[ファイトクラブ]スターダムBUNTAI客入り大苦戦!家出レスラー提供QUEENDOM’24

[週刊ファイト5月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼スターダムBUNTAI客入り大苦戦!家出レスラー提供QUEENDOM’24
 Photo: 甘井公平・かみのめ軍曹  by 甘井公平 w/編集部編
・結論から言えばGW初日という日程が辛かったか?最後3試合は充実
・建て直し新装の横浜文化体育館「BUNTAI」プロレスこけら落とし栄誉も
・新社長体制初のビッグイベント!空席目立つ中、試合は進む…映画CM
・家出レスラー10分!ロッシー小川役名がグッシー大串⇒グッシー変更
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・前売大苦戦にSLKが一肌脱ぐも、席は埋まらず 4wayゴッデス選手権
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・この1年間ビッグマッチで稀にみる大当たり安納サオリ羽南セミとメイン
・過酷が伝わる舞華2-1渡辺桃 ラストウーマン・スタンディングマッチ!
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■ スターダム ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2024
日時:4月27日
会場:神奈川・横浜BUNTAI(旧・横浜文化体育館)観衆2735人(主催者発表)

結論から言えばGW初日という日程が辛かったか?最後3試合は充実

 前売りは伸び悩み20席種のうち完売はわずか5種類。新装なったBUNTAIは、さいたまスーパーアリーナのような可変式スタンド席なので、駆使すればプロレス興行のキャパはアリーナ込みでMAXの4,500人~Minimumでは2,000人まで調整可能だ。その3,000人ヴァージョンでもブシロード名物、正直な公式発表は2,735人。ただし今回は映画関係の招待席が500席上も設けてあり(プレス用の席次表には堂々と書いてあった)、実はこれ、関係者ではなく「映画観賞券当選者ご招待席」。4月から一斉に、TV・ラジオ・Webメディアその他、各SNSで発信した「抽選で10組様をご招待!」というのが、実は応募すればほぼ皆当選という、ふた昔前の芸能界のような企画。更にレギュラースポンサー枠を除けば実券販売は後楽園ホール並みか。
 日本でもアメリカでも、1年の興行スケジュールがほぼ同じ頃に『レッスルマニア』があってとかになるものだが、昨年4月23日のQUEENDOMは横浜アリーナである。本年はキャパ縮小になるが「初の新装BUNTAI」のお題目を掲げたものの、昔日のK-1のような超豪華画面(巨大サイネージが8面)と火柱や音響演出を考えると、赤字興行であろう。
 ただ、客席の埋まり具合にばかりケチをつけるわけではない。今回の興行内容、特に後半のタイトルマッチ3試合は素晴らしかった。

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 上記記事後半には「甘井のおかげか、スターダム記事のヒット率がわずかに上がった」とのお言葉だが、褒められても貶されても、私はいつも通りにしか書けない。女子プロレス各興業各興業の正確な試合時間や出した技の名称や順番は公式サイトなりに委ね、斜めに見た記事を書くだけだ。上っ面な各試合のマッチメイク意図や流れも「週プロ」以下の他媒体に任せよう。
 しかし、私が見ているのは、舞華のボッタくり焼酎や林下のオリジナルシャンパン、鹿島の物販が天ぷらを揚げるのに失敗し「かけそば1,000円」、中野たむ実家の納税額などのワンバウンド変化球ネタばかりと思われがちだが、そうでもないのだ(笑)。

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 たまにはもう少しだけ、試合内容にも踏み込んでみよう。

建て直し新装の横浜文化体育館「BUNTAI」プロレスこけら落とし栄誉も

 横浜文化体育館、通称〝文体〟は交通の便が良くキャパシティ的には中箱であり、古くからプロレス興行に使用されてきた。
 首都圏にあってキャパシティ4,000人~4,500人というのは「後楽園ホールは埋められるようになったが、まだ定期的に地方遠征の力はない、さて次は?」、あるいはメジャー団体からも「程よいサイズの中箱」であり、いずれにせよ使い勝手が良かった。実際、今も新日は夏のGⅠで後楽園ホール連戦の前後に必ず文体を使い、稼ぎ頭である首都圏興行連打のクリッピングポイントであった。

 新日、全日、FMW、大日本、ドラゲー、格闘技のパンクラス。女子では全日本女子、ガイアジャパン、OZアカデミーなどが、名勝負の跡を語り継がれている。首都圏在住ファンなら必ず1度は訪れたことがある「文体」。

 東京五輪の前年に建築された「文体」は老朽化で約60年の歴史に幕を閉じ2020年秋にいったん取り壊され、近隣(横浜文化体育館横)に建替えられたのが、ここ「BUNTAI」だ。
 最期まで汚れた壁の喫煙コーナーがあり和式トイレが残っていた。横浜とは思えぬ昭和の匂いが満喫できた「文体」は、最新の「BUNTAI」となった。東京オリンピック用に建てられた有明アリーナのイメージに近く、最新の音響照明、イスの快適さに分かりやすさ。機材の持ち込み安さ、ブロック分けと共用導線の合理さ。「体育館」から「イベントスペース」に脱皮して、スタンド、ひな壇席、そして会場の形こそ縦長から横長になったが、まさに洗練された箱(イベントホール)であり、今後も各プロレス団体の名勝負がくり広げられてゆくであろう。

 そしてGW初日、前売大不振で客入りが危ぶまれていた恒例の『ALLSTAR GRAND QUEENDOM』なんだが・・・。

新社長体制初のビッグイベント!空席目立つ中、試合は進む…映画CM
<第0試合1 10分1本勝負>
○向後桃
 6分11秒 ネクターピーチ
●八神蘭奈

 元グラビアアイドルで元舞台女優の〝ミス湘南〟。映画「家出レスラー」にも出たとはいえ、病で体重の増やせぬ向後桃のプロレスに進歩はない。試合内容的には一番伸びている新人・八神蘭奈の見事な”かませ犬”だが、今日は映画の宣伝も兼ねた興行だけあり、あからさまに後輩に試合をコントロールされ勝ちを譲られた内容に。

<第0試合2 15分1本勝負>
○水森由菜 さくらあや
 8分57秒 TPサンシャイン⇒片エビ固め
レディ・C ●梨杏


 遅れてデビューしたばかりの李杏も、先にデビューしてコズエン入りしたさくらあやも、成長著しい。

家出レスラー10分!ロッシー小川役名がグッシー大串⇒グッシー変更

 ここで5・17公開の映画『家出レスラー』のパイロット版が10分程度公開されたが、気になったのは登場役者中最も著名な竹中直人(ロッシー小川役)の役名が「グッシー大串」から「グッシー」にマイナーチェンジされていたこと。準主役的な役割だけに公開時にいないのだ。
 ロッシー退団後に何カ所か撮り直しもあったそうで、大御所の竹中直人は不機嫌になり、事前プロモーションやインタビューにはまったく登場していない。


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