©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
米国では祝日になるメモリアル・デイ(戦没将兵記念日)にして、月曜夜はNBAプレイオフが裏番組になってしまうのだが、例によってロナルド・レーガンの文言がテロップに出るところからメモリアル・デイの意義を映像紹介するのは例年の恒例だ。また、今回から実況がベラトールなどMMA大会で実績のあるジミー・スミス(中央)に交代した。あっという間にクビにされたアドナン・ヴィークよりは、初回に関してボロは出してないが、本人は「昔はプロレスを見た」と言ってはいるが、今のプロレスを見てはいなかったしファンでもない。さて、どうなることやら。
ランバージャック戦でゾンビに食われて死んだハズのミズからリング上に。ましてダミアン・プリーストの体重が乗っかってしまい前十字靱帯断裂のリアル負傷まで被ったのだが、「ツアー再開と聞いて俺が必要だろう」と、ご臨終したことの説明はナシでミズTVに復帰。まぁ確かにしゃべれる選手はLIVE客を前にしては必要なんだが・・・。
笑えたのは相棒のジョン・モリソンで、ニンニク首飾りの魔除けに聖水発射のポンプと、ゾンビ対策よりはバンパイア抗戦なんだが。
ミズTVのゲストはシャーロットなのだが、当然リア・リプリーが割込み、テロップには13回とあるが、自身は14回王座に就いた、実は数えていると(笑)。さらに2分の制限時間でリアが倒せなかったニッキー・クロスも出てきて、第1試合は再び大型スクリーンにも時間が出るシャーロットの試合に。J-Sportsの生中継、CM時間はうざいテロップもなく、出だしはスムーズだったのだが、このカードがそうであるように、焼き直しの連続がまたまた続くことになる。
凸凹コンビになっているランディ・オートンとリドルのRKBroがバックステージのスキットを経て、オートンがゼイビア・ウッズをリドルの必殺ブロデリックで沈めるカードも。
アレクサ・ブリスがなぜ先週出番がなかったかについては先週号に詳細した通りなんだが、今回はレイナルド、シェイナ・ベイズラーとブランコのセグメントで仕込みがあったから、今回の目玉である男女対決がどうなるかは誰もがお見通しなのだが・・・。試合はシルク・ド・ソレイユの軽業師レジナルドの左ヒザをシェイナが破壊してフィニッシュに持っていこうとするんだが、例によってリングポストから火炎が舞い上がり、その隙に丸め込まれました。to be continued…
T-Bar(ドミニク・ダイジャコビック)とMace(ディオ・マデン)がペイント顔とはいえ仮面を取って本格的に試合するのは初めてだと思うが、ルチャ・ハウスパーティ(リンセ・ドラド&グラン・メタリック)とのタッグ試合は良かった。ダブルのチョークスラムで元マスカラ・ドラダがフォールガイ役だった。
先週もやっていたシェイマスのUS王座チャレンジ、前回はウンベルト・カリーヨの試合続行を受けての再戦で落し前はつけたが、終了後にリコシェと二人でシェイマスをボコっていたから、今回はまずリコシェとのシングルから。例によって気を取られた隙に丸め込まれるというWWE流なんだが・・・。
さらに原因を作ったウンベルトとのシングル2試合目もまた、リコシェの介入があり丸め込まれて二連敗に。ただ、甘ちゃんから卒業のウンベルトはハードヒットで闘っていて、写真が白黒になったようにシェイマスの鼻を折って流血させたのは明らかなガチだ。それもあって、焼き直しセグメントではあるんだが、これは面白かったかも。
ナオミ&ラナに、マンディ・ローズ&デイナ・ブルックの金髪組はRAWの女子部門ですから、アスカ、シャーロット、リアからはランクが落ちてしまう。女子タッグ王者タミーナ&ナタリアが実況席で観覧する中、最弱ラナが合体技に沈み、ブロンド組が王者を挑発する絵にしていたが、恐らくお茶の間にせよ関心持たれてないかも。
ま、ま、またですかぁ? シェルトン・ベンジャミンvs.セドリック・アレキサンダー。今回は目潰しというか頭突きなんだが、そこからセドリックのニュートライザーで2-1に。いや、二人とも一生懸命闘ってはいるんですが・・・。
AJスタイルズ&オモスのRAWタッグ王座防衛戦、ジャクソン・ライカー&アライアス組の頃には3時間番組の欠点というか、恐らくチャンネル変えられたか、見ないといけないマスコミにせよダレて集中力が切れていたかも。フェノメナル・フォアアームにライカーが沈んで、バックステージではアライアスが仲間割れを匂わせていたけど、悪いのはプロレスが出来てないオモスなんであって・・・。
番組トリが、ボビー・ラシュリーのWWE王座挑戦者決定戦ということでのドリュー・マッキンタイアvs.エディ・キングストンで、これは素晴らしい攻防になりメインが締まったのであった。
■ WWE RAW
日時:5月31日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター)
◆“女王”シャーロットがニッキーとのビート・ザ・クロック戦で屈辱の敗戦
“女王”シャーロット・フレアーがニッキー・クロスとビート・ザ・クロック戦で対戦も2分の制限時間内に決定打を決めきれずに屈辱の敗戦となった。PPV「ヘル・イン・ア・セル」のRAW女子王座戦で対戦するシャーロット・フレアーと王者リア・リプリーがミズTVで対峙すると、リアは「私はシャーロットを倒して王者のままよ」と王座防衛を宣言すれば、シャーロットも「先週、ニッキーをビート・ザ・クロック戦で倒せなかったのに私に勝てると思っているの?」と挑発して舌戦を展開した。さらにそこへ現れたニッキーがシャーロットに対戦要求してビンタを放つと2人のビート・ザ・クロック戦が決定。
シャーロットは場外に回避するニッキーを捕まえてフィギュア・エイトを狙ったが、2分の制限時間内に倒すことができなかった。先週のリアに続き、シャーロットもニッキー相手のビート・ザ・クロック戦で屈辱の敗戦を喫すると「アンタのせいよ」と場外で試合を観ていたリアに悪態をついた。王者リア vs. シャーロットのRAW女子王座戦が行われるPPV「ヘル・イン・ア・セル」は日本時間6月21日にWWEネットワークで配信される。
◆マッキンタイアがキングストンとの再戦を制してPPV王座挑戦権を奪取
ドリュー・マッキンタイアとコフィ・キングストンが先週に続いてWWE王座挑戦者決定戦で激突し、マッキンタイアがキングストンをカウンターのクレイモアで勝利してPPV「ヘル・イン・ア・セル」での王座挑戦権を獲得した。再戦となったWWE王座挑戦者決定戦でマッキンタイアはグラスゴー・キスやベリー・トゥ・ベリーで攻め込むとキングストンもギロチンや得意のSOSを放って白熱の攻防を展開。さらにマッキンタイアがフューチャー・ショックDDTやスパインバスターを決めると、キングストンが反撃とばかりにスーパーキックからのトラブル・イン・パラダイスをクリーンヒットさせるもロープエスケイプ。
接戦を展開する両者だったが、最後はマッキンタイアがキングストンのハリケーン・ラナ、ダブル・ストンプを食らいながらもカウンターのクレイモアを叩き込んで3カウント。マッキンタイアがキングストンとの再戦を制してPPV「ヘル・イン・ア・セル」での王座挑戦権を奪取した。試合後にはマッキンタイアとステージに現れた王者ボビー・ラシュリーが睨み合いを展開して王座戦を前に激しい火花を散らした。王者ラシュリー vs. マッキンタイアのWWE王座戦が行われるPPV「ヘル・イン・ア・セル」は日本時間6月21日にWWEネットワークで配信される。
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼Double or Nothingマスク無し密、密、密Happy Ending超満員札止め
▼WWEブラウン・ストローマン、アリスター・ブラック、マーフィーら6人解雇
※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’21年06月10日号ノア AEW チャクリキ JapanKick ねわざワールド Ken片谷 藤永幸司