RAWアスカ長尺シャーロット!コフィ・キングストン2試合ランディ&ボビー

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 前夜の『レッスルマニア・バックラッシュ』を受けての”翌日RAW”で、本当のバックラッシュ反動があったりしたら[ファイトクラブ]記事に書き直し?が生じるため、RAWが終わるまで出さないことにしているんだが・・・。宣伝のための図案が上記だと、最初から嫌な予感というか、アレクサ・ブリスの魔法が絡んだらまた漫画になってしまう。おまけにJ-sportsさんの初回生中継放送における米国内CM時間の間隔処理が元に戻ってしまっているという。熱心に集中して初回放送しか見ない組は、そんな字幕版とか二度も見ないと思うんだが。


 取り巻きの女性陣をはべらせてスーツ姿のボビー・ラシュリーからなんだが、拳を痛めたとかやってたが本日はオープンチャレンジやるとMVPが前説。ドリュー・マッキンタイアが出てくるが、闘ったばかりのドリューとブラウン・ストローマンを除くとなり、このオープンチャレンジが番組を通しての伏線となる。3時間目はシェルトン・ベンジャミンが「俺がやる」とのセグメントもあって、それにセドリック・アレクサンダーが「なんでお前が?」と横槍してくるから、逆にぶっ飛ばされるのだが・・・。


 試合はアライアスとAJスタイルズの一騎打ちから。アライアスがなかなかよくて、真空飛びヒザ蹴りからスピニングしてのバスター、ドリフト・アウェイは切れ味満点。攻防は良かったのにケツの反則決着だけは大減点だと評さざるを得ない。


 二週前の前回、バラをケツに突っ込まれていたドリュー・グラックが、リベンジに燃えてのエンジェル・ガザ戦。しかし冒頭を除けばほとんど一歩的にガザが技を繰り出すだけで最後もウィング・クリッパーでの完勝。憐れ、グラックは今度は口にバラを詰め込まれてました。


 バックステージで24/7王者Rトゥルースが今回の番組のテーマである「オープン・チャレンジ」を自分のことだと勘違いして隠れるというコントも。インタビュアーと「いや、24/7王座のことじゃない」とやり取りをしていると、レフェリーと共に現れた“忍者”戸澤がRトゥルースの背後から丸め込みで襲撃。そのまま3カウントを奪った戸澤は10回目となる24/7王座返り咲きとなった。その後、戸澤はエグゼビア・ウッズに狙われるも直観で気づいて事前に回避すると、風を切るように走りながら会場のWWEサンダードームを後にしている。


 8人タッグで仲間だったのに、仲間割れなのかなんなのか、結局はニューデイにもRKOを見舞ってしまったランディ・オートンに、RKBroのリドルが「謝罪すべき」との舞台裏スキットがあり、「俺に謝ることなんかない」となって、それならとリングで対決することになったタッグ戦。

 エキゼビア・ウッズがトランペット吹いてオートンを攪乱、その隙にコフィ・キングストンが丸め込んでの勝利。ただ、この時点ではこれがトリの伏線というのを記者は正直、気が付かなかった。


 有料PPVまで見てないライト層向きに、もう一度カードを組むというのは仕方ないのだが、そんなのナイア・ジャックス&シェイナ・ベイズラー組が、すぐにタミーナ&ナタリアの女子タッグ王座を取り戻すハズないじゃないかと思うのだが・・・。

 なんか違うことやってくれるなら再戦もありなんだが、それがアレクサ・ブリスの呪いでリングポストに火柱が上がるって・・・。付き人レジナルドが顔を焼かれたとばかりのけぞるという・・・。

 その間隙を縫って合体クローズラインでの王座防衛でした。はっきり言って要りません。リリーちゃんの呪いは止めて欲しいです。


 お口直しが必要ということで、シェイマスのUS王座にリコシェというのは前夜のプリショーのカードなんだが、こちらは見てない方も多いだろうから再戦はわかる。一応は、リコシェがシェイマスの帽子とコートをロッカールームから盗んだ設定になっていて、リコシェは黒のジーンズ姿のまま闘わざるを得ないというお膳立が付いたんだが、前夜に続き中身は迫力があった。いや、ブローグキックのフィニッシュは順当なんだが・・・。


 そして2時間目から、鬼門の3時間目になだれ込んでのいわゆる時間またぎの箇所に挿入されたのが、真のメインイベントであるアスカvs.シャーロットのシングル戦である。ということはケツは・・・なんだが、それはまぁどうでもいい。たんぷりと尺を貰ってちゃんとした試合を披露したことが重要なのである。お約束でリア・リプリーも出てきて実況席に座り、ちょっと絡んではいたが、原則は最高峰の二人にじっくりレスリングさせたので大満足なのだ。


 オープンチャレンジに誰が出陣するかで、T-barとMaceが「俺が」、「いや俺が」とやっているんだが、その2名を含む前夜のランバージャック・マッチの再戦というか、ダミアン・プリーストの相手がミズからジョン・モリソンに替わっただけなんだが、こっちのリングを取り囲むのはゾンビではなく所属のレスラーたち。紅一点でニッキー・クロスが久々の番組画面に登場してはしゃいでいるとか、”忍者”戸澤陽もちょこっと出番があったから許してやってよ。

 受け役のモリソンが滅茶滅茶上手いから、前日のミズ戦より良くなるのは当然か。場外に投げるspotは二人とも大型なので危ない。軽い女子が場外に一人で飛ぶのでさえ受け役がケガする場合あるのに、大丈夫だったのだろうか? ケツはもちろんヒット・ザ・ライトでした。


 CM間隔(J-sportsの場合は冒頭指摘の長いテロップ)前までは、てっきりシェルトン・ベンジャミンだと思っていたのだが、なんと2試合目のコフィ・キングストンに。これは考えたな。但し、MVPがゴング前に「王座戦とは言ってない」と注釈付けるんだが・・・。

 ところでサンダードームの観客、毎回皆勤賞の熱心なファンも多いらしいんだが、だんだん煮詰まってきたのか、故ラリー・キングの顔を画面に貼っただけのとか、大画面で見るとインチキも目立ってきてはいる。バイデン大統領が「ワクチン接種終わったらマスク付けなくていい」の解禁宣言も出ている米国、AEWが先にツアー開始を発表したのだが、意外にもWWEは慎重な姿勢を崩していない。

■ WWE RAW
日時:5月17日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター)

◆“女帝”アスカが王座再戦を狙う“女王”シャーロットを撃破してドヤ顔

 “女帝”アスカが因縁のライバル“女王”シャーロット・フレアーとの対戦に勝利、王座再戦を要求する強気のシャーロットに対してドヤ顔で勝ち誇った。シャーロットはバックステージで「リアと一対一で対戦させて。私はピンフォールされてないから厳密には負けてないわ」と前日のPPV大会に触れながら王座再戦を要求すると、WWEオフィシャルのソーニャ・デビルが「今日、アスカを倒したら考えるわ」と条件を付けた。するとそこにRAW女子王者リア・リプリーが現れるとシャーロットは「私がアスカを倒すから近くで観るといいわ。一騎打ちなら私が新王者よ」と強気に王座奪取を宣言した。

 試合途中に王者リアが観戦に姿を現す中、シャーロットがバックブリーカーやネックブリーカーを決めれば、アスカもスープレックスやヒップアタック、スライディング・ニーと連続攻撃で反撃してハイレベルな攻防を展開。さらにアスカはトライアングルやアスカロックとサブミッションを狙うとエプロンに上がったリアとシャーロットが交錯した隙にシャーロットを丸め込んで3カウント。接戦を制したアスカは王座再戦の要求していたシャーロットに一泡吹かせてドヤ顔で勝ち誇った。

 試合後にアスカは「シャーロットを倒したぞ!リアも見てたでしょ。シャーロットはリアとの王座戦を熱望してたけど、あれは私のタイトルよ」と王座奪還に意欲を示した。確かに大阪のおばちゃんのドヤ顔、英語のコメントも堂々としていたのだ。これは凄いことなのである。

◆王者ラシュリーがマッキンタイアの介入でオープンチャレンジ敗戦も王座移動なし

 試合前にMVPは「タイトル戦とは言ってない」と突如ノンタイトル戦に変更して試合がスタートすると、ラシュリーがブレーンバスター、キングストンがDDTやブーン・ドロップを決めて激しい攻防を展開。終盤にはセコンドのウッズが介入してレフェリーの死角を作ると、そこへ現れたマッキンタイアがMVPの杖を奪ってラシュリーを攻撃。これに動揺したラシュリーはキングストンにスクールボーイを決められて3カウント。ラシュリーは王座陥落こそしなかったが、自分から開催したオープンチャレンジでキングストンに屈辱の敗戦を喫した。

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