［週刊ファイト12月21日号］収録 ［ファイトクラブ］公開中
▼初代MLW世界王者・小島聡20年ぶり凱旋NY山下実優・初&伊藤麻希
photo by George Napolitano 編集部編
・ロッキー・ロメロ、マスカラ・ドラダのマスク剥ぎCMLL Historic王座戴冠
・山下実優MLW初登場プリンセス王座戦 デルミ・エキゾをキックで圧倒
・最初からBread(主食/糧)声援の小島聡、トム・ローラー下し食パン歓迎
・観客動員81,036.5人WTF率いるセント・ローレントのボディービル？
・MLW National無差別級ジミー・ロイドRaven Effect DDTジミー・ロイド
・GLEATジャナイ・カイがデーモン・クラッチで伊藤麻希を締め王座防衛
・アレックス・ケイン絞殺王座防衛 リベラのジャケット着用マット・カラドナ
・離脱したと思われたリチャード・ホリディ帰還！1・6Aケイン王座に挑戦
■ MLW ONE-SHOT
日時：12月7日（現地時間）
会場：米ニューヨーク市クイーンズ メルローズ・ボールルーム
本誌『鷹の爪大賞』のシュート活字委員会編で2年連続の”裏MVP”となった小島聡のMLW凱旋から、東京女子プロレスは山下実優の初参戦まで盛沢山。前回も好評だった伊藤麻希に、GLEAT参戦でも日本のファンに馴染みとなったジャナイ・カイとの王座戦だけでなく、アレックス・ケイン対マット・カルドナのMLW世界王座戦と、注目カードが並んだMLWのニューヨーク大会をジョージ・ナポリターノ記者が独占取材した。
ロッキー・ロメロ、マスカラ・ドラダのマスク剥ぎCMLL Historic王座戴冠
新日本プロレスとCMLLのパートナーシップだけでなく、AEWやMLWとの提携にも外交的手腕を発揮しているロッキー・ロメロがPPV大会のトップバッターとして出場。マスカラ・ドラダ戦はMLW世界ミドル級王座と、CMLL Historicウェルター級王座が賭けられることに。
このCMLL Historicウェルター級、確かに権威があるタイトルなんだが、以前も数回、もう1本あってとかややこしい騒動があったと記憶する。
試合はロッキーがマスカラ・ドラダのマスクを剥いで、それで動揺した隙にスモール・パッケージで丸め込んだ。普通に考えれば、そもそも2本のベルトで登場したロッキーの防衛なんだが、MLW公式ではNEWと表記されていてと、まぁ要するにこれで本物の二冠王になったんだろう。新たなコミッショナー的な役割になっているサリーナ・デ・ラ・レンタと喜びを爆発させていたキューバ系のロッキー・ロメロなのだった。
ちなみに、現在のMLWはもう１つの別団体（？）WTF（ワールド・タイタン・フェデレーション）が、外敵軍として乗っ取りしようとしている大河ドラマが進行中だと繰り返しておこう。
▼アレックス・ケイン45+ヤコブ・ファトゥMLWマット・カルドナ追放Mワーナー
山下実優MLW初登場プリンセス王座戦 デルミ・エキゾをキックで圧倒
デルミ・エキゾは元MLW世界フェザー級王者であり、現地時間10月14日のフィラデルフィア大会でジャナイ・カイに王座盗られていたんだが・・・。それにしてもこんなにボコボコに蹴られまくる試合はやったことなかったと思われる。
MLW初登場で東京女子プロレス認定のプリンセス王座防衛戦を組んで貰えた山下実優の貫録勝ちでありました。
最後はスカル・キックです。痛ぁ～！
最初からBread(主食/糧)声援の小島聡、トム・ローラー下し食パン歓迎
さて、小島聡のMLW凱旋である。恐らくはプロモーターの計らいで、花道登場段階からBread, Breadと声援する歓迎となった。つまりは主食であり、糧なんだと。インディ団体MLWは20年生き残っているし、コジもまた、2023年は日本でのグランドスラム達成だけでなく、AEWでの活躍で新たな円熟期を迎えており、WWEと訴訟中のMLWの存続と選手のピークが奇跡的に交わった象徴なのであった。
対戦相手には元UFC戦士にして、かのMLW世界王者を5ヶ月保持したこともある、現・新日本プロレスのトム・ローラーが名乗り出た。お膳立ても揃ったことになろう。
必殺のラリアットが決まった。リングには大量の食パンが投げ込まれて、コジはそれをかじっている。「ボクを覚えているかい？」～2023年ハイライトの１つとして歴史が刻まれたのだ。