秋山ベルト発言に諏訪魔「俺は全日本が一番だと思ってる」 青柳優馬突破でV4 全日本後楽園

 3日、全日本プロレス恒例の後楽園ホール年始2連戦が2日目を迎えた。

 メインは3冠ヘビー級戦で、王者・諏訪魔に挑んだのは青柳優馬。昨年末の世界最強タッグリーグを宮原健斗のタッグで制し、前日には世界タッグ王座を諏訪魔&石川修司から奪取したばかり。「勝てば宮原を超えての最年少三冠ヘビー級奪取となる」という記録をかけるほど、青柳の勢いは凄まじい。早めに息の根を止める作戦か、王者は序盤から優勢となる展開をつくり、いきなりダメージが深い青柳を見るや「終わりだろ」とレフェリーに繰り返しアピールする。

 それでも簡単に終わる青柳ではなく、得意技のラッシュで形勢逆転すると、前日に諏訪魔からレフェリーストップ勝利を奪ったエンドゲームをガッチリ決める。これをなんとかしのいだ諏訪魔は、対角線ドロップキックやラリアットを挟みつつも、実に3発に渡るバックドロップからのバックドロップホールドで青柳の息の根を止めた。次期挑戦者には芦野祥太郎を指名している。

 バックステージで記者から「秋山選手から『今の日本で認められているベルトはIWGPであり、GHCであり、KO-Dの3本』という発言があったが、今年一発目の三冠戦で意識した?」との問い。諏訪魔は「いや、全然全然。俺は全日本プロレスを愛してるしさ、全日本プロレスのプロレスが一番だと思ってるしね、俺は。観に来ているお客さんがいるだけで、俺はまだ三冠のベルトの価値をどんどんどんどん上げていきたいと思う。それは別に一意見だと思うしね。そこに俺はどうこう言うことはないですよ」とサラリ。改めて「若いヤツが簡単に上に上がっていく風潮があるこのプロレス界だけど、全日本プロレスの若手っていうのはなかなか上がっていけねえなと。でも、それは厳しい先輩がいるから。俺も相当やられてきたしね。だから、それはやっぱ伝統だな、ていうふうにしたいな」と“高い壁”となる2021年を誓っていた。

 
■ 全日本プロレス 2021 NEW YEAR WARS~ReOStaff株式会社 presents~
日時:1月3日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆665人(主催者発表)

<第1試合>
本田竜輝
●アレハンドロ
  5分36秒 キャメルクラッチ
〇ボディガー
フランシスコ・アキラ

<第2試合>
UTAMARO
〇入江茂弘
  7分03秒 ビーストボンバー⇒体固め
●ブラックめんそーれ
大森隆男

<第3試合>
TAJIRI
岩本煌史
〇ジェイク・リー
  7分20秒 バックドロップ⇒片エビ固め
●田村男児
佐藤光留
石川修司

<第4試合>
児玉裕輔
羆嵐
〇芦野祥太郎
  10分43秒 アンクルロック
●ライジングHAYATO
青柳亮生
宮原健斗

<第5試合/アジアタッグ選手権試合>
[挑戦者]
●大森北斗
土肥こうじ
  12分44秒 タイガーススープレックスホールド
〇イザナギ
ゼウス
[第110代王者]
※ゼウス&イザナギが2度目の防衛に成功

<第6試合/GAORA TVチャンピオンシップ>
[挑戦者]
〇葛西純
  12分39秒 ベルト奪取
●ヨシタツ
[第17代王者]
※ヨシタツが10度目の防衛に失敗、葛西が第18代王者となる

<第7試合/三冠ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●青柳優馬
  26分28秒 バックドロップホールド
〇諏訪魔
[第63代王者]
※諏訪魔が4度目の防衛に成功


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