[ファイトクラブ]シュート活字「マット界とコロナ時系列」総括回顧~新日プロ決断を問う

[週刊ファイト5月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼シュート活字「マット界とコロナ時系列」総括回顧~新日プロ決断を問う
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・『RIZIN.29』大阪大会が6月27日に延期
・コロナに加え木村花さんの訃報、全米デモ暴動化に揺れた前年5-6月
・5・19全日プロ『横浜EXTRA』保土ヶ谷大会アジアタッグ王座挑戦画像
・永田裕志ジョン・モクスリー戦にはロッキー・ロメロもジャクソンビル帯同
・マンハッタンでは駅で無料ワクチン接種~5・13ジャンボ鶴田の命日に
・オハイオ州ワクチン接種加速化:週に1人、100万ドル抽選宝くじ付与


―― 実際の中身の再編集版収録は週刊ファイト5月20日号のみの収録になりますが、ファイトクラブ会員だけでなく、電子書籍ジャーナルの定期購読もお願いしますということで、連動企画としてマット界とコロナを時系列で掘り下げていきたいと思います。(別項に再構成版収録)

オフレコ なるほど。ただ、もう毎週必ず「コロナ」という言葉はどこかに出てくる状態が延々と続いているから、企画提案は感謝だけどある程度は期間を絞らないといけない。

―― では、グローバル目線でやるなら、やはり2020年の3月19日号に収録された『全米コロナショック大激震!8 万人スタジアム開催レッスルマニア無理!?』からですかねぇ。

オフレコ ちょうど現地ではAEW-NXTの水曜生TV戦争の放送中に、裏番組でトランプ大統領の緊急会見があった。あらゆるスポーツ、コンサートなどのイベント中止が次々と発表される事態となり、全米が震撼となる大混乱の初日やったからな。

―― そうでした。全国の会場をツアーしていたWWEも、その週の金曜SmackDown Live収録はミシガン州デトロイトの会場開催予定だったのが、急遽フロリダのパフォーマンス・センターからの中継になります。

オフレコ 毎週欠かさず、新たな内容の番組をプロデュースするというテレビ局との契約は順守していくんだけど、そりゃ現場は大混乱だったに違いない。

―― そして3月26日号が『NXTコロナに負けるなTチャンパJガルガノ、Fベイラー、Rリプリーの未来』なんですが、見出しと違って中身はいつものことですがWWEの話題だけではなくて、映画『ワンダーウーマン』のガル・ガドットら俳優が祈りの♪Imagine 朗唱した動画が公開されたとか多岐に及んでます。

オフレコ ついに書名が『4月2日号世界50万人感染コロナ戒厳令とマット界 諏訪魔宮原 ヤマモ酒 W1 追悼シカティック』となって、マット界の専門媒体なのに「感染者が50万人超えた」ことを見出しにした。それほど影響大との判断やな。そしてシュート活字委員会の担当稿が、ズバリの『世界50万人感染コロナ戒厳令とマット界』と。

―― ところが、今じゃ感染者数どころか、アメリカだけで死者数が57万人を超えてますから。さすがにこの時点ではここまで長引き、どえらいことになるとは誰も予想出来ていません。

オフレコ 記事は例によって映画ネタに繋げて『マグノリア』のラスト場面、雨蛙が大量に降ってくるメタファーを引き合いに出しているけど、自画自賛させてもらえるなら読み返しても斬新なこと話している。

―― 国内では、K-1がさいたまスーパーアリーナ大会を強行したことで、小池知事がやり玉に挙げたとか、「外出自粛要請」という言葉がニュースに頻繁に出るようになります。もっとも今は、3度目の「緊急事態宣言」なんですが・・・。

オフレコ 国内の方がわかりやすいというなら、『RIZIN.22 横浜アリーナ中止~コロナ全米汚染とマット界の明日を考察』が収録されたのが4月9日号だった。フレディー・マーキュリーが亡くなって、「AIDSというのは大きな問題だ」と一般大衆が認識を新たにしたのと同じ。志村けんさんがコロナで亡くなったことで、「えらいこっちゃ」と真面目に向き合うことになった週やったな。

―― 格闘技ファンならRIZIN.22横浜アリーナの中止で事態の深刻さを知ることになります。

オフレコ 今週の最新ニュースとしては『RIZIN.29』大阪大会が6月27日に延期になった。今と1年前との対比として先にここに記しておく。

―― シュート活字委員会担当稿における2020年回顧に戻ると、世界最大の祭典である『レッスルマニア』が、なんとWWEの道場である小さなパフォーマンス・センターでの開催となります。中止にはならなかったにせよ、ついにそうなったかと、マット界への伝導として象徴的でした。

オフレコ 日本では五輪が1年延期と。ただ、その1年後、再び緊急事態宣言でどうなるのかとなってるんだけどな。

コロナに加え木村花さんの訃報、全米デモ暴動化に揺れた前年5-6月

―― 4月23日号が『見えざる殺人者との闘い-WM後味-生WWE解雇-全国緊急事態宣言とマット界』とのファイトクラブ見出しです。記事の今週号への再収録はしませんけど。

オフレコ 5月7日号が前年ゴールデンウィークの始まりで、我々の担当稿は小見出しに『コロナ後社会と業界再編:お山の大将細分裂の歴史を清算する必要性』をくっ付けて言及してある。

―― 続く5月14日号が、新日本プロレスの「どんたく」、恒例の5月3日・4日の福岡決戦が開催できなかった話題でした。TERUZ記者は『エアどんたく決戦は是か非か 活字プロレスなき時代の新日本の仕掛け』を入稿してくれてます。

オフレコ 今年は「どんたく」やったのはいいが、オモテ発表の分だけでも選手だけで9名がコロナ陽性になってしまった。これは別項の収録になる。

▼’21年05月13日号どんたく新日コロナ スターダム広島 Vamostar ノア 居酒屋カン閉店

’21年05月13日号どんたく新日コロナ スターダム広島 Vamostar ノア 居酒屋カン閉店

―― ちょうど(上記)前号の発売が終わったあとに、横浜スタジアムや東京ドームの延期が発表されて、さらにはコロナ感染者の公表となりました。

オフレコ 1年前を顧みるのは比較してみる観点からもマスコミには必修やな。電子書籍ジャーナルには1年前のバックナンバーを紹介するコーナーが毎号収録されている。

―― 国内では5月23日に木村花さんの訃報がありました。全国のトレーニング・ジムが閉まっている、以前のようには気軽に友達と遊びに行けない、安易な会食も自粛という環境の変化が顕在化していきます。

オフレコ 米国ではゴールド・ジムの倒産ニュースが駆け巡った。

ニューヨーク・タイムズ紙5月30日、6月1日、2日の第一面より

―― 米国に関するなら、なんといっても5月25日にジョージ・フロイドさんが警察官の不適切な拘束方法によって亡くなったことで、全米のデモが暴動化します。Black Lives Matter運動と分断社会の深刻化抜きに2020年を語ることは不可能でしょう。

オフレコ 「マット界と直接関係ない」とか言う方は、残念ながら自身の無知を曝け出しているだけ。プロレスは社会を映す鏡なんだけどな。

―― 無観客ならどういう試合構成にすべきか、そういう議論を深めるのが大人向きを標ぼうする本誌の役割になります。勝った、負けたの試合結果を知りたいなら、無料のサイトを見ればいいんであって・・・。

オフレコ 棲み分け論やな。やがて米国はトランプ失脚に繋がっていきWWE、UFCは大きな影響を受けていく。「対岸の火事じゃない!」という警告をやり出したのもこの頃からだった。UFCはアブダビが異常な予算を出したんで、むしろコロナ期に増収だったんだけどな。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン