RAWアダム・コールNXT王座戦他侵略続く!『サバイバー・シリーズ』は3軍対抗戦!

photo by George Napolitano

 総勢170名がサウジアラビアのリアド空港に足止めという緊急事態から、急遽予定を変更してNXT勢の侵攻という番組構成に変更して成功を収めたSmackDownだったが、続くRAWでもトリプルHがリムジンで乗り込んでNXT勢の侵略が続く編成となった。

 今回はWWEの長年の旗艦会場でもあるロングアイランドのナッソーコロシアムから。本誌には勝手知ったる馴染みの会場なのでジョージ・ナポリターノ記者を派遣した。WWEユニバース大興奮のNXTテイクオーバーの全容と詳細は金曜8日発売、週刊ファイト11月14日号の収録になるが、トリのNXT王座戦はSmackDownだとダニエル・ブライアンがクリーンに寝て魅せてのアダム・コールの王座防衛だったが、RAWのセス・ロリンズ戦は不透明決着に。ただ、地上波FOX移行に伴い実質はAショー扱い昇格したSmackDown、さらにRAWと、連続でアダム・コールがトリは凄すぎる大事件である。そして日本時間11月25日月曜午前の『サバイバー・シリーズ』は、がぜん注目度MAXとなるのであった。


 東海岸の現地会場では、『MAIN EVENT』の収録からがいわばダークマッチとして始まるようで、ザック・ライダー&カート・ホーキンスや、ローワンが大暴れすると。マンハッタンからの客などがバスの都合で遅れてくることもあるから、徐々に会場が温まってきた。

 番組冒頭は、『クラウン・ジュエル』直後のSmackDownに続いてブロック・レスナーから。SD所属のブレイ・ワイアットがセス・ロリンズから王座を奪ったので、ベルトは逆になった格好だが、RAWの舞台裏監督がポール・ヘイマンなので、これでいいのかも。RAWに乗り込む理由になっているレイ・ミステリオを追って来た恰好なんだが、今回はレイがバットみたいな鉄パイプで足を叩いて抗争は持ち越しと。


 そして、お待ちかねカブキ・ウォリアーズが出てくる。但し、今回はサウジでの女子戦解禁という歴史を作ったナタリアとシャーロット組が相手だから、経緯の都合上は分が悪いか。実況でもSENPAIとアナウンスされていたが、先輩のアスカがちゃんと寝てくれました。ナタリアおばさんが称えられるのはこれは仕方ないことだ。


 ベビーフェイスなのに会場客からブーイングを浴びてしまうセス・ロリンズが、ベルトも失って「どうしたらいいかわからない」と自己反省するマイク・アピールの場面は半ガチなので傑作かも。トリプルHが「やる気を出させてやる」とアンディスピューティド・エラが今回は4名勢ぞろいで出てくると、The O.C.も花道からと。ここらの中盤スキッドは「3時間番組を最後まで見ないと」と、ライト層に思わせる工夫になり、セスのリアル実人生もあって面白い。当然、NXT勢も加わっての乱闘になると。


 一方で、ルセフとラナの離婚騒動セグメントは、本誌だけでなく一般のユニバースにも不評だと思うのだが、また今回も続くと。笑ったのはボビー・ラシュリーが松葉杖でラナと花道から出てきて、「試合できないのは金玉が破けたから。試合や練習中の事故じゃない。ラナとの激しいアレのせいだ」とマイクするのはありなのか? もともと子供の視聴者離れが顕著だから開き直っているのかも。替わって試合はドリュー・マッキンタイアとなるのだが、ランディ・オートンが出てきてRKOを決める、リコシェが飛ぶと、なんだかよくわからない。結局は印象に残らないと思うのだが・・・。

■ WWE RAW
日時:11月4日(現地時間)
会場:ニューヨーク州ロングアイランド ユニオンデール ナッソーコロシアム

◆レスナー対ミステリオのWWE王座戦が決定!

 WWE王者ブロック・レスナーが代理人ポール・ヘイマンと共にリングに登場した。ヘイマンは「レイ・ミステリオに報復するためにRAWに来たぞ! レスナーは特別だから望んだことができる権利がある」と権利行使して来たことを伝えると、「ミステリオはどこにいる? 奴のキャリアは終わることになる」と言い放った。さらにレスナーとヘイマンは解説のジェリー・ローラーに「キングなら居場所を知っているだろう」と詰め寄ると、立ちはだかったディオ・マディンにレスナーはF5を決めてしまう。するとそこに突然ミステリオが登場して鉄製パイプでレスナーを襲撃すると、WWE王座ベルトを凶器にして一撃。さらにミステリオは「俺の息子を襲いやがって。俺はお前が大切にしているWWE王座を奪ってやる」とPPV「サバイバー・シリーズ」でのWWE王座戦を要求すると、レスナーはこの挑戦を快諾した。
 レスナー対ミステリオのWWE王座戦が行なわれるPPV「サバイバー・シリーズ」は日本時間11月25日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

◆カブキ・ウォリアーズ露出中!アスカがまさかのタップ負け

 WWE女子タッグ王者カブキ・ウォリアーズとシャーロット・フレアー&ナタリアがノンタイトル戦で対戦した。アスカはアンクルロック、カイリはアスカと連携してかかと落としやドロップキックをナタリアに決めて攻め込むと、シャーロットはカイリにナチュラル・セレクションを決めるとムーンサルトを2人に決めて反撃。さらに終盤にはアスカがアーム・バーから三角締めで一本を狙ったが、ナタリアがシャープシューターで返すとカイリがカットに入って救済。互角の攻防を展開する両チームだったが、最後はシャーロットがスピアーをカイリに決め、ナタリアがアスカに再びシャープシューターを決めると、さすがのアスカも耐え切れずタップ負けとなった。

◆WWE3大女子王者の対戦が決定!ベッキーとシェイナが一触即発!
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 PPV「サバイバー・シリーズ」でRAW女子王者ベッキー・リンチ、スマックダウン女子王者ベイリー、NXT女子王者シェイナ・ベイズラーが対戦することが決定し、ベッキーがインタビューに答えた。ベッキーは「この3人の試合は危険だ。私はベイリーの盟友サーシャやシェイナの盟友ロンダを倒しているからターゲットになるだろう」と警戒していることを伝えると、そこへシェイナが登場した。シェイナは「私はロンダじゃない。試合ではピンフォールかタップアウトしてやる」と自信を見せると、ベッキーも「誰が“地球上で最も危険な女”か見せてやる」とロンダ・ラウジーのニックネームを使って挑発して2人は一触即発となった。

◆トリプルHが目標を見失ったロリンズを勧誘

 ユニバーサル王座から陥落したセス・ロリンズがリングに登場すると「次は何だ? RAWのレベルを上げるために努力してきたが、またチャレンジするエネルギーが自分にあるか疑問だ。次に何をすべきかわからない」と現状を告げた。するとNXTを統括するトリプルHが現れ、「お前は俺のところに来てNXT王者になり、シールドになり、WWE王者になった。俺はお前を凄い男にすることができる。俺と共に歩むか、それとも対立するか?」とブランド対抗戦となる PPV「サバイバー・シリーズ」に向けてロリンズを勧誘した。するとロリンズは「今夜、アダム・コールとのNXT王座戦をしたい」とバックステージでトリプルHに王座戦を要望する。

 メイン戦でこの対戦が実現すると、両者が延髄斬りやスーパーキックで応酬して互角の攻防を展開した。しかし、ロリンズがスーパープレックスからファルコンアローを決めてコールに止めを狙うと、突如、ジ・アンディスピューテッド・エラのメンバーが乱入して試合は反則裁定に。試合後にはRAW、NXT両方のスーパースターが入り乱れての乱闘となり、NXTの巨漢キース・リーが飛ぶなどリングは大混乱となった。


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’19年11月14日号新日 サウジSD-RAW-AEW-NXT ノア KnockOutRiseラウェイ 坂口杏里