[ファイトクラブ]魂売らず命奪われた狂いきれなかった野獣ブルーザー・ブロディ34回目の命日

[週刊ファイト7月29日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼魂売らず命奪われた狂いきれなかった野獣ブルーザー・ブロディ34回目の命日
 by 猫山文楽拳
・G馬場超獣ブロディ最後の闘い
・JKのルーズソックスのルーツは超獣?
・豪放磊落の裏に見え隠れした誇り高さと繊細さ


 超獣ブルーザー・ブロディは、プロモーターを容易に信用しないことで知られていた。「プロモーターの言いなりにならない」と決めていたそうだ。
 そのスタイルは一見すると豪放磊落最凶最悪だが、技の出し方の巧さ受けの緻密さそしてリング上でのスケールの大きさを見るほど、いかに彼が頭を使って相手の二手三手先を読みながら動いていたか、ブロディが己のプロレスの見せ方に140億個の脳細胞をフル駆使していたことがわかる。

G馬場超獣ブロディ最後の闘い

 ジャイアント馬場とブロディ、スーパーヘビー級のふたりが最後に闘ったのが、全日本プロレス1983年6月8日東京蔵前国技館大会のPWFだったヘビー級選手権試合だった。
 83年の馬場は、私生活では1月23日に元子夫人と華燭の典をあげたばかりの新婚ホヤホヤ、リングの上でも2月11日に渡米先のミズーリ州で、前年にハーリー・レイスに奪われたベルトを獲り返し日本に持ち帰り、その後ベルトを追って来日してきたハーリー・レイスを迎え撃って見事粉砕、初防衛を果たした。

 この乗りに乗っていたPWF王者G馬場に対し、挑戦状をたたきつけた男が誰あろうブルーザー・ブロディだった。
 ブロディは81年4月27日愛知県体育館大会でG馬場を5分59秒で、キングコングニードロップで下してたこともあり、また馬場同様82年から83年にかけてのブロディはプロレスラーとしても油が乗った最高のシーズンだった。

ブルーザー・ブロディ 米メジャー入りを拒否し日本や独立プロを転戦

▼評伝ブルーザー・ブロディ 超獣の真実~暁に蘇れ

評伝ブルーザー・ブロディ 超獣の真実~暁に蘇れ


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