[ファイトクラブ] AEW-WWE-G1大会衝突!格闘技ONE-Bellator-UFCマット界一網打尽KO

photo by George Napolitano

[週刊ファイト7月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼AEW-WWE-G1大会衝突!格闘技ONE-Bellator-UFCマット界一網打尽KO
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・新体制・全日本プロレス「鎖国」報道とマスコミの見出し論考
・視聴率スパイクのRAW同窓会企画とレジェンド・ブーム日米比較は別
・入場料無料の『レッスルピーターパン2019』大田区体育館満員ならず
・期待先行AEWなのか!インディEVOLVE過大評価?そしてG1-WWE
・タリー・ブランチャードAEWアドバイザー就任ImpactW娘テッサは・・・
・12・29Bellatorさいたまスーパーアリーナ皇帝ヒョードル投入なのか!?


―― プロレス格闘技の専門媒体にとっては殺人的なスケジュールが続いています。見ないと書けないし、それも長時間興行ばかりで困ります。

オフレコ 冒頭箇所は[ファイトクラブ]仕様だと無料公開になるので、先にちょうど井上譲二さんと、例の東スポの「全日鎖国」の話になったことから・・・。週刊ファイトは本来木曜〆切、毎週金曜発売なんだけど、ギリギリで入れることも出来たんだけど、見送ったという話になった。むしろ東スポを庇わなければいけないと言ったら、まったくその通りだと意見一致した。

―― 7月18日号の有料記事で詳しくやったんですけど・・・。社長交代っても、とっくに実際はオーナー福田剛紀社長の体制でやってきている。副将格も取締役に加わったことで登記もやり直したというだけ。しかし、マスコミとしてはそれでは読者の興味を惹く記事にならない。それで発言の言葉尻りを捉えて、あえて思わせぶりな「鎖国」だのと派手に目立つようにしたと。

オフレコ 確信犯というのか・・・。それでも秋山準が慌てて、そんなことは言ってないと。そりゃ、『ジャイアント馬場没20周年』に新日から棚橋弘至らを借りてるから、今度は宮原健斗らを貸すと。すでにアチコチで「貸し借り」を作っているから、とりあえず「そんなことありません」と火消しに走るしかない。

―― ただまぁ、石川修司も正式所属になった辺りから、一通り陣容の体制は整ったとは思っているんでしょうけど、まだまだ課題は山積みでしょう。後楽園ホールは盛況というのも、ピークアウトという冷静な分析もあり、それに全国巡業ではまだまだのようです。あと、青木篤志さんを失ったのは裏方の役割含めて痛手だった。

オフレコ 主旨が違うんで全日の実態は置いておいて、この件からのネットの騒ぎの方が気になった。選手が言ったことを信用する傾向は仕方ないにせよ、東スポが間違っているとか、ピーチク、パーチクやってるのを目にしたから。

―― 自称マニア層ファンのレベル低下が、いつまでもジャンルをマイナーなヲタク趣味に追いやっている元凶でもあるんですが、理解力がないなぁと。無料のネットで事足りるとなってしまっている末端ファンも問題なんですが・・・。

オフレコ そりゃ、どっちが勝った負けたとかは、昔は最短でも翌日以降でないとわからないとかだったけど、今や素人が会場から速報をSNS発信してるんだから、我々でさえスピードでは敵わない。

―― ところが、見抜く能力がないから、その背景とか掘り下げた分析は出来ない。それで○●の結果で事足りるとなって、ファンが考えなくなった。ちゃんと本を読みなさい、ネットでも有料記事を買いなさいと説教したいんですが・・・。

オフレコ 同じことが、外道が辞任とか週刊ファイトが間違いを書いたとかになっていると、井上(譲二)さんにも言われて大笑いという。「え? どこにそんなこと書いてあるんですか」と。

―― 「●月●日号の何ページの▲行目に書いてあることはオカシイ」とかなら、どうぞ、そうきっちり引用して論破でもして下さいですけど、買いもしない奴がいい加減な情報でやっかみから悪口を言いふらす。

オフレコ BOSJのマッチメイクからは降りている、DOMINIONもタッチが違う、外道じゃないとは詳しく分析してあるけど、そりゃ思わせぶりに刺激的な小見出しをつけないと、誰も有料記事を買ってくれへんやろが。

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オフレコ だから、東スポなんかそれの常習犯であって、「え?」とスタンドの見出しで買うんでしょうが。もっとも、タッチが違うとか、そういうのまで分析できるのは本誌だけとの自負があるから、他とは一線を画する深い分析記事を収録できるんだけど。

―― 本当のことを書くジャーナリズムが機能してないジャンルに、底辺拡大だの大衆認知がありえないことは常識なんですが・・・。ボクシング村田諒太だと、NHK他一般ニュースが扱うんですけどね。

オフレコ まぁ、それでも平均視聴率は9.9%と、二桁行かないのが今の格闘技の現実やな。関西地区だと12.9%いったと庇う論調ばかりなんだけど、関東の数字で比較するモンなんやし。

―― アントニオ猪木の見果てぬ夢だった市民権の獲得が、わが国ではネット時代になってますます遠のいている。

オフレコ いわゆる「シュマーク大行進」に陥ってしまってるから。もっともフィンランドでやった「ヘビーメタル編み物世界選手権」で日本チームが優勝したニュースは、チャンネルかちゃかちゃ変えていたらBS-NHKのニュースでやっていた。それで地上波の方の夜7時のNHKニュースもわざわざ見てみたけど、そこでは取り上げられなかったんだが(笑)。

―― 前にもやりましたけど、WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)の途中のCM(KYOCERA製auスマホ)で、「SNSは見るだけ!」というのが正論だと。

オフレコ 自分教ばかりになっている。「いいね」もらって自己満足してもオナニーやから。SNSだけやない、ニュースや大会評を扱う個人ブログというのは、主宰者より理解力が劣る者しか読んでもらえない、ブックマークされないという致命的な欠陥があることに、本人だけが気が付かない。そんなモン読んでも時間の無駄なんだが・・・。

―― そもそも、有料箇所にはマイケル・クレイブン体制になって新日のやり口が変わっている件を何度も何度も深淵分析して活字に残してきているのですが、有料版をきっちり読まずにおかしな言いがかりをつけられても・・・。「買ってくれてませんね!」となります。

オフレコ まぁブロガーのカクトウログがさらにセンセーショナルな見出しにして出したら、そっちが勝手に訳されて海外にも伝わり、週刊ファイトが誤情報の犯人扱いされてしまうという経緯も、もうバックナンバーでやってある。「おいおい、そんなこと書いてない」なんやけど。

―― だから、見出しはどうあるべきの議題というか・・・。それが東スポの「鎖国」と、ファンの貧困な曲解に繋がるんであって。

オフレコ 見出しも小見出しも、文字通り、注目を引かせるためのもの! 標準のパソコン画面でも2行に表示されるような長いのは、そもそも見出し、小見出しとは言えない。英語の新聞とかだと、もっと文法も無視して、刺激的な単語だけ簡潔に並べてるからなぁ。
鎖国方針とか、扇動的にやらないとまともに中まで読もうと思う読者がいるわけがない。それか、綺麗なねえちゃんのビキニ写真とかで釣るのも仕方ないことやろう。

―― 週刊ファイトにはもっと足かせがあります。Web課金のファイトクラブ有料記事、あるいはダウンロード電子書籍販売ですから、小見出しとかも工夫しないと、「これは買って読まないといけない」と思わせないといけない。今回の東スポの全日新体制に関しては、むしろ擁護することになるんだと。

オフレコ 我々はI編集長の元祖「活字プロレス」継承やから。ジャーナリズムで良いものは良い、新日G1ダラス開幕戦はビジネスとして惨敗とか、きっちり有料箇所で掘り下げないと、誰も真面目に読もう、買おうとしなくなる。

―― ブッカーが辞任とかになれば、それはイコール、会社を辞めることになるのがプロレス業界の慣例ですからねぇ。でも、そんなことどこにも書いてないんですが・・・。

オフレコ 判断力のない素人を責めるんじゃなくて、深淵分析もやれず意見も書けない、つまらない無味無臭の記事しか出せない自称プロ記者こそ糾弾されるべきやろう。
繰り返すが、「●月●日号の何ページの▲行目に書いてあることに反論する!」と出してくるなら、待ってましたとばかりに返り討ちにしてやる。

―― アメプロなど海外大会にせよ、現地の専門媒体よりも早く、鋭い分析を公開しているのが週刊ファイトです。強い自信がないと出来ません。

視聴率スパイクのRAW同窓会企画とレジェンド・ブーム日米比較は別

オフレコ いや、正反対の意見や批評が本誌内に並んでいるのは構わない方針なんで。実際、大きな大会の場合は複数記者のレポートを並べて収録することを奨励すらしている。「競作!」と明記してある。事実今週号でも、先に入稿した関西本部担当の座談会の見出しは、また有料箇所まで読まない者には誤解を与えかねないとも懸念したんだが、まぁ座談会の意見のひとつなので、このままにしておこうとなったんだが・・・

―― 「日米でレジェンド・ブーム!?」ですね。北米のほうは、4,5年前までが昔のスターを呼んでサインしたり写真撮らせたりするコンベンションのピークだったとされてますから。

オフレコ うん。実際、老舗のCAC(カリフラワーアレイクラブ)にせよ、2018年の総会はショーン・マイケルズ以下、かのクリック派閥が全員集合と、スターパワー的には豪華なハズだったんだけど集客面では芳しくなかった。本誌通信員のマイク・ラノが実行委員の一翼なんで、嘆いていたからなぁ。

―― もっとも、視聴率テコ入れ策として、USAネットワークからの提案で、来週のRAWはハルク・ホーガンだ、スティーブ・オースチンだと、やたら人数的にも沢山集める「リユニオン」番組になるんですが・・・

オフレコ それはテレビ番組のことやからまた別の話やろう。むしろ思ったのは、日本はファンが二極化してるんじゃないかと。つまり、そりゃボクシング村田諒太とか、テニス錦織圭は見たことあっても、プロレスファンと自認して、長州や藤波の出る後楽園ホールの大会は行って見ようかとなってるのに、「オカダ・カズチカ」は、実は「あまり見たことない」みたいなことになってるんじゃないかと。

―― それは仕方ないです。そんな土曜の深夜というより、朝方にやってる30分番組なんか知らないという。でも、ゴールデンでやってた時代のスターは、ちょっと生で見たいから後楽園ホールに出かけてみようかとなる。

オフレコ ローリング・ストーンズとか、ポール・マッカートニーは、一度は生で見ておこうとか、全盛期には行けてなかったのに、御老人になってからのは行ったとか(笑)。日本のレジェンド大会は、これまで生でプロレス観戦したのは数回だけとかが結構多いんじゃないか。

―― 悪く言ってはいけないことです。QUEENブーム然りです。またCDやDVDが売れたりして、結構なことじゃないかですか。

オフレコ そうそう、悪く言ってはいけない。僕はまだ北米では誰も知らないQUEENの最初の大阪フェスティバル・ホール昼夜公演に両方行って、最後の東京にまで追っかけて、MSGでも見てるとか、レッド・ツェッペリンはネブワースまで行ったとか、自慢になると不味いんで止めとくけど。プロレスも「あとからレジェンド大会見ました」で結構なことじゃないか。

入場料無料の『レッスルピーターパン2019』大田区体育館満員ならず

―― つまり、アメリカの状況とはまた違うんじゃないかと。普段は、RAWやSmackDownの番組構成が悪い、CMの入れ方がダメ、一貫性がないと散々辛口評やってますが、毎日のようにプライムタイム(日本表記ゴールデン)でお茶の間向け番組やってるWWEと、日本は環境が大きく違います。

オフレコ 今もロック、プロレス現役で、新しいのを聞いてます、見てますという方が、本来は異常というか少数派になる。時間止まる奴の方が普通や。先週号で「我々の方が”変態”なんや」と自嘲したばかりやないか。まぁ、『WWEエクストリーム・ルールズ』では、アリスター・ブラックvs.セザーロが良かったと、きっちり先に意見を書くのが専門媒体の役割やろ? そりゃ、今週号の表紙はグローバルの観点と消去法からブロック・レスナーにするしかないんやが・・・。

―― 当然です。現地の英語評が出るよりも先に、今週のローワンのメタルTシャツがコルピクラーニだとか、スグに記事にしているのは本誌だけです。アホやと思われてますけど(笑)。

オフレコ それでようやくこれからが有料記事なんやけど、今週もAEW、EVOLVE、新日G1、WWEと、プロレスだけで長い時間の大会がバッティングしたのみならず、格闘技もクアラルンプルからのONE Championship、ベラトールにはストラッサ―起一が出ているし、UFCはユーライア・フェイバーの復帰や。悲鳴上げるしかないやろ。

―― DDTが、7月15日(月)に大田区体育館で入場料無料の『レッスルピーターパン2019』やったんですが、かえって満員にならなかったというのもありました。

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