ALL OUTシカゴ初代AEW世界王者クリス・ジェリコ!ケニー・オメガPACに不覚!里歩が10・2TNT生中継へ

Photo by George Napolitano

 新日本プロレス『Royal Quest』ロンドン上陸、WWEからは『NXT UKテイクオーバー:カーディフ』と続いた運命の(現地時間)8・31大決戦! 締めはビジネス規模では最大になるAEW『ALL OUT』シカゴ大会である。
 メインでは初代AWE世界王者決定戦が行われ、5・25『Double or Nothing』の際はハングマン・ペイジが流血させられたが、今度はクリス・ジェリコが流血に。これまでの流れでは、一部、ハングマン・ペイジはベビーなのかヒールなのかわからない面も見受けられたが、ここでは完全にベビーである。ジェリコが悪態をついては緩急のペース配分をして世界王座戦を成立させ、初代王者を戴冠している。
 また、ケニー・オメガが本戦第2試合に出てきた時点で、大人のファンはピンときたかもだが、当初の予定では10・2ワシントンDC大会、TNT生中継の初回にXとして登場予定だったPACが、肘の負傷で本大会だけでなく、ジョシュ・バーネット主催の『Blood Sports』大会も欠場することになったことで、ここでオメガの対戦相手に起用。この二人だから凄い試合になるのは当然なんだが、ここはPACが勝利することに。
 ほかにも、ヤングバックスとルチャブラザースの定番対決も、後者がAAA世界タッグ王座を防衛と、いわゆるAEW幹部選手が負けるマッチメイクとなった。但し、シカゴはフロリダ州ジャクソンビルの本部と並んでAEW最大のホームだから、感謝祭EVEに再び戻ってくることになり、今回はこういう結末ということになろう。

 無料のプリショーに最後まで残ったのは、わざわざスターダムの日程を飛ばして東京から飛来したビー・プリーストリーと、ライバルとして7・13『Fight For The Fallen』でもやりあっていたDr.ブリット・ベイカーD.M.D、そして黒人巨漢のナイラ・ローズである。ワシントンDC出身のナイラが最後は残って、10・2のTNT放送初回には里歩との初代王座決定戦に臨むことになった。この両者は、6・29『Fyter Fest』で対戦しており、3way戦ではあったが小さい里歩がナイラを丸め込んでいた。日本のファンも注目の女子王座戦が全米、いや全世界に届けられることになろう。

 インパクト・レスリング映像班が協力とのことだが、試合中のインスタント・リプレイだけでなく、試合後に速攻でハイライト映像を瞬時に編集してPPV生中継に入れるなど、メジャー団体色アピールからも8・31大決戦をきっちりと締めてくれている。世界のマット界は動き出した。

■ AEW All OUT
日時:8月31日(現地時間)日本時間9月1日午前8時よりFITE TV視聴可能
会場:イリノイ州シカゴ シアーズ・センター

<第8試合 AEW初代世界王座決定戦>
○クリス・ジェリコ
 26分25秒 ジューダス・エフェクト(エルボー一閃)
●ハングマン・ペイジ
馬に乗ってのハングマンの入場はインパクトがあった。以降は拡大版にて。

<第7試合 兄弟対決AAA世界タッグ王座ラダーマッチ>
○ルチャブラザース(ペンタゴンJr.&レイ・フェニックス)
 21分00秒 天井に吊るされたベルトを奪取
●ヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)
※ルチャ兄弟がAAA世界タッグ王座防衛
インパクト離脱LAXサンタナ&オルティーズのプエルトリコ軍がRレーガン、Jカーターの大統領マスクで乱入。
写真量が膨大なので詳細拡大版は週刊ファイト9月12日号に収録されます。

 今年に入ってからも6回目の顔合わせなので英語表記するならフロウレスとなるのか、穴のないhi-spot連続は躍動感満点だ。唯一、ルチャ兄弟はハシゴ戦には慣れてないとの懸念があったが、事故もなくパーフェクトに遂行されていたのは凄いことなのだ。

<第6試合 シングルマッチ>
○Cody w/MJF
 16分20秒 クロスローズ(大回転)
●ショーン・スピアーズ w/タリー・ブランチャード
※新婚のアイコニックス、ペイトン・ロイスもコンベンションに登場(週刊ファイト9月12日号収録)

 親父の故ダスティ・ローデスとタリー・ブランチャードの因縁たって、若い観客は知らないと思うのだが、レフェリーはハーヴ・アールナーでベルトでしばくスポットも再現して老人幹部たちが喜ぶと。もっともCodyとショーン・スピアーズも13年苦楽を伴にしてきたんだが・・・。タリーとMJFのセコンド同士の戦いになるのかと思えば、もうお約束でアーン・アンダーソンが出てきてショーンにスパイン・バスター一発と。ただまぁそれからは二人の試合に戻り、Codyが親父譲りのお馴染みのエルボー連打をやって最後はクロスロードで決めた。

<第5試合 女子シングルマッチ>
○里歩
 13分35秒 旋回式リボン
●志田光
(c) George Napolitano

(c) James Musselwhite/AEW
 志田のパワー殺法に何度も苦しめられながらもキックアウトする里歩。最初は馴染みのない選手のカードに静かだった観客が徐々に感情移入を始める。深淵に目覚め、天命を破りしヒロインたちは刹那と永遠の狭間を駆け抜けていく。「時よ止まれ、お前は美しい」~世界よ目を覚ませ、これがJoshi Puroresuだ。

<場内暗転 オレンジ・キャシディ参上>
AEW契約が公式になりベストフレンズと合体

<第4試合 AEW世界タッグ王座トーナメント・シード枠決定戦>
ベストフレンズ(チャック・テイラー&●トレント・バレッタ)
 13分40秒 ファタリティー
ザ・ダークオーダー(○イーヴル・ウノ&スチュ・グレイソン)

<第3試合 トリプルスレットマッチ>
●ジョーイ・ジャネーラ
 15分00秒 2つの目のクラッカーバレルにぶちつけてフォール
○ジミー・ハヴォック
※もう一人はダービー・アリン(50年クラッカーバレルの自爆スタントがリングポスト階段上に)

<第2試合 シングルマッチ>
●ケニー・オメガ
 23分20秒 コブラクラッチ式ブルータライザー
○PAC

<第1試合 6人タッグマッチ>
大中小ルチャサウルス&●ジャングルボーイ&マルコ・スタント
 11分45秒 ダニエルズが飛んでガザリアンが抑えるメルツアー・ドライバー
SCUソーカル・アンセンサード(クリストファー・ダニエルズ&スコーピオ・スカイ&○フランク・カザリアン)

ALL OUT BUY-IN(プリショー)
<JR入場ゲートからお出ましで実況チームに加わる>

<WARDLOW登場予告>

<タッグマッチ>
蛍光色●アンヘリコ&ジャック・エバンス
 11分35秒 ハリケーンラナ&ダイヤモンドカッター合体技
青色○プライベート・パーティー(イーシャ・キャシディ&マルク・クイン)

<21選手参加!女子カジノバトルロイヤル>
○ナイラ・ローズ優勝
最後に残ったビー・プリーストリー、Dr.ブリット・ベイカーD.M.Dのほか、ファビア・アパッチ、ブランディ・ローデス、アリー、メルセデス・マルティネス、オーサム・コングなどなど。
※勝者ナイラは10・2TV生中継初回で里歩と初代女子王座決定戦


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’19年09月12日号8・31決戦AEW新日WWE MASTERS達人 猪木元気 DeepJewels 新日キック