(c) AEW
以前からお伝えしていることだが、AEWはマスコミ窓口の広報が弱く、公式写真の配布が毎度遅れるどころか、またまた「新システムに移行する」との連絡を最後に、今回Dynamiteの写真はないまま。病気というか、ややもう老衰になっている名物実況アナウンサーのJRことジム・ロスが、地元オクラホマからの中継なので最後の1試合だけ復帰とかだけでなく、終盤に入った『コンチネンタル・クラシック』の極めて重要な放送回だったのだが、SNSに出ている程度のわずかな画像で簡単・簡潔に紹介するしかない。
ちなみに、番組上としてはタッグを組んでいた重鎮クリス・ジェリコからの発表にしていたが、自身のSNSで発表の通り、ケニー・オメガが入院となって、どうやら長期欠場となりそうである。
■ AEW Dynamite Holiday Bash
日時：12月20日（現地時間）
会場：米オクラホマ州オクラホマ・シティ ペイコム・センター
番組はその「コンチネンタル・クラシック」から。これまでDynamiteしか見てないファンには、なんかずっと勝利している記憶が残るルーシュは、今回は足にテーピングしてきてしっかり立てないspotを見せるなど不完全との言い訳アピールして、Swerveストリックランドのスワーブ・ストンプに沈む。これでストリックランドは4勝1敗で、まだ残りそうという星取表でメインに繋げることになる。
今回、乱暴に評するならG1をパクった「コンチネンタル・クラシック」リーグ戦なんだが、１つにDynamiteもCollisionも2時間番組という大きな違いがあるとはいえ、このジェイ・リーサル対マーク・ブリスコの、白星配給係りだった全敗同士のブービー賞カードを、意味のあるものとして提示したAEWの演出は高く評価したいのだ。
実際、正直このカードがイチバン面白かったのだから、オモテの勝敗に騙されてはいけない。そもそも、旧ROHまで見ていたアメプロ通ならおわかりの通り、「お前ら、何回やってるんだよ」という旧ROHの定番カードである。ちゃんとそこをHONOR、名誉を賭けた闘いなんだと実況も伝えてくれて、感動させてくれたのだから立派なのだ。
先週回でもお伝えしたように、マーク・ブリスコがoverしたもんだから、ジェイ・ドリラーが決まってリーサルは5敗になってしまうんだが、誰が職人なのかは大人のファンはわかってくれたと思う。ROHの伝統継承は、2023年も生き続けたのであった。
一般向けに今週のDynamiteを紹介するなら、サモア・ジョーとMJFが背中を合わせて、DEVIL仮面たちにリングサイドを取り囲まれている絵が使われるのかも。ただ、探したけど上記のしかありませんでした。
はい、当初からの約束通り、年末の『WORLDS END』ではこの二人は王座戦やります。一方で、次週のDynamiteでは両雄の持つタッグ王座の防衛戦が先です。
もっとも、たぶん世間的にはMJFがユダヤ人協会のなんちゃら表彰を受けていたセグメントの紹介が大きいことらしい。まぁ、戦争している最中なので、本誌的にはあまり関心はしません。極めて政治的なアピールだから。
里歩がサレヤに勝利して、いよいよ『WORLDS END』で、この日例によって白黒画面で実況席に出たトニー・ストームの王座に挑戦となるんだが、試合自体はイマイチだったかなぁ。もっともこの日、前座でサレヤの兄にして、ドキュメンタリーや映画でも大きな役割だったザック・ゾディアックがAEWデビューを果たしたそうで・・・。ふ～ん。
ロデリック・ストロングがコマンダーを下したカードは写真もないし省きますが、メインがジェイ・ホワイトvs.ジョン・モクスリーになります。
ここまでくると、大人のファンは読めたと思いますが、ジェイがブレードランナーを決めて、これまで全勝無敗だったMOXに土をつけるケツでした。
ということで、次週は1敗が並んだSwerveストリックランド、ジョン・モクスリー、ジェイ・ホワイトの三つ巴戦になるのであります。
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