RAWシャーロットVレイダーズ復帰!3wayDマッキンタイアRオートンBストローマン

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 本誌だけでなくやはり『レッスルマニア』2日目の専門媒体評は芳しくないようだ。そちらは拡大版の収録で徹底解明とするが、名義はサンダードームながら、レイモンド・ジェイムス・スタジアムと同じフロリダ州タンパながら、馴染みの名称USFサン・ドームに移転してのLIVE中継に。ワクチン接種が驚愕のスピードで進んでいる米国ではあるが、まだまだツアー日程を組む段階にはない。
 そりゃそうだ。当日にアップダウンを変えてしまうビンス・マクマホンだから、今回のエピソードをお客を前にした『レッスルマニア』より先に録画撮り貯めするわけにはいかない。


 番組自体は前夜のリキャップからにせず、王座防衛のボビー・ラシュリーとMVPが会場入りするところから。そこにシェイマスにUS王座を明け渡した、ギーク・キャラのリドルが「誰にもチャンス与えると言ってたじゃないか」と絡む。
 実況陣が変わり他スポーツから来たアドナン・ヴィーク(右)、SmackDownからコーリー・グレイブ、そしてバイロン・セクストンに。いわゆるカラー・コメンテイターがいない、実況者3人になっているが、これはまだヴィークが慣れてないための措置と思われる。


 オープニングで王者ラシュリー(with MVP)が「勝者と敗者の違いを見せてやる」とリドルの挑戦を受諾してシングル戦で激突すると、キックボードで入場したリドルにいきなりクローズラインを放ち、バリケードやポストに叩きつけて襲い掛かった。さらにラシュリーはネックブリーカーやブレーンバスターを決めてリドルを持ち上げるとバリケード外に放り投げて圧倒。終盤にはラシュリーがリドルのフローティングブロを回避すると必殺のハートロックで捕まえてレフェリーストップとなった。


 ベッキー・リンチなど、サプライズ登場を匂わせておいて結局出なかった選手多数ながら、バイキング・レイダースのようやくの復帰は喜ばしい。ただ、今回の『レッスルマニア』は海賊テーマなのに、こっちかよ~はあるんだが、なんと次回PPVもまだ『レッスルマニア:バックラッシュ』なんだそうで・・・トホホ。バイキング・エクスペリエンスでシェルトン・ベンジャミン&セドリック・アレキサンダーを片付けました。


 シャーロットもまた、リア・リプリー戴冠後にリングインして挑戦表明とか、なんらかの形で顔見世するのかと思われたのに、コロナ回復後も内縁の夫アンドラデがベラベラやったりと、WWEからほされているのか登場はここになった。そこらのうっ憤を半ガチ演説してはいた。もっとも、番組冒頭でアスカvs.リア・リプリー再戦と煽っていたから、ありゃ?通常PPVあとなら、見ている絶対数が少ないからRAWやSMackDownでもう一度カードをやるのはともかく、『レッスルマニア』は皆さん見ているハズなのになんで急遽再戦なのかと中継開始段階では思ったんだが・・・。


 闘う二人が場外に出た途端、「レフェリーがカウントしてます」とやったのは実況の初歩的なミス。そんなモン、ここでシャーロットが邪魔しに来るに決まってるやないか。ケツを先に教えてしまうのはダメです。ということで次回は3way戦なんだろうか。


 ミズTVゲストは妻マリースのパワーカップル。3時間のRAW終了後、WWEネットワークではRAWトーク、現地USAネットワークではリアリティTVの『Mr. & Mrs.ミズ』の春編成のようだ。当然、バッド・バニーの驚きのプロレス初試合が話題になるが、相棒のダミアン・プリスートはなにをやったのかとコケにされるんで、本人が出てきて「今からハンディキャップ・マッチで二人とも相手にしてやる」との展開に。

 スーツ姿のままだったのに、そのまま試合になり、最後はミズがズボン脱がされるんだが、パンツ一丁のままプリーストはフォールされるのであった。


 その前のセグメントで、例のマンディ・ローズ花道入場の際に、雨のせいでスベった場面をナイア・ローズ&シェイナ・ベイズラーが何度も何度も再生して大笑いするスキットがあり、ここでマンディとデイナ・ブルックスが報復するタッグ試合に。それにしてもタイタス・オニールがドテンと転んだ場面といい、失敗をそのままスキットに使って試合に繋げるWWEはさすがにLIVE番組である。新日本プロレスでYOSHIHASHIが頭ぶつけた時は、カットしてなかったことにされていたんだが・・・。
 ここではナイアがリングに上がろうとして滑るというspotを入れることで、今度は大女が笑われるというオチにしていた。たぶん、どっちが勝った負けたもナシ。またブロンド組が負け役じゃ可哀そうだから、まぁいいか。


 番組トリの仕込みはMVPが狂言回し役で、ドリュー・マッキンタイア、ブラウン・ストローマン、ランディ・オートンがトリプルスレッドで闘うことに。


 ジャクソン・ライカー&アライアスに、ニューデイ(ゼイビア・ウッズ&コフィ・キングストン)というのは、飛ぶから絵になるというのはあるが、US王座戴冠のシェイマスとかはケガでもしたのか出てこないのに、なんか消化試合で挿入された感あり。


 ということでメイン、試合内容は良かったとは思うが、結局は次回PPVがラシュリーとマッキンタイアの再戦って・・・。だったら、なんでハートロッカー(フルネルソン)にタップするフィニッシュだったのか疑問は残ろう。


 前日の『レッスルマニア』中もCMで予告編が流れた、人気Vドラマ『ブレイキング・バッド』、そのスピンオフ作品『ベター・コール・ソウル』のボブ・オデンカーク主演、映画Nobody(邦題『Mr.ノーバディ』)が何度も宣伝されていたのがイチバン印象に残った回だったかも。

■ WWE RAW
日時:4月12日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(サウスフロリダ大学内イングリング・センター 旧USFサン・ドーム)

◆“女帝”アスカと王者リアが再び王座戦も片恨みの“女王”シャーロットが襲撃

 PPV「レッスルマニア37」で王座陥落した“女帝”アスカが王者リア・リプリーとRAW女子王座戦で再戦するも、片恨みする“女王”シャーロット・フレアーが2人を襲撃して試合はノーコンテストとなった。試合前、再戦となったアスカは「今度は私の番。昨日のワシとちゃいまんねん!もう一度ロウ女子王者になる」と意気込むとリアも「もう一度アスカを倒すことができることを証明するだけだ」と王者としての自信を示した。さらにレッスルマニアに出場できなかったシャーロットがリングに登場すると「私が王座挑戦を表明したのにアスカは返答せずにリアの挑戦を受諾した。私はチャンスを盗んだりしない。私が戦うべきだった王座戦を楽しむといいわ」と皮肉混じりに一方的に挑発した。

 試合ではアスカがミサイルキックやヒップアタックで猛攻を仕掛けるとリアもドロップキックやクローズラインを放って応戦し、終盤にはリアがプリズムトラップ、アスカがアスカロックを決めて大技の攻防を展開したが、場外戦で突如シャーロットが2人を鉄製ステップに叩きつけて襲撃。続けてシャーロットはアスカをバリケードに叩きつけるとリアをビックブーツで沈めて怒りを爆発させた。

◆“小悪魔”アレクサが「本当に邪悪なものを解き放った」とフィーンドを妨害した理由を説明

 “小悪魔”アレクサ・ブリスがPPV「レッスルマニア37(WM)」で謎を残したザ・フィーンドへの妨害理由について言及した。ブランコに乗ったアレクサが現れると「レッスルマニアは楽しかった。なぜ私があんな事をしたのかストーリーで説明してあげる」とWM37のフィーンド vs. オートンの試合で突如黒く染まった姿で現れてフィーンドを妨害した理由を説明し始めた。

 アレクサは「ある日、少女はダークネスに助けられた。ダークネスは少女を守り、新しい事を教えて育てた。しかし、少女はダークネスが必要ないと気づいたのかも。分かっているのは彼女が本当に邪悪なものを解き放ったってこと。楽しいことはまだ始まったばかりよ」と話して友達として新しい不気味なパペットを紹介すると不敵に笑った。一方、ファイアフライ・ファンハウスに登場した二重人格のブレイ・ワイアットは「戻ってきたぞ。何があろうと気分いい!生まれ変わったみたいだ」と素直に自身の復活を喜んだ。

◆ラシュリー vs. マッキンタイアのWWE王座戦リマッチがPPV「バックラッシュ」で決定

 ドリュー・マッキンタイアが王座挑戦権をかけたトリプルスレット戦を制して、PPV「バックラッシュ」のWWE王座戦で再び王者ボビー・ラシュリーに挑戦することが決定した。一方、PPV「レッスルマニア37」で王座奪還に失敗したマッキンタイアはMVPとリングで対峙すると「もう一度王座に挑戦してクレイモアでラシュリーを遠くへ蹴り飛ばしてやる。そして俺が新WWE王者だ」と再戦を要求すると、そこへ “巨獣”ブラウン・ストローマン、“毒蛇”ランディ・オートンも現れて王座挑戦を表明して3人が王座挑戦権をかけたトリプルスレット戦で対戦することが決定した。試合ではストローマンがマッキンタイアとオートンに鉄製ステップ攻撃を放てば、隙を付いたオートンがエレベイテッドDDTから必殺のRKOでストローマンを沈めたが、最後はマッキンタイアがフォールするオートンにクレイモアを放って3カウント。マッキンタイアがトリプルスレット戦を制してPPV「バックラッシュ」でラシュリーのWWE王座に再び挑戦することが決定した。

 試合後にはステージにMVPが姿を現すとマッキンタイアは背後からTバー&メイスに襲撃された。ハートビジネス軍入りなんだろう。

 ラシュリー vs. マッキンタイアのWWE王座戦が行われるPPV「バックラッシュ」は日本時間5月17日にWWEネットワークで配信される。

◆「NXT」のWWEネットワーク配信日が変更

 「NXT」のWWEネットワークでの配信日が、今週(4月15日)から毎週金曜午前11時から毎週木曜午前11時に変更されることになった。これはUSAネットワークでの放送が火曜夜に移行したため。但し、米国を除く海外のWWEネットワーク視聴者には26時間後に解禁のルールになる。


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’21年04月22日号レッスルマニア特集 春姫スターダム開幕 新日本キック 新章NXT-AEW