[ファイトクラブ]8・31決戦総括!両英国会場熱狂、シカゴ初代王者、最高試合NXT UK

[週刊ファイト9月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼8・31決戦総括!両英国会場熱狂、シカゴ初代王者、最高試合NXT UK
 ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved. シュート活字委員会編
・NXT UK王座戦ウォルター42分12秒死闘タイラー・ベイトに感情移入
・ジーン・キニスキー再来ドヴォルザーク交響曲第9番ウォルター新世界
・タイラー・ドライバー’97、バーニング・ハマー:英国Strong Styleとは何か
・トニー・ストームが姉妹と呼ぶケイ・リー・レイに王座渡して次は合流か
・マーク・アンドリューズ&モーガン・ウェブスター地元ウェールズ勢戴冠


―― 拡大版電子書籍ジャーナルの台割りでは、AEW、新日、それから8・31決戦の総括を兼ねたNXT UKが本稿になります。さらには今週の様々な国内外の話題についても紐解くのがシュート活字委員会が担当する対談になります。

NXT UK王座戦ウォルター42分12秒死闘タイラー・ベイトに感情移入

オフレコ WWEは、他の団体なんか存在しないことになっている、いやそれどころか自分たちの歴史さえ改ざんして、ブルーノ・サンマルチノの存在がなかった時期もあった。新興プロモーションなんか論外というのが建前なんだけど、AEWの発足以来の異常ともいえる対抗意識を持ち出すまでもなく、本当は必要以上に気にしているという・・・(笑)。

―― 時間軸的には同じ英国ながらロンドンの新日『Royal Quest』から。土曜の日本時間深夜1時半ならギリギリCS朝日2の中継に間に合う逆算からの開始時間でしょう。ほどなくしてウェールズからのWWEネットワーク配信が始まったのがNXT UKです。電話で「オカダ・カズチカvs.鈴木みのるが30分以上やって大盛況だった」というのが即刻伝えられたのは間違いありません。メインの開始前に終わったんで、「絶対に上回れ!」との激が飛んだに違いないです。

■ WWE NXT UKテイクオーバー:カーディフ
日時:8月31日(現地時間)
会場:英国ウェールズ モーターポイント・アリーナ

<NXT UK王座戦>
[王者]○ウォルター
 42分12秒 パワーボムでもキックアウト⇒クローズライン
[挑戦者]●タイラー・ベイト

ジーン・キニスキー再来ドヴォルザーク交響曲第9番ウォルター新世界

オフレコ すでに前日から配信したんで、予習を兼ねてみた予告編というか、大会の煽り番組が非常に良くできていて、オーストリアはウィーン出身のビッグバン・ウォルター(発音だとヴォルターになるのか)や、英国ミッドランズ出身にして、米のChikaraやタッグのムシュタッシュ・マウンテンでも活躍してきたタイラー・ベイトの生い立ちや経歴が、わかりやすく編集されている。

―― ベイトは19歳で初代WWE英国王者になっていて、19歳というのはWWEが管轄する数々のタイトルでも最年少の戴冠でした。もちろん、この試合のテーマはアンダードックのベイトが、無敗のウォルターにどう立ち向かうか。お客が感情移入する下地は試合前から出来上がっていました。

オフレコ ロンドンの会場も大盛況だったことは見ての通りだけど、ウェールズの会場の熱狂は特筆すべきどころの騒ぎじゃない。3つくらい、ウィールズ客なら誰もが知っている合唱できる歌というのか、英国にも詳しい方だと思うんだが、曲名?とかよくわからなかった。

―― それがもう、40分強の試合でずっと合唱が続き、なにか大きなムーブがあると、皆が立ち上がるという、こんなに湧きっぱなしの試合というのは見たことがなかったです。それもあるのか、続くAEW『ALL OUT』のほうは、ビジネスとしては8・31決戦の最大規模なんですが、やたらお客さんが静かだなぁと・・・。

タイラー・ドライバー’97、バーニング・ハマー:英国Strong Styleとは何か

オフレコ タイラー・ベイトもまた、日本のビデオマニアでプロレスラーになったことは明白やね。バーニング・ハマー、(タイガーならぬ)タイラー・ドライバー’97と、僕だけでなく、お客さんが「勝て、勝て!」とどんどん入れ込んでいく展開。これがプロレス芸術の神髄やろう。

―― 最後は胸が真っ赤に腫れ上がるんですが、試合のケツはどうでもいいことで、ベイトは勝ったんです。お客さんとの真剣勝負に。

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