WM初日雨遅延-ラシュリー防衛-セザーロ23回転-トリ女子ビアンカ新王者

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 とにかく久しぶりのお客を入れたスタジアム興行である。ましてタンパ湾ではよくあることらしいが、ちょうど開始の頃にスコールに見舞われ、急遽の選手インタビューでお茶を濁し、いきなりは試合始まらない不運も。こういう時に、即興でしゃべりの出来るミズ&モリソンは偉いなぁとか、ボビー・ラシュリーはそわそわ、イライラできっちり喋れないなど、台本になかった素が見れてそれはそれでLIVE中継なんだというお楽しみでもあった。


 結局は長くなった『レッスルマニア 37』初日、速報ブログはメインだけに絞り、全試合網羅の他媒体の突っ込めない観点からの徹底解明はファイトクラブ/電子書籍ジャーナル収録とさせていただく。ヨソイキ化粧というか、スタジアムの天井桟敷から見るならこうするしかないのか、サーシャ・バンクスのメイクがケバく濃いとか、ビアンカ・ブレアは試合開始時点で感極まって泣いているのが丸わかりまで、やはり大舞台なんだなぁと。

 笑ったのは、選手インタビュアーのケイラ・ブラクストンまで、髪型をアップにした凝ったものにしていて、あれやるのに3時間はかかったんじゃないかとか、やはり”レッスルマニア”なのであった。

■ WWE レッスルマニア37 DAY1
日時:4月10日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ レイモンド・ジェームス・スタジアム

<第7試合 SmackDown女子王座戦>
●サーシャ・バンクス
 17分15秒 KOD
○ビアンカ・ブレア


 試合構成は、ビアンカの怪力殺法が大会場に映えるデザインだった。「私こそがベストよ」と意気込むサーシャは豪快なトペ・スイシーダを放つと、BESTからBを発音しない“EST”ことビアンカはこれをキャッチすると持前のパワーでサーシャを放り投げる。

 さらにサーシャのランニング・ダブルニーがバリケードに誤爆するとビアンカはバーティカル・スープレックスやスタンディング・シューティングスターから450スプラッシュを放つもこれはヒザで迎撃されて決定打とはならず、逆に今度はサーシャがトルネードDDTやフロッグスプラッシュから必殺のバンク・ステートメントでビアンカを捕まえたが辛うじてロープエスケイプ。長い三つ編みを絡めてのクロスフェイスは絵的に新しいかも。

 息を呑む激しい攻防を展開する中、サーシャの攻撃がターンバックルに誤爆するとビアンカが450スプラッシュから自身の髪の毛を鞭にして攻撃すると、はっきりとビシっという大きな音が・・・。実際、サーシャの脇腹にくっきりと跡が残るガチガチの鞭攻撃であった。

 最後は担いだサーシャをKOD(キス・オブ・デス)で沈めて3カウント。ビアンカはWMメイン戦でSD女子王座初戴冠という偉業を家族が観戦する中で成し遂げると歓喜しながら王座ベルトを掲げた。


 本誌、電子書籍ジャーナル拡大版購読者なら説明するまでもなく、お客を入れてのレッスルマニア初日が大Happy Endingなのはわかりきったことである。但し、かのアップダウンに文句付けて半年もの長期間、ほされていたサーシャ・バンクス。まぁその間に日本に自費で来て、仙女の道場で里村明衣子に教わったりしていたんだが、復帰してからどうだったか。年間集大成としてのレッスルマニアの初日メイン、タンパの街に大きな絵が出たのを見て欲しい。タンパが地元のホスト役ハルク・ホーガンの何倍もの大きさの(笑)。
 プロレスは底なし沼である。この時点でガチンコの勝負は決まった。真の勝者はビアンカをoverさせたサーシャだったのだ。


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’21年04月22日号レッスルマニア特集 春姫スターダム開幕 新日本キック 新章NXT-AEW