[ファイトクラブ]Double or Nothingマスク無し密、密、密Happy Ending超満員札止め

(c) AEW

[週刊ファイト6月10日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Double or Nothingマスク無し密、密、密Happy Ending超満員札止め
 Photo:(C) AEW タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・アメプロ再開の象徴:主役はデイリーズ・プレイスに集ったお客
・タイトルの価値とは?NWA世界女子王座戦セリーナ里歩14分05秒
・タズ軍離脱?ブライアン・ケイジ強靭モンスター勇者ハングマン・ペイジ
・Eキングストン大受け!ヤングバックスBTEトリガー4連発沈むはMOX
・次郎吉スロット実況席カジノバトルロイヤル:お客が勝たせたいJボーイ
・新日プロ契約のリオ・ラッシュJoker投入~最後はターザンの唄大合唱
・キャプテン・アメリカ戦没兵記念週末米英決戦!Aアゴーゴーまだ新米
・ズタ袋の大蛇は偽物!ミロとランス・アーチャーTNT王座戦は中だるみ
・ヒールながら観客D.M.D.大合唱!白装束・志田光carry渾身のお仕事
・抗争していたトニー・シェバーニとの抱擁!早くも新王者Tシャツ流血
・62歳スティングYou still got it合唱!アレン君-EペイジSスカイ敬意
・AEW世界王座3way戦ケニー・オメガ防衛!オレンジ・キャシディ&PAC
・8月金曜新番組Rampage解説者に元WWEマーク・ヘンリー起用発表
・映画仕様スタジアム・スタンピードⅡサミー・ゲバラ勝利の大団円笑顔


 素晴らしいPPV大会であったことは間違いない。まして、どのカードがというよりも、正直主役はデイリーズ・プレイスを超満員札止めにしたお客さんであった。WWEの『レッスルマニア』の方が先に有観客やったと言うかもだが、なにしろフィールドにもお客入れたとは言え、リングと巨大スタジアム客席の距離が遠すぎる。それに加えて初日はマジにサンダーストームに見舞われ開始時間が40分は遅れ、PPV中継もあるので急遽の選手インタビューで誤魔化したとかもあった。これはアメリカン・プロレスの、真の意味でのフルな有観客再開の象徴大会となったのだ。

 それに比べて、今回の『Double or Nothing』のマスク無しの密、密、密はどうだろう。ワクチン接種が遅れている日本と、米国の差と言えばそれまでだが、これが映像で目の当たりにする現実なのである。ましてプリショーの段階から、これまでの鬱屈を晴らすべくなのか、皆さん大声を張り上げている。クリス・ジェリコの入場には♪Judasの大合唱なのだ。なにが印象に残ったっと問われれば、どの試合がというより、お客さんの沸きようにつきる。その観点においては、有観客後の理想の大会が繰り広げられたことになろう。

 試合の結末に関するなら、大人のファンなら予想通りなのだが、これでイイのである。ようやく待ちに待った大声出せるプロレス大会、Happy Endingにしないでどうするのか。
 唯一、いくら飛ぶ鳥を落とす勢いのAEWとはいえ、マスコミに配る写真配布が今になるのってどうなのか。確かに現地月曜はメモリアル・デイ(戦没将兵記念日)で休日だったとはいえ、そこはWWEとはまだまだ差がある。「見る本」を掲げる本誌の場合、早くから中継見ていても原則として写真到着を待ってから出すことになる。ただ、PPV大会なので点数は豊富に届いた。よって最初から[ファイトクラブ]記事として初出しにせざるを得ないこと了承願いたい。
 いずれにせよ、現地媒体評とは異なる独自内容であることは毎度のお約束通りと自負しておく。

■ AEW Double or Nothing
日時:5月30日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズプレイス

<Buy In プリショー NWA世界女子王座戦>
[王者]○セリーナ
 14分05秒 セレニティロック
[挑戦者]●里歩

 まだ明るいというよりも、フロリダは初夏のようで強い日差しが野外会場であるデイリーズ・プレイスのリングにも差し込む。すぐに両者とも汗が噴き出ることになるが、そこからのCMナシの14分05秒。なかにはこれがベストマッチと称する媒体もあるくらいで、素晴らしい攻防が繰り広げられていく。これはかの日米トーナメントの一回戦、里歩が勝ってセリーナが長期欠場になる負傷を負ったカードの再戦だ。ケツはどうでもいいのである。そして二人の約束は果たされていく。

 AEW、WWE問わず、こんなに尺を貰ってじっくりの白熱戦がプリショーなんか、これまであったのだろうか。1時間枠のBuy Inで、他のカード紹介もやるとはいえ、WWEだってキックオフの試合自体は7,8分なのが通常なのだが・・・。

 里歩のヒザを何度マットに叩きつけた上でのセレニティロックが極まる。タイトルの価値は持っている者によって変わってくる。サンダー・ロサといい、NWA世界女子王座はグローバルな主要タイトルの一つに昇り詰めている。そして里歩の米国移住が発表された。キッズレスラーとしてデビューして、もう16年になる。数日前に米国入りしたばかりとのことだが、ここに新たな旅立ちが始まったのだ。

<本戦第1試合 シングルマッチ>
○ハングマン・ペイジ
 12分00秒 バックショット・ラリアット
●ブライアン・ケイジ

<第2試合 AEW世界タッグ王座戦>
[王者]○ヤングバックス
 21分00秒 BTEトリガー4連発
[挑戦者]●ジョン・モクスリー&エディ・キングストン
※ヤングバックが王座防衛

<第3試合 カジノ・バトルロイヤル>
優勝 ○ジャングルボーイ
 23分30秒 リング外に落とす
●クリスチャン・ケイジ
※ジャングルボーイはAEW世界王座への挑戦権獲得、2週間後のDynamite
※Jokerは新日プロとの契約が伝えられる元NXTのリオ・ラッシュ

<第4試合 シングルマッチ>
○”The American Dream”コディ・ローズ
 10分55秒 バータ・ブレイカー
●アンソニー・アゴーゴー

<第5試合 TNT王座戦>
[王者]○ミロ
 9分50秒 ゲーム・オーバー(らくだ固め)
[挑戦者]●ランス・アーチャー

<第6試合 AEW女子世界王座戦>
[王者]●志田光
 17分20秒 ロックジョー
[挑戦者]○Dr.ブリット・ベイカーD.M.D.
※ベイカーが新王者

<第7試合 タッグマッチ>
○スティング&ダービー・アレン
 12分30秒 スコーピオン・デスドロップ
●スコーピオ・スカイ&イーサン・ペイジ

<第8試合 AEW世界王座3WAY戦>
[王者]○ケニー・オメガ
 27分00秒 十字架固めフォール
[挑戦者]●オレンジ・キャシディ
※もう一人はPAC オメガの王座防衛

<第9試合 スタジアム・スタンピードⅡ>
インナーサークル(クリス・ジェリコ、○サミー・ゲバラ、サンタナ&オルティーズ、ジェイク・ヘイガー)
 31分30秒 630セントーン
ピナクル(MJF、●ショーン・スピアーズ、FTR、ウォードロウ w/タリー・ブランチャード)

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