photo (c)AEW
発表は先行したものの、敵対するWWEからEVOLVE 10周年記念大会を同日にぶつけられた格好のAEW名義になってからの3大会目。最後にはついに噂の億万長者シャヒド・カーン会長本人がプロレス番組に登場、$150,000のパネル・チェックを持参して銃撲滅チャリティ支援とコミュニティ奉仕を鮮明にしている。昨年の8月26日、NFLジャガーズの本拠地にしてAEW本部のあるジャクソンビルのオンラインゲーム・ネットゲーム大会会場で銃乱射事件があり、2人が死亡、多数が負傷したほか、ゲームに負けた犯人は自殺という米国銃社会の問題を象徴する痛々しいニュースが世界を駆け巡っていた。
Fight For The Fallenという大会名は「銃撲滅チャリティ」のお題目も兼ねているのだが、ちょうど週末の町山智弘の米国紹介番組でボストンから始まる米国の歴史がおさらいされていた通り、銃所持は独立戦争の発端から憲法で保障されているという考えもあり、学校で銃乱射事件とかの悲劇がなかなかなくならない経緯である。
プリショーは、まだ外が明るい現地から。日本通のケニー・オメガのプロデュースのもと、Joshi Puroresuを世界配信するとの公約通り、東京在住ビー・プリーストリー含めて3名が日本から遠征したが、それぞれ違うプロモーションなので顔合わせは新鮮になる。一応はWWEから友好団体扱いされているスターダムなんだが、ビー・プリーストリーが赤いベルトを持ってきたのは驚きか。なんでも文句つけてくるWWEからクレームがありそうな・・・。東京女子プロレスのベルトを巻いてきたのは中島翔子。正直、記憶になかった選手なのだが、KAIJYU怪獣キャラということで、会場で大いに受けていた。「アキラ・マエダのキャプチュードだ!」とか、実況陣はよく勉強している。里歩ちゃんはKAWAIIと人気上昇中だが、ちゃんと「9歳からやっていてキャリアは一番長い」と紹介されていた。ブリット・ベイカーは頭打ったようで、やる側から見ているならイマイチついていくのがやっとだったが、まぁJoshiがどんどん世界に広まることは凄いことなのだ。
凄かったというより、正直あまり期待してないというか、もうCIMAは激しい試合を22分30秒もやるとは思ってなかったのだが、メテオラを様々なところから繰り出してもキックアウトされるハイレベルなニアフォールの応酬に驚くと同時に、久方ぶりにCIMAが動き回るシングル名勝負を見た。相手が日本式をわかっているケニー・オメガということもあるが、団体が違うこともありこれが初対決に。テレビ放送が始まってからも、また何度もやって欲しいと願う白熱戦だった。
唯一悔やまれるのは、これをトリにしなかったことか。決してヤングバックスとローデスの兄弟対決が悪かったわけではないのだが、やはり31分25秒は長すぎ。ルチャブラザースとかと対戦する展開と違い、ローデスの信条に合わせたオールドスクールのタッグマッチだったから、テンポもややゆっくりに感じてしまう。EVOLVE 10周年と同じく、こちらもJoshiがダークマッチだったので全部をじっくり見たが、同じ日に長いのを2大会やられると、家で見た記者としても、もうかなりぐったりだったのに、幸いなことに東京は雨でまぁ過ごしやすかったのに対し、現地リポートではフロリダは湿気のある夏だったそうで、屋根があるとはいえ、部分的に野外的なコンサート会場では、お客も最後はしんどかったそうだ。
■ AEW Fight For The Fallen
日時:7月13日(現地時間)
会場:フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス
<第7試合 DREAMタッグマッチ>
○ヤングバックス(マット ニック)
31分25秒 メルツァードライバー
ザ・ブラザーフッド(ダスティン・ローデス ●Cody)
<クリス・ジェリコ演説>
俺様のおかげでAEWが立ち上がり、俺様のおかげで10月からテレビ放送も始まると、いつものプロモを始めると、ハングマンペイジが乱入、ロッカールームも飛び出して・・・。
<第6試合 シングル戦>
○ケニー・オメガ
22分30秒 片翼の天使
●CIMA
全部ブツけました❗ありがとうケニーさん。Thank you #AEW プロレスに感謝。強いカラダに産んでくれたオカンにも感謝😂ダメージ最強やけど明日起きれるかな😵 #OWE #STRONGHEARTS #FightForTheFallen pic.twitter.com/AKr25ps8DE
— owecima (@supercima1115) 2019年7月14日
<第5試合 タッグマッチ>
ルチャブラザース(○ペンタゴンJr. レイ・フェニックス)
パッケージドライバーw/ダブルフットスタンプ
ソーカル・アンセンサード(フランキー・カザリアン ●スコーピオ・スカイ w/クリストファー・ダニエルズ)
<第4試合 シングルマッチ>
○ハングマン・ペイジ
19分05秒 デッドアイ(ライト・オブ・パッセージ)
●キップ・セイビアン
※試合後、8・31『ALL OUT』での初代世界王座戦を控えるクリス・ジェリコが乱入してペイジをボコボコに
<第3試合 3WAYタッグマッチ>
〇ザ・ダークオーダー(イーヴル・ウノ スチュ・グレイソン)
15分15分 合体ブロックバスター
ルチャサウルス ●ジャングルボーイ w/マルコ・スタント
※もう一組はアンヘリコ&ジャック・エバンス
ザ・ダークオーダーはALL OUT世界タッグ王座トーナメント1回戦シードを賭けベストフレンズと対戦!
<第2試合 女子シングル戦>
○ブランディ・ローデス w/オーサム・コング
11分00秒 バイオニック・スピアー⇒フォール
●アリー
※試合後ブランディとコングがアリーを痛めていると予告ナシでアジャ・コングが登場、コングと対峙
<第1試合 6人タッグマッチ>
●ダービー・アリン ジミー・ハヴォック ジョーイ・ジャネーラ
13分15秒 デスバレードライバー
○ショーン・スピアーズ サミー・ゲバラ MJF
<The Buy In 第2試合 女子タッグ戦>
Dr.ブリット・ベイカーD.M.D ●里歩
15分40秒 ハリケーンラナ⇒丸め込み
○中島翔子 ビー・プリーストリー
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W champions team !!
ビーのおかげで なんとか強敵に勝つことができました。でも、わたしには次の課題がたくさんあります!支えてくださったすべての方に感謝です。またひとりではなんにもできないアメリカの旅だったなー#tjpw #AEW pic.twitter.com/p2xhQLORNI— 中島翔子 Shoko Nakajima (@nk147cm) 2019年7月14日
<The Buy In 第1試合 シングル戦>
〇”おかま”サニー・キッス
5分10秒 開脚レッグドロップ
●”図書館員”ピーター・アバロン w/レヴァ・ベイツ
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’19年07月25日号エクストリーム・ルールズ SEAdLINNNG Evolve AEW G1 ラウェイ決勝