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売れている斎藤文彦氏の『ブルーザー・ブロディ 30年目の帰還』
[週刊ファイト8月9-16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼ブルーザー・ブロディ 米メジャー入りを拒否し日本や独立プロを転戦
井上譲二(聞き手・『週刊ファイト』特約記者)
・ブロディをよく取材した井上譲二氏
・米マットでの評価はどうだった?
・天龍でもブロディに勝てませんか?
・社交性がなく猜疑心の強い人間
ブルーザー・ブロディ
7月に斎藤文彦氏が上梓した『ブルーザー・ブロディ 30年目の帰還』(ビジネス社)が絶好調。発売から2週間足らずで重版がかかった。充実した内容もさることながら、ブロディがマット界の問題児だったことも好調の要因だろう。そこで本誌ではブロディをよく取材した井上譲二氏に“超獣”の真相を語ってもらった。
(聞き手・『週刊ファイト』特約記者)
━ 当時、B・ブロディほどプロモーター泣かせというか、トラブルメーカーの外国人レスラーはいなかったそうですね?
井上 結局、プエルトリコで起きた刺殺事件の最大の原因はそこにあった。集客力のある超一流レスラーはブロディに限らずプロモーター、マッチメーカーの言いなりになりません。ブロディと仲の良かったスタン・ハンセンにしてもAWA世界ヘビー級王者として出場予定のデンバー大会をドタキャンしてバーン・ガニアを激怒させたことがありました。だけど、ブロディは度が過ぎていた。
━ 勝ち負け以外のことも要求する?
井上 オレの試合をメインイベントにしろとか、こういうアングルにしたらどうか? とか。でも、ビンス・マクマホン(SR)、V・ガニアといった大物プロモーターには要求が通らないので米マットではインディペンデントを渡り歩いたのです。
━ 米マットでの評価はどうだった?
ブルーザー・ブロディとジミー・スヌーカ