[ファイトクラブ]ゴールデン☆スターが初ゴールドメダル 最低動員の中で掴んだ最高導夢

[週刊ファイト1月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ゴールデン☆スターが初ゴールドメダル 最低動員の中で掴んだ最高導夢
 新日本1・4&5東京ドーム/1・6東京ドームシティホール
 photo & text by TERUZ
・【1・4】オカダ出した 有観客興行再開後初のレインメーカー
・【1・4】飯伏ついにIWGPヘビー初戴冠 盟友オメガ祝福ツイート
・【1・5】ヒロム至宝奪還 ジュニア王座戦ドームメインに前進
・【1・5】カミゴェで飯伏「本当の神になった」 難敵ジェイ突破
・【1・6】「もうやめる」発言のジェイが連夜のフォール負け
・【1・6】「日頃からNEVERを実行」棚橋が鷹木のベルトに照準
・有観客再開後の最高動員記録 だけれども歴代ドーム最低動員
・ダブル所属からダブルドームまで 夢実現は実に7年3か月越し
・最多予想「そろそろ飯伏」通りの結末も・・・内容で想像を超えた
・普通ならやり過ぎ「6試合4時間」 新日はプロレス貫徹を選択
・展開マニアック過ぎ ダブルドームへの道のりは是か非か


■ 新日本プロレス バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム
日時:1月4日(月)17:00
会場:東京ドーム 観衆12,689人(主催者発表)

■ 新日本プロレス バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム
日時:1月5日(火)17:00
会場:東京ドーム 観衆7,801人(主催者発表)

■ 新日本プロレス NEW YEAR DASH!!
日時:1月6日(水)
会場:東京ドームシティホール 観衆1019人(主催者発表)

 新型コロナウイルス感染拡大というパンデミックに陥ってから初のプロレス東京ドーム大会が、1月4日・5日の2連戦で開催となった。直前の大晦日に都内過去最大感染者数を記録する中、イベント制限でチケット販売も12月29日までに区切られた。こうなってくると、もう「今年は何万人を動員するのだろう?」という話は無意味になっていく。視聴組に対しても含めて、いかにクオリティの高いプロレスを提供できるかが問われる。新日本プロレスは2021年最初の“勝負”に勝ったのか。年始3連戦を総括する。

 
 【1・4】オカダ出した 有観客興行再開後初のレインメーカー

<1月4日/第5試合/スペシャルシングルマッチ>
●ウィル・オスプレイ
  35分41秒 レインメーカー⇒片エビ固め
〇オカダ・カズチカ

 「IWGPの戦いと比べてください」ドーム直前会見で口にしていたオカダ・カズチカだったが、その決意の強さを思わせるセミファイナルだった。自身を裏切ったウィル・オスプレイとのシングルは規格外の一戦に。場外でオスプレイがオカダをブレーンバスターで長机に叩きつければ、オカダはオスプレイをツームストンパイルドライバーでエプロンに突き刺す。終盤にはグロッキーとなったオスプレイだったが、起死回生での“逆レインメーカー”をオカダに見舞った。これで目を覚ましたのか、オカダが有観客再開後に封印していたレインメーカーを実に11か月ぶりに炸裂させて、オスプレイを仕留めた。

 「IWGPの戦いと比べてください」というのは、2冠戦への反則・介入によって2020年にファンのストレスが溜まってしまったことへの批判も込められている。オスプレイを下したオカダは改めて「2020年にそこ(王座戦線)に行けなかったのは、僕がふがいなかっただけだと思いますし。今年はしっかりと、その戦いに加われるように」とコメントし、2021年の飛躍を誓っていた。

 
 【1・4】飯伏ついにIWGPヘビー初戴冠 盟友オメガ祝福ツイート

<1月4日/第6試合/IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合>
[挑戦者]
〇飯伏幸太
  31分18秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●内藤哲也
[第72代IWGPヘビー級&第26代IWGPインターコンチネンタル王者]
※内藤が両王座2度目の防衛に失敗。飯伏が第73代IWGPヘビー級&第27代IWGPインターコンチネンタル王者となる

 飯伏幸太がキャリア16年半で初のIWGPヘビー級王座奪取となった。メインで飯伏は、内藤哲也の保持する2冠王座(IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル)に挑戦する。同世代である内藤にはトップ戦線で先を越されていたが、飯伏は2年連続G1クライマックス制覇によりイッテンヨンのメインに2年連続で立つ。それでも内藤の壁は厚く、コリエンド式デスティーノをはじめとする引き出しを開けられた飯伏は劣勢を強いられる。必殺のカミゴェを見舞っても3カウントに至らず、焦る飯伏に内藤はバレンティアを追撃。なおもデスティーノ狙いの内藤に対して、飯伏は盟友ケニー・オメガのVトリガーを想起させるショートレンジニーアタックを放つ。飯伏によるカミゴェ追撃によって続けざまに脳を揺らされた内藤は、3カウントを聞くしかなかった。

 飯伏の生涯初の頂点奪取を認めた内藤は、自らの手で飯伏に2本のベルトを授与する。大会直後にはオメガが海の向こうから「ようやくですね。おめでとう」とツイートした。されど飯伏に休息はなく、5日のドーム大会2日目には難敵ジェイ・ホワイトの挑戦を受ける。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン