4日、新日本プロレスが東京ドーム大会2連戦の初日を開催した。
「IWGPの戦いと比べてください」ドーム直前会見で口にしていたオカダ・カズチカだったが、その決意の強さを思わせるセミファイナルだった。自身を裏切ったウィル・オスプレイとのシングルは規格外の一戦に。場外でオスプレイがオカダをブレーンバスターで長机に叩きつければ、オカダはオスプレイをツームストンパイルドライバーでエプロンに突き刺す。終盤にはグロッキーとなったオスプレイだったが、起死回生での“逆レインメーカー”をオカダに見舞った。これで目を覚ましたのか、オカダが有観客再開後に封印していたレインメーカーを実に11か月ぶりに炸裂させて、オスプレイを仕留めた。
「IWGPの戦いと比べてください」というのは、2冠戦への反則・介入によって2020年にファンのストレスが溜まってしまったことへの批判も込められている。オスプレイを下したオカダは改めて「2020年にそこ(王座戦線)に行けなかったのは、僕がふがいなかっただけだと思いますし。今年はしっかりと、その戦いに加われるように」とコメントし、2021年の飛躍を誓っていた。
■ 新日本プロレス バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム
日時:1月4日(月)17:00
会場:東京ドーム 観衆12,689人(主催者発表)
<第0試合/『KOPW 2021』進出権争奪ニュージャパンランボー>
チェーズ・オーエンズ、バッドラック・ファレ、BUSHI、矢野通の4人残り(34分40秒)
※この4選手が1・5東京ドーム大会『KOPW 2021』決定戦4WAYマッチ進出権を獲得
(退場順)
1:永田、鈴木、3:ヘナーレ、4:後藤、YOSHI-HASHI、6:真壁、7:DOUKI、8:裕二郎、9:石井、10:本間、11:天山、12:ロッキー、13:SHO、14:タイガー、15:ゲイブ、16:辻、17:上村
<開会宣言>
特別プロモーターに就任したとんねるずの木梨憲武さんことドン・キナシさんがリングイン。木梨さんがサプライズゲストを呼び込むと、『パワーホール』のテーマ曲に乗ってタキシード姿の長州力がお孫さんを抱いて入場。
<第1試合/「BEST OF THE SUPER Jr.27」優勝者vs.「SUPER J-CUP 2020」優勝者スペシャルシングルマッチ>
[SJC2020優勝者]
●エル・ファンタズモ
17分46秒 ウラカン・ラナ
〇高橋ヒロム
[BOSJ27優勝者]
※ヒロムが1・5東京ドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦することに
<第2試合/IWGPタッグ選手権試合>
[挑戦者/WORLD TAG LEAGUE2020優勝チーム]
〇タンガ・ロア
タマ・トンガ
19分18秒 エイプシット⇒片エビ固め
ザック・セイバーJr.
●タイチ
[第87代王者]
※タイチ&ザックが3度目の防衛に失敗。タマ&タンガが第88代王者組となる
<第3試合/IWGP USヘビー級挑戦権利証争奪戦>
[挑戦者]
●小島聡
14分12秒 go 2 sleep⇒片エビ固め
〇KENTA
[権利証保持者]
※試合前にジョン・モクスリーが「ついにオマエたちの前に帰って来るぞ。東京ドームの後に挑戦権利証を持ってるヤツは覚悟しておけ。オレは準備できてるぜ」と映像メッセージ
※KENTAが権利証の防衛に成功
<第4試合/スペシャルシングルマッチ>
●グレート-O-カーン
17分13秒 ハイフライフロー⇒片エビ固め
〇棚橋弘至
<第5試合/スペシャルシングルマッチ>
●ウィル・オスプレイ
35分41秒 レインメーカー⇒片エビ固め
〇オカダ・カズチカ
<第6試合/IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合>
[挑戦者]
〇飯伏幸太
31分18秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●内藤哲也
[第72代IWGPヘビー級&第26代IWGPインターコンチネンタル王者]
※内藤が両王座2度目の防衛に失敗。飯伏が第73代IWGPヘビー級&第27代IWGPインターコンチネンタル王者となる
2020年から2021年へ!! 週刊ファイトが激動の国内プロレス界を斬る。
電子書籍で格闘技最新情報&見解を読む。