ヒューストンSDビンス挨拶プリンス復帰ショッツイ&NOX-Sロリンズ梯子

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 WWEもツアー有観客巡業再開。冒頭にはビンス・マクマホン御大も一言だけ「皆さんどこにいたんだい?」の顔見世にせよ、花道に例の歩き方で闊歩して、75歳でも元気ですとのLIVE中継開始になった。


 試合はエッジとローマン・レインズPPV戦の前哨戦ということで、ミステリオ親子にエッジ、そしてウソーズの6人タッグから。なんでもドミニクはパンデミック期のデビューだから、これがお客を前にした初試合だって。


 陰謀説を唱え続けるサミ・ゼインに対して出てきたのはプリンス、フィン・ベイラーだ。有観客再開の隠し玉はPPVや翌日RAWだろうが、こちらにもなにか必要ということでフィンの入場曲に合わせて両手を広げるポーズが絵になった狙い通りである。フィンのSNSをフォローしていたら、たぶんこうなるとは読めていたことだろう。まぁ、ゼインとは試合ではなくぶっ飛ばしてクーデグラを決めるだけだったのだが・・・。


 やはり久しぶりにプロレス会場に参加したお客さんにとって、前週のデビューに引き続いてショッツイ(ブラックハート)&(ティーガン)ノックスの戦車からの登場というのが記憶に残ったんじゃなかろうか? ナタリア&タミーナ組にNOXがシャイニング・ウィザードを放ち、最後はどさくさの丸め込みとはいえ勝たせて貰っていたのだから。

 もっとも、リブ・モーガンとゼリーナ・ベガが解説席の両端で、やはり途中で喧嘩になってそのどさくさでの丸め込みだったのだが・・・。まぁ新顔の紹介だからこんなモンでしょう。もっともビンスたちには「あっちは別の世界」だから、勝手にSmackDownでは「ショッツイ&ノックスの戦車隊」と短くされているのは不満だと本誌は先に活字にしてある通りである。


 満員のお客を前には王座戦も必要なので、ここでビアンカ・ブレアに、WWEで最も美しいカーメラのカード。KOD=Kiss of Deathが決まるだけなんだが、カーメラはなんかいつも負けているのにPPVのMITB本戦には出れるとか、すでに本誌WWEの辛口拡大版にはオカシイと叩いてあるが、さっきの試合でも負けたナタリア先輩も出れるように、予選とかもあったのにMITBはロジックの破綻が著しい。

 なんでも黒人同志の女子カードが『レッスルマニア』のメインになったのは画期的とかで、雲隠れしていた大坂なおみも出席して「最高女子選手賞」だったESPNのやってるESPYS AWARDSに輝いたとかもやってたけど、本当に権威あるのは本誌の鷹の爪大賞だけなんですよ~っと。
 もっとも大観衆の前でもビアンカが受けていたのは大変喜ばしい。”E・S・T”と何度も合唱が起きていたのは「ほれみろ!」なのだった。そっちこそが究極のガチンコ審判の答えであることは述べるまでもない。


 ヒゲも落としてわかりやすくヒールになったオーティス対セザーロなんだが、「パウンド・フォー・パウンドでは最強の力持ち」と強調されたセザーロが、重いオーティスをジャイアント・スイングで回せるのかの興味を煽ったものの・・・

 アルファ・アカデミー師匠のチャド・ゲイブルが介入してきて記録上は反則勝ち。しかし、ショーティGを回そうが、オーティスのベイダーボム喰らってるんだから、ながらで見ているライト層にはセザーロが負けたと記憶したのかも。そんなモンです。


 すべてを失ったバロン・コービンさんは、失意の中で救済資金を立ち上げたそうで・・・。サイトもあるから、出す人もいるんだろうなぁ。そりゃRIZINの格闘家にスポンサーしていた、人工知能を使った暗号資産(仮想通貨)への投資話を持ちかけて、現金を騙し取ったTDTの幹部は逮捕されてました。

 ヒザついてお願いしてましたが、ケビン・オーエンズにスタナー喰らってました。トホホ。


 ケビンがそのままリングに残ってフェイタル4way戦に。シンスケの付き人リック・ブーグスは、巡業にもジューダス・プリースト印のエピフォン製フライングV持参なのであった(笑)。


 PPV大会の直前回というマッチメイク上の制約があるから単純比較は出来ないし、同じテキサスながらそりゃTOYOTAセンターの方が格上の会場なんだが、AEW Dynamiteが坂崎ユカの招聘に続いてメインにはダービー・アレンvs.イーサン・ペイジの若手による斬新な棺桶マッチで勝負したのを引き合いに出すなら、WWEの有観客再開は正直負けていた感が残るのだ。

■ WWE SmackDown
日時:7月16日(現地時間)
会場:米テキサス州ヒューストン TOYOTAセンター 観衆14,496(=主催者発表)

◆エッジが6人タッグ前哨戦で敗戦も王者レインズを鉄パイプ・クロスフェイス葬

 “R指定の男”エッジがPPV「マネー・イン・ザ・バンク」のユニバーサル王座戦で激突する王者ローマン・レインズとの6人タッグ戦で敗戦するも、試合後にエッジがスピアーからの鉄パイプ・クロスフェイスでレインズを締め上げた。オープニング戦ではエッジがレイ&ドミニク・ミステリオとタッグを組んでレインズ&ウーソズと6人タッグ戦で激突。序盤、エッジがジェイにフラップジャックを放てば、レイがセントーン、ドミニクがスプリングボード・ムーンサルトをジミーに決めて攻め込んだが、交代したレインズは捕まえたドミニクをパワーボムで解説席に叩きつけて反撃した。

 さらにレインズが場外でドミニクをポストに叩きつければ、エッジがスピアーをレインズに叩き込んで激しい攻防を展開するも最後はレイがジェイのスクール・ボーイで丸め込まれて敗戦となった。試合後にはレイ&ドミニクがウーソズに襲撃されて乱闘となるとエッジがパイプ椅子を持ち出してウーソズに襲い掛かったが、レインズもスーパーマンパンチでエッジに反撃。さらにレインズはパイプ椅子からパイプを取り出して追撃を狙うも、エッジが再びスピアーでレインズを沈めると鉄パイプを使ったクロスフェイスでレインズがタップするまで締め上げた。

 王者レインズ vs. エッジのユニバーサル王座戦、レイ&ドミニク vs. ウーソズのスマックダウンタッグ王座戦が行われるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間7月19日にWWEネットワークで配信される。

◆“キング”中邑真輔がMITB前哨戦で善戦も勝利ならず

 “WWEのキング”中邑真輔(withリック・ブーグス)がMITBラダー戦の前哨戦となったフェイタル4ウェイ戦に出場して怒涛の連続攻撃で攻め込むも、ケビン・オーエンズのラダートップからのダイビング・エルボーを解説席上で食らって勝利を逃した。有観客を再開したスマックダウンのメイン戦に登場した中邑は序盤、エプロンからのジャンピング・ニーやビッグEと連携したスーパープレックスをオーエンズに決めて攻め込んだ。続けて中邑はビッグEにかかと落とし、セス・ロリンズにランニング・ニー、オーエンズにはスピンキックやリバース・パワースラムと怒涛の連続攻撃を繰り出すも、止めのキンシャサを狙ったところで逆にビッグEのビック・エンディングを食らってしまう。

 ロリンズのカットでピンチを回避できた中邑だったが、終盤にはオーエンズのラダートップからのダイビング・エルボーを解説席上で食らって撃沈。試合はロリンズがビッグEをカーブ・ストンプで沈めて勝利を収めるとラダーに登って天井に吊り下げられたブリーフケースを掲げて勝ち誇った。キング中邑を筆頭にロリンズ、オーエンズ、ビッグE、ドリュー・マッキンタイア、リドル、リコシェ、ジョン・モリソンがラダー上の王座挑戦権利書入りブリーフケースを奪い合うMITBラダー戦が行われるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間7月19日にWWEネットワークで配信される。


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’21年07月29日号TDT汚染 GAM-1 Jリー芦野 WWE巡業MITB 新日府立 PRAVAJRA ラウェイ