリオJr.とミステシス(初代ミスティコ、初代シン・カラ)のシングルマッチだ。ともにメキシコマットで大スターとなりWWEと契約して世界的なスーパースターとなり、揃ってAAAに復帰、同じテクニコ(善玉)としてエース格で戦っていたが、ここにきて、直接対決となった。空中戦が得意なマスクマンでアイドル的な人気とキャラが被り、WWEでも何度か直接対決が組まれそうになったが実現していない。遂にメキシコが生んだ2大スターの直接対決がこの大舞台で実現したのだった。映画『ミッション・インポッシブル』とのコラボ企画でミステシスは上空から登場。そしてミステリオも派手な覆面で登場した。2人はいつも以上にハードコアな試合展開で盛り上げ、最後はミステリオが掟破りのラ・ミスティカでミステシスを仕留めたのだった。
 試合後、アベルノ、ペンタゴンJr.、ジョー・リーダーのルード(悪役)達が乱入、ミステリオとミスティカは2人で619の共演で退治したのだが、その直後に事件が起った。ミステシスが、ミステリオに毒霧を噴射したのだった。更にミステシスは今度はマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)を要求し、ミステリオを実況席のテーブルにパワーボム!衝撃のルード転向となったようだ。これをみたソシエダ(ルード多国籍軍)を率いるコナンが、仲間になったとミステシスの手をあげるが、ミステシスは拒否、そして、ロス・ペロス・デル・マール(亡くなったイホ・デル・ペロ・アグアヨさんが率いていた団体の垣根を越えた超党派ルードユニット)のTシャツを着たのだった。親友であり亡くなったアグアヨ(ペリート)さんの遺志をついでロス・ぺロス再建、2代目リーダーとなるのだろうか?

 アメリカからの侵略者として散々、メキシコをバカにしてきたブライアン・ケイジに制裁を加えたのはアルベルト・エル・パトロン(デル・リオ、ドスカラスJr.)だった。遂にカベジェラ戦(敗者、髪切りマッチ)での最終決着戦となったこの試合は、悪徳レフェリーのイホ・デル・ティランテスがケイジに味方し、セコンドのイホ・デル・ファンタズマが乱入を繰り返し、アルベルトがピンチに陥るも最後は、必殺のクロスアーム・ブリーカーで仕留めた。遂にケイジを丸坊主にしたのだった。

 またビシャノ3号の引退試合も行なわれた。父親は伝説のスペルエストレージャであるレイ・メンドーサだが、自分の息子達がプロレスラーになるというと、すぐに自分の名前(メンドーサ)を名乗り父親の七光ではなく、自分たちの力でまず名声を上げろと、メンドーサの名前を使わせなかった。そこで5人の息子達は、ピンクの暗殺者ロス・ビシャノスとして次々にデビューし、父親の名前を使わずにスターになっていった。中でも3号はもっとも実力があると評価されており、ベビーフェイスとのマスカラ・コントラ・カベジェラや、アトランティスとのマスカラ戦は伝説となっている。元々、ルードであるビシャノスは反則殺法を引退試合でも駆使して最後はローブローで勝利。試合後、3号はマスクを脱いで(すでにアトランティスとのマスカラ戦で覆面は剥がされている)、最後の対戦相手サイコ・サーカスに讃えられ引退試合は大団円となった。

 今年のAAA殿堂入りも発表され、若くして亡くなったイホ・デル・ペロ・アグアヨさんと、そのアグアヨの参謀としてロス・ぺロスを支えたエクトール・ガルサさんが選ばれた。

■ AAA トリプレマニア2015
日時:2015年8月9日
場所:メキシコ・メキシコシティ アレナ・シウダ・デ・メヒコ

<メインイベント マノ・ア・マノ(シングルマッチ)>
○レイ・ミステリオJr.
 ラ・ミスティカ
●ミステシス

<セミファイナル カベジェラ・コントラ・カベジェラ>※敗者、髪切りマッチ
○アルベルト・エル・パトロン
 クロスアーム・ブリーカー
●ブライアン・ケイジ

<ブルー・デモンjr.デビュー30週記念試合>
○ブルー・デモンJr.、ラ・パルカ
 ジャベ
●エル・メシアス、エレクトロ・ショック

<AAAトリオ王座タイトル3WAYマッチ>
○シベルネジェリコ、アベルノ、チェスマン(王者)
 ローブロー⇒ピンフォール
●エル・テハノJr.、イホ・デル・ファンタズマ、ペンタゴンJr.(挑戦者)
フェニックス、ジャック・エバンス、アンヘリコ(挑戦者)

<ビジャノ3号&ペペ・カサス引退試合>
○ロス・ビジャノス(ビジャノ3号、4号、5号)
 ローブロー⇒ピンフォール
●サイコ・サーカス(サイコ・クラウン、モンスター・クラウン、マーダー・クラウン)

<8人タッグマッチ>
○ドラゴ、ゴジャ・コング、ピンピネーラ、ディナスティア
 ジャベ
●ダガ、セクシー・スター、マンバ、ミニ・サイコ・クラウン

※大不評回になってしまった大会の電子書籍版はマット界舞台裏8月20-27日号真夏の祭典G1横浜新間寿JバレンタインREINA納涼さくらえみに掲載されました。

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