RAWドリュー・マッキンタイア調印式セス・ロリンズ酷評リアル!

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 録画なんだが、コロコロ予定が変わったこともあり、一つの番組を通して制作されたものではなく、かなり前に撮った未公開のカードも混ぜていたりと、ごった煮感は残った。リブ・モーガンが元スクワットのリーダー格ルビー・ライオットをフォールするカードなんか、2パータン収録したものの、捨てるほど悪くないとこっちのspot順番のも挿入したんじゃないかと思うのだが・・・。結果を変えた「行って来い」の連戦ならわかるが、ありゃ、先週に見たじゃないかという。


 番組は司会役になった初代IWGPインターコンチネンタル王者MVPの旧世代軍?をゲストにしたトークコーナー「VIPラウンジ」から。当然、新世代軍が出てきて、エンジェル・ガザがタイチのようにパンツを脱いでミステリオにかぶせて場外に投げたら、パンツがマントにようになってミステリオが羽ばたいた一人トぺになった絵は最高だった。


 それにしても戸澤陽らNXT勢をjobber扱いで、しかし現地水曜夜には全然違う試合を魅せるんだから、同じ会社の他ブランドといより、別の団体を見ているようにすらなるのはどうなのか。例によって拡大分析版は金曜発売の本誌に譲るが、有り合わせの残り物でなんとか合成を多用した3時間番組をプロデュースした嫌いはあろう。
 実際、前から70歳のジェリー”キング”ローラーにこの時期にトラベルさせて、AEWはJRことジム・ロスを自宅待機にさせているというのに、いくら本人は「出させろ!」にしてもの指摘はあった。ところが前回ので戸澤の「見たことない技」を”ラーメン・ヌードル・ムーンサルトかぁ!?”とやったことが、現地では差別発言だと叩かれて、今回は替わってサモア・ジョーが実況席に。ただ、日本人からしたら、別に”ラーメン・ヌードル”悪いとは思わないんだが・・・。それだけ斬新に見えたことの証明じゃないのか。
 ただ、画面の奥の方に実況席3人らしい姿が映るんだが、これは明らかにインチキのぼかし合成映像であり、ディレクターが3時間番組の台割り構成を作ってから実況音をアフレコしている。今の状況下でそれを悪く言うつもりは皆無なのだが、動かない人形みたいなのは映画マニアからはちゃちい、恥ずかしいからやめた方がイイの指摘はあるだろう。

 単なる録画のカード寄せ集めではダレるから、そこはディレクターは考えてSmackDownに続いて「トリプルH25周年」の、今度はベスト10を3時間のあちこちに挟んでいたのはわかるんだが、せっかくトランプ大統領が、あの世界のジャーナリストが一言一句を注視しているリアル・トランプのTwitterアカウントで”TRIPLE H IS A TOTAL WINNER”をつぶやいた歴史的快挙があった(本誌で拡大版追及)ばかりなのに、やはり負けた試合を流すことこそが真の偉大さの証明だったとは思う。


 番組のトリはWWE王座戦の調印式なんだが、これは前週に続いて収録らしく、よって、ジェリー・ローラーが司会というのが笑えるんだが、ドリュー・マッキンタイアのセス・ロリンズ酷評マイクがリアルで、熱心なユニバースがマンデイナイト・メサイヤについて思っていることを全部ブチまけてコキ降ろしてくれたのは爽快なのであった。それにしてもマッキンタイヤ、いつもの壊れる用テーブルではなく、調印式のデスクをひょいと軽々場外に投げつけたのは、やはり怪力なんだなぁと。お約束のクレイモアやってはいたが、ビックブーツのキックだけでなくチャンピオンに相応しいとは思った。WWE解雇の嵐、オモテに公表されない人材も多数いるんだが、少なくとも超高給ブロック・レスナーもいったんは切られたと聞いて「その通りだ」と納得だったユニバースは少なくない。マッキンタイア政権は正解である。
 to be continued…

■ WWE RAW
日時:4月28日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド近郊 パフォーマンス・センター

◆アスカがMITBラダー戦で激突するナイア、シェイナと大乱闘

 マネー・イン・ザ・バンク(MITB)ラダー戦出場が決定しているアスカ、ナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラーがトリプルスレット戦に登場すると、ゴングが鳴る前に大乱闘に発展した。カイリ・セインの敵討ちを狙うアスカは「おい!ナイア! どこにおるんじゃ。可哀そうなカイリ。ワシがどれだけ強くなってるか。ビビんなよ!」と試合前にナイアを挑発。Poor Kairiだけは英語なんだが、あの下手くそナイアにカイリが頭ぶつけられる場面もまた流したゾ。ちゃんと通じてるのだ。いくらこの御時勢で視聴率下がっているRAWなんだが、まだまだ日本の何百倍の視聴者が見ている番組で、アスカが堂々とマイクするのが毎週全世界配信されている光景がいかに凄いことか。

 試合は最後に登場したシェイナがゴングを待たずにいきなりアスカを強襲。シェイナがアスカを場外のラダーに叩き付けてると、アスカもナイアにハイキックを放ち、シェイナを自分が階段ステップ横に置いたラダーに叩き付けて反撃した。しかし、ナイアがアスカに体当たりしてダメージを与えると最後はリングに持ち込んだラダーをアスカとシェイナに叩き付けて2人を撃沈。MITBラダー戦を前にアスカとシェイナは“大女”ナイアのパワーに圧倒された。もっともこれで、本戦でナイアが勝利することは100%ないと大人のファンは納得したのである(笑)。
 ラダー上に吊された王座挑戦権の権利書入りのブリーフケースを奪い合うMITBラダー戦が行なわれるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間5月11日にWWEネットワークで配信される。

◆戸澤が復帰したマハルに完敗

 “スタミナモンスター”戸澤陽が復帰を果たしたジンダー・マハルと激突した。パワーに勝るマハルはバックドロップを戸澤に決めるとエプロンやバリケードに叩き付けて圧倒。さらにサモアン・ドロップを決めたマハルは倒れ込んだ戸澤に必殺のカラスを炸裂させて3カウント。戸澤は勢いに押されて完敗し、マハルは復帰戦を勝利で飾った。試合後マハルは「俺は元WWE王者だぞ。戸澤は俺の強さを忘れていた」と勝因を語った。しかし、番組終了を待たずして「なんじゃこれは!」とSNS時代にファンがアチコチで声を上げていた。お仕事役の戸澤に皆が感情移入したのである。さて、どちらが視聴者とのガチンコ勝負に勝ったのか。底なし沼へようこそ。

◆マッキンタイアが調印式でロリンズを強襲

 PPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」でWWE王座をかけて激突する王者ドリュー・マッキンタイアと“月曜夜の救世主”セス・ロリンズが調印式に登場した。最初にマッキンタイアが契約書にサインすると、ロリンズは「マッキンタイアは偉大な王者になるだろうが、リーダーではない。俺が闇に光を当てるリーダーであり、WWEユニバースはリーダーを必要としている。俺が犠牲になってお前も導いてやる」とサインする前にリーダーとしての決意を示した。これにマッキンタイアは「お前は俺に勝てないぞ」と自信を見せてマンデイナイト・メサイヤがなぜファンに支持されないかの演説を展開する。

 サインをしたロリンズをテーブルに叩き付けて暴行すると、背後からロリンズの弟子マーフィーが突如現れて妨害。しかし、マッキンタイアがハグをするロリンズとマーフィーに襲い掛かるとロリンズが避けたクレイモアがマーフィーに命中した。王者マッキンタイアとロリンズのWWE王座戦が行なわれるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間5月11日にWWEネットワークで配信される。


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