[ファイトクラブ]インサイドルポ! MarigoldはRed Hot Chili Peppersと並んで咲いた

[週刊ファイト5月30-6月6日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼インサイドルポ! MarigoldはRed Hot Chili Peppersと並んで咲いた
 photo & text by 甘井公平 w/編集部編
・映画『家出レスラー』厳しい公開とレッチリ東京ドームDay2バッティング
・旗揚げ戦という名の特殊な快楽と磁場 New Order♪Blue Monday’88
・後楽園で再び始まったパッション注入!Starting Over背番号1の弓月
・格付けしあう女たち早くも勃発!青野未来-石川奈青イデオロギー対決
・会場人気、紙テープ量も№1のMIRAIに東鳩付くもCHIAKIとの内容は
・「ほろ苦いお旗揚げですわっ!」スベった貴婦人・桜井麻衣ご機嫌斜め
・アクトレス新時代!早くも次期エース確定旗・天麗皇希 プロレス界降臨
・ついに実現ジュリア-Sareeeより トリを浚ったのは巨漢の新鋭ボジラ!
・一人だけ試合についてゆけぬエース!オリシャン・林下詩美の限界?
・ジュリア微妙な四文字熟語で託す「今後”定期参戦”して欲しい」Sareee
・早くも7・13両国国技館進出発表!ロッシーの両国LOVEは終わらない
・ロープワーク極端減!派手に咲いたマリゴーとは どんな花だったか?


■ Marigold Fields Forever
日時:5月20日
会場:後楽園ホール 観衆1539人(超満員札止め=主催者発表)

映画『家出レスラー』厳しい公開とレッチリ東京ドームDay2バッティング

 5月17日(金)より全国ロードショーとなった、スターダム・岩谷麻優の自伝映画『家出レスラー』の出だしが、非常に厳しい。全国ロードショーを謳いつつ、公開されているのは47都道府県の3/4以下、各シネコンもいわゆる「狭いスクリーン」でのスタートに加え、上映時間もたいてい早朝と夜。Xでは「劇場に俺と数人」といったコメントが並んでいる。来週には上映回数は減り、再来週からフェードアウトモードであろう。
 2021年末の岩谷役オーディション開始で話題になるも、公開まで2年半かかり間延びして話題性がなくなったのが敗因だろうが、おそらく猪木のアミューズ制作映画と同様、早ければ年末にはアマゾンプライムで無料視聴の憂き目になりそうだ。ドライに投資回収最優先の、いわゆる「制作委員会方式の悪手」である。
 そんな公開日にぶつけるかの如く行われたのが、アイコン・岩谷いわく『アイコンの第2の両親が離婚(ロッシーとブシロード)し、父が昔の妻(風香)と再婚した団体』マリーゴールド旗揚げ興行だ。

 当日はレッチリ(Red Hot Chili Peppers)の東京ドームDay2とバッティングして、晴天5月の水道橋はレッチリTシャツ一色。食事しようにも買い物しようにも、コンビニもファミレスも居酒屋もファストフードも、すべてレッチリTシャツ軍団がジャックしていて、こちらはミネラルウォーターすら買えない。ご存じ後楽園ホール内は、水も高いのだ。

 しかし客数は1/40でも、後楽園ホール「Marigold」も局所熱ではまったく負けてはいなかった。平日18時30分開始なのに、15時の時点で後楽園ホール前を通るレッチリファンが驚くほどの物販大行列。喫煙コーナーで話した白人も「Pro Wrestling? Woman? OH! Really!」である。
 ただ旗揚げ戦だけにスタッフが足りず、どうしても仕切りが悪すぎた。慣れたブシロードとは違い行列の捌きが悪く、13時から並んでいたのはあきらかに中国人転売ヤーに雇われた「買い子」。本日限定の全選手サイン入りフォトフレーム5,000円は15分で完売、夕方にはメルカリに5万円で出ていたほどだ。WWE移籍で価値高騰間違いなしのジュリア・グッズも含め、即購入・即転売・即落札・即完売のイヤ~なループであった。

旗揚げ戦という名の特殊な快楽と磁場 New Order♪Blue Monday’88

 やはり『旗揚げ戦』という言葉は、プロレスファンにはPricelessな魔法の言葉なのだろう。
 場内には買ったばかりのマリゴー名物背番号Tシャツに加え、移籍したスターダム選手Tシャツ、アクトレス選手Tシャツも目に付いたが、なぜかレッチリTシャツの白人も数名。場所を間違えたか? そして最も笑ったのは林下詩美がオリシャンと共に新宿2丁目で販売した「なつバーTシャツ」のUTAMIヴァージョン。こちらは35,000円のシャンパンに加え、2色刷り8,000円で販売したそうな。ここでもダディ譲りの錬金術は軽やかだ。そのステップワークを試合に活かして欲しいところだったが・・・。

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▼スターダムBUNTAI客入り大苦戦!家出レスラー提供QUEENDOM’24

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 開場BGMはニューオーダーの♪Blue Monday 1988。わかる人にはわかる、昭和のディスコへタイムスリップな雰囲気だが、不思議とそれを感じさせない。リングはNOAHのものにシートをかぶせ、レフェリーもNOAHからレンタル。コーナーにあったスポンサーマークは、先週行った海合宿でお世話になった、スーパー銭湯のロゴである。
 まずはデビュー前の新人4選手の紹介。この中には、スターダムでHANAKOらと同期ながら怪我でデビューが遅れていた南小桃や、先月アイスリボンを円満退社した南ゆうき、グラビアアイドルの橘渚らがいる。そして試合開始10分前から場内1面にカウントダウン画面、3面に色違いでカウントダウンのカラーレーザー=「押しはナシ」の予告か。

林下詩美の舌ピアス出しポーズは直らない(上)、ロッシー小川の2本のベルト創設宣言(下)

 カウントゼロの入場開始で、レスラーは1人ずつコールされ南側最後方から1人ずつ登場。これは事前発表一切なしだったようで、南側のレッスルユニバース公式カメラマン2人以外は、意表を突かれ全員慌てていた。
 演出面は問題なし。

後楽園で再び始まったパッション注入!Starting Over背番号1の弓月
<第1試合 starting over~パッション注入2024 15分1本勝負>
○高橋奈七永
 14分15秒 冷蔵庫爆弾⇒片エビ固め
●ビクトリア弓月

 スターダム「New Blood」からマリーゴールドへ戦場を移した高橋奈七永の「パッション注入マッチ」。弓月改めビクトリア弓月が志願して実現した、旗揚げ戦オープニングマッチである。

 スターダムの若手他団体交流マッチで毎回行われていたこの「パッション注入マッチ」は、決してハードヒットやきつい攻めでいたぶるだけではなく、過去にはあわや時間切れ寸前まで奮闘した飯田沙耶はその後覚醒し、貴婦人・桜井まいも硬い花道でのドロップキックやセントーン、ニークラッシャーを繰り出して意地を見せ、ただのキャラクターレスラーではないことを見せつけた、若手の高い壁試合なのだ。

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▼Stardom New Bloodに救世主!WAVE狐伯(元マーベラス神童ミコト)

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 残念ながら、弓月はほぼ見せ場なくこの日の最短試合時間で高橋に敗れた。高橋も「引き出すべき引き出しが見当たらなかった」とコメント。
 なにしろ弓月はまだデビュー10戦もこなしていないうえ、旗揚げの海合宿で話題となった「禁断のハーフクスワット」で、最も足を曲げていなかったのが弓月である。

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