SD回顧+セザーロSロリンズ下しローマン戦へ!205LiveイケメンJiro

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 99年の第1回SmackDownのロックvs.トリプルHから始まって、なんかずっと昔からの歴史をやる番組にするのかとさえ思ったのだが、そういうわけではなかった。なんでも現地日曜にFOXでNASCAR中継があるから、局をあげて過去を回顧する番組をやっているようで、その一貫としてWWEもまた、RAWに続いて2番目の長寿番組の歴史を、あちこちにちょこっとハイライトを出す番組構成にしてくれて、これはこれで永久保存番組になったかも。なにしろ昔のロゴをあえて使うのみならず、選手名のテロップ表示も昔のロゴ書体にしたりして凝っている。こういうところはWWEは凄いのだ。細部にもまで気を配ったことになる。


 オープニングに王者ローマン・レインズ(with ポール・ヘイマン、ジェイ・ウーソ)が登場するとスマックダウン追放となったダニエル・ブライアンに追悼10カウントを行うと。ところがゴングを鳴らすのではなく、ヘイマンが「ディーン、ディーン」と口で鐘を鳴らすから、思わずレインズ親分が笑ってしまう絵もカメラが抑えていた。

 そして長らくケガで欠場していたジミー・ウーソが花道に出没。いったんはハグなんだが、するとそこへセザーロも現れてかの『Hell in a Cell』の際の兄弟に対する仕打ちの映像を見せるから、とりあえずサモア一族のhappyリユニオンとはいかない。これなんか、映画ワイルドスピード・シリーズのスピオフ新作『スーパーコンボ』を再現していると気ずいた方は少なくないかも。サモア・ファミリー兄弟喧嘩の話ですから。

 セザーロがレインズの暴君ぶりに反発すると、背後からセス・ロリンズに襲撃されて乱闘に発展。スタッフが止めに入る中、回顧テーマなので出てきた昔のSmackDownのGMテディ・ロングが姿を現して、このおじいちゃんは風貌がまるで変ってないという・・・(笑)。ということで、「もしセザーロがロリンズに勝てばPPVでのユニバーサル王座挑戦権を獲得できるぞ」と2人の試合に条件を付けた。

 結局はこの二人だから、このシングル戦が最もマシで、あとはいつものSmackDownになります。まぁ、大巨人ビッグショーが投げられるとリングが壊れる回とか、色々過去映像挿入やってはいましたけど。


 ルビー・ライオットが出して貰えるのはイイんだけど・・・カーメラのコード・オブ・サイレンスにタップする役でした。


 回顧テーマの主旨に則り、ベイリー姉御がアランドラ・ブレイズ(メデューサ)以下、女子の先人たちを称える紹介をやって、そして今のチャンピオンはビアンカ・ブレアと。ということでお約束の乱闘になります。


 レイ・ミステリオ親父でなく、ドミニクがドルフ・ジグラー先生とシングル戦となれば、ボコられるだけなのは当然です。最後だけくるっと丸め込んでのドミニク勝利でも文句ありません。


 タミーナとレジナルドの男女シングル戦ってなんやねん。シェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックスの介入による反則決着含めてこっちには文句あります。次週が女子タッグ王座戦なんだそうだけど、こんなの要りません!


 サミ・ゼインが笑かしてくれる10人タッグには、1ヶ月ぶりに中邑真輔も出ました。


 番組トリもサモア族の話で引っ張ってました。だったら番組冒頭のようにロック様を出せって、それは無理かぁ。

■ WWE SmackDown
日時:5月7日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター)

◆王者レインズとセザーロのユニバーサル王座戦がPPV「レッスルマニア・バックラッシュ」で決定

 ウーソズが見守る中で試合が始まるとセザーロがアッパーカット連打からクローズラインを放って攻め込めば、ロリンズもスーパープレックスからファルコンアローで反撃して白熱の攻防を展開。終盤にはロリンズが「助けは必要ない。ほっといてくれ」と介入を狙うジェイを突き飛ばすとジミーがスーパーキックでロリンズに報復。

 続けてセザーロがクロスボディでジミーを沈めると最後はニュートラライザーをロリンズに叩き込んで3カウント。セザーロが因縁のロリンズに勝利してPPV「レッスルマニア・バックラッシュ」で王者レインズとユニバーサル王座戦で激突することが決定した。

 さらにエンディングではセザーロがリングでジミーと揉めるレインズに奇襲を仕掛けるとニュートラライザーをレインズとジェイに叩き込んでKOした。PPV「レッスルマニア・バックラッシュ」は日本時間5月17日にWWEネットワークで配信される。

◆中邑真輔が10人タッグ戦でキンシャサを決めて勝利目前も…最後は無念の逆転負け

 中邑真輔がビッグE&ケビン・オーエンズ&ストリートプロフィッツとタッグを組んでアポロ・クルーズ&キング・コービン&サミ・ゼイン&オーティス&チャド・ゲイブルと10人タッグ戦で激突した。中邑はゼインにライダーキック、ゲイブルに打撃、コービンにはバックエルボーを放って攻め込むと、再びゼインにスピン・キックやスライディング・ジャーマンスープレックス、ジャンピング・ニーを食らわせて試合を優勢に進めた。その後、10人が入り乱れた激しい攻防に発展すると中邑は渾身のキンシャサをゼインに叩き込んで勝利したかに思われたが、直前にゼインと交代していたコービンにエンド・オブ・デイズを決められて3カウント。中邑は10人タッグ戦で勝利を掴みかけたものの無念の逆転負けとなった。


■ WWE 205Live
日時:5月7日(現地時間 WWEネットワーク配信開始)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

 現地の媒体からも熱心にカバーする必要ないランクに落ちているSmackDown終了後にWWEネットワーク配信(米国ではピーコック)となる『205 LIVE』なんだが、基本的にはNXTの傍系でさらに30分番組でじっくりと質印のカードを2試合を魅せる30分番組である。CMがない30分なので日本の深夜にやってるハイライト番組と比較するのは酷なんだが、こちらはなにしろナイジェル・マクギネスの博識解説が売りだから、それだけでグレードが何倍もアップして見えてしまう。今回は日本のイケメン二郎が初登場と事前告知されていたから、見た方は多かったと思われる。そして、来日経験もあるアリ・スターリングと、リングネームもそのままイケメン二郎の2選手のWWEデビュー戦を軸に非常に濃い内容の、充実した凝縮番組が披露されることになる。WWEの底力を見せつける必見回だったのだ。


 インドなので、シン・ブラザースからボリウッド・ボーイズに名義変更なんだが、今回はサミール・シンと、元アレックス・ゼインのアリ・スターリングのシングル戦からだ。ゼインは奇しくもWRESTLE-1のイケメンが目立った後楽園大会とかに#STRONGHEARTSとして参戦していたアメリカ人だ。インド組片割れのスニールがセコンドに付くとはいえ、原則はじっくりと妙技を披露させたのが素晴らしい。ゼインとしては新日本プロレスのLA大会ツアーにも参加していたし、北米向きのNJPW Strongには度々出ていたんだが、期待の持てる戦慄のWWEデビューとなった。


 そしてお待ちかねの黒潮イケメン二郎、キャラも風貌もジャケットも日本のまんま、リングネームIKEMEN JIROだったのは三重丸かも。ナイジェル・マクギネスがIKEMENはハンサムの意味なんだが・・・と突っ込む(笑)。但し、ちゃんとTAJIRIに触れてくれるから感激である。

 イケメン二郎はオーガスト・グレイとタッグを組み、プレミア職人トニー・ ニース&アリーヤ・デバリ組と対戦だ。

 いくつもの自身の顔が入った黄色いジャケットを着たまま試合に挑んだイケメン二郎は打撃からのブルドックをニースに放つも、デバリにエルボードロップやスリーパーホールドで反撃されて激しい攻防を展開。終盤にはイケメン二郎がスピニング・ヒールキックや掌底連打をニースに決めると2ndロープからのムーンサルトで2人まとめて蹴散らして圧倒し、最後はイケメン二郎がスワントームボムやトぺ・コンヒーロからピンポイント・キックIKEMEN SLASHをニースに叩き込んで3カウント。デビュー戦を勝利で飾ったイケメン二郎はグレイとハグを交わすと両腕を上げて勝利をアピールした。

 試合後、イケメン二郎は自身のツイッターに「日本のみんな。WWEでのデビュー戦、日本から応援ありがとうございました! 今日が俺の第2章の本当のスタートです、ここからもっともっと上を目指して走り続けます」と投稿してファンに感謝と意気込みを伝えた。


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’21年05月20日号マット界コロナ回顧 WWEイケメンKUSHIDA コレガプロレス ケン田島