NXT北米王座金網戦Bリード津波Jガルガノ!Tストーム-サレイ-Hit Row

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 生中継版のRAWをご覧になった方ならおわかりのように、NXTの告知映像はだいたい2カード紹介が軸なんだが、今回はジョニー・ガルガノvs.ブロンソン・リードのNXT北米王座スティールケージ戦に特化。まして実況席でもあえて指摘していたから、大人のファンはわかったとは思うが、そもそもNXTは中身がどうだったかである。オーストラリア出身、苦節14年にして涙の戴冠劇となったリードの新王者誕生は印象に残るフィナーレとなった。


 第1試合トニー・ストームvs.ゾーイ・スタークは『NXTテイクオーバー:スタンド&デリバー』からの因縁カードになる。

 イライラを募らせたトニーが、ゾーイを引っ叩くことから始まったリベンジ戦なんだが、必殺ストーム・ゼロも決まらないという攻防に。


 しかし、最後はまだ名前のない非常にクールな必殺技が飛び出してのストーム勝利。どんどんやってくれなのだ。


 フランキー・モネー(タヤ・ヴァルキリー)は、出る出ると映像スキットには登場していたんだが、ようやく来週試合だって。”To the Moon”のキャメロン・グライムスはロールス・ロイスで会場入りと。

 ジェイク・アトラスとの試合にはついに御大テッド・デビアスがパフォーマンス・センターに登場。ということで元祖のお出ましに気を取られたグライムスはアトラスに丸め込まれるのでした。to be continued… 試合自体はこの二人だからまともだったんではないかと。


 妻ニッキー・クロスもRAW番組にランバージャック役で久しぶり出てきていたが、キリアン・デインとインぺリアムのアレキサンダー・ウルフとのシングル戦は、短いものだったが当然にファビアン・エイクナーとマーセル・バーテルが絡んできて、それがバックファイアーしてしまう展開に。キリアン側のドレイク・マベリックは顔見世程度だけど(笑)。

 アンディスピューティド・エラも分裂となったんだが、結局インぺリアムからもウルフが追い出された格好に。まぁウォルター親分は欧州在住を崩さないから3人ユニットだと中途半端もあったのかもだが・・・。
 追記:本日になってウルフの6年に及んだ契約切れ、退団が本人SNSより発せられている。


 ティモシー・サッチャー&トマソ・チャンパ組と、ファンタズモ軍ラウル・メンドーサー&ホアキン・ワイルドは、激しくハードヒットするからすぐにガチ流血になってしまい公式写真は白黒になってしまう。よって上記はキャプチャー画像だ。

 この面子だから試合内容は見ごたえありなんだが、結局はGYV(グリズドル・ヤング・ベテランズ)の介入がありチャンパ親父がハイキックと河津落としの合体技でフォールされるというケツは、不透明決着が続いていることになりNXTユニバースとしては不満を記すしかない。


 ロバート・ストーン・ブランドのアリーヤを相手にしたサレイの短い試合は、ようやく裏投げでのクリーン・フィニッシュに。まぁサレイの登場には垂れ幕が、さっと3つだったか4つだったかが下りてきてと大物扱いはされてます。


 アイゼア”SWERVE”スコットの黒人4人の新ユニット”Hit Row”が試合。やはりヒップポップ・グループのキャラ設定のようで今回はアシャンティ・アドニス&トップ・ドラが出てきた。対するはほとんど205 LIVEのエース格にして職人のトニー・ニースとアリーヤ・デバリだから受けは安心ということ。ドラのブレーンバスターがデバリに決まっている。


 さて、お待ちかねのNXT北米王座スティールケージ戦、小さいパフォーマンス・センターに金網が入るのかがあり、これまで試行錯誤というか、台座のある別仕様の檻を試したりとかもあったのだが、今回は一応は上から4面が羽根のように広げたところから窄めるように降りてくるという、なんか昔の特撮ドラマの秘密基地のような冒頭映像がクールなのだ。

 さらに天上からのカメラ画面も実際はかなり後半になって出てきており、お膳立てというか装置仕様も工夫してきたのは喜ばしい。

 試合構成は、当然にガルガノ家THE WAYのオースチン・セオリーがなんとか親分を金網外に出そうとするも、最後の方ではよじ登った金網とドアに挟まれたりする狂言回し役である。


 どうなるかは大人のファンにはお見通しなんだが、工夫も練ってあって展開には満足。最後はフロッグ・スプラッシュをリードがやるとツナミとなるんだが、クリーン・フィニッシュだった。

 垂直にだと金網は全部は上に上がらないのだが、そこを逆手にとって途中ギリギリまで上げたところで花火が上がりと、なかなか感動的なフィナーレとなっている。

■ WWE NXT
日時:5月18日(現地時間 日本時間20日WWEネットワーク配信解禁)
会場:米フロリダ州オーランド capital Wrestling Center

◆“太陽の戦士”サレイがアリーヤを撃破してNXT3連勝

 “太陽の戦士”ことサレイが対戦したアリーヤ with ロバート・ストーン&ジェシー・カーミア(ハワイ衣装)を裏投げで沈めてNXT3連勝を飾った。序盤、握手を求めるサレイに対してアリーヤが無視して蹴り飛ばすとサレイも豪快なドロップキックで反撃して雄叫びを上げる。続けて攻撃を狙うサレイだったが、今度はセコンドのジェシーが介入するとアリーヤのアッパーカットやショルダータックル、ビッグブーツを食らって劣勢となってしまう。しかし、サレイが終盤の打撃戦をスピンキックで制するとジャーマン・スープレックス、ミサイルキック、ドロップキックの連続攻撃から最後は必殺の裏投げでアリーヤを沈めて3カウント取った。

 これでサレイはNXTで無傷の3連勝となった。

◆苦節14年にしてブロンソン・リード涙の戴冠劇、妻に感謝

 中継枠には収まらなかったが、戴冠後ブロンソン・リードはスピーチを行い妻に感謝を述べている。

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