初来日ドウリャが不可思を挑発「君は僕に勝てません」3・9後楽園REBELS.41

 レベルスとオランダのオトマニジムが3月9日に対抗戦を行う。オランダからの参戦選手たちは全員が未来日若手Aクラス選手ばかりである。軽量級戦として不可思と対戦するのがピエトロ・ドウリャである。ドウリャに意気込みを訊いた。
聞き手:遠藤文康

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―― ヒゲがトレードマークですね。

ドウリャ ははは。最近は伸ばしていました。でもパスポート写真が刈り揃えたヒゲだったので、今回の日本遠征ビザ申請写真用に久しぶりに刈り揃えました(笑)。でも日本に行く頃はまたいい感じに伸びているだろうと思います。 

―― 2014年の63.5kgオランダ32名トーナメント覇者ですね。

ドウリャ A1トーナメントという大会です。2014年春先から3大会を経て優勝しました。オランダ南部ナイメヘン市でグンヤー兄弟が開催している大会です。弟のアリ・グンヤーは日本でK-1MAXにでも出ていました。まだ覚えているファンの方もいるでしょうね。

―― なぜキックを始めたのですか?

ドウリャ 中学生のころにキックを観戦していて、キックってただの殴りあい蹴り合いじゃなくて理詰めで追い込んで行く競技だな、と思ったのです。それで同じスリナム人のルシアン・カルビンさんのジムへ入りました。14歳でした。やってみると自分が想像した通りで、キックはチェスのように頭脳戦の面がかなり重要な競技だと知りました。メンタルトレーニング抜きに殴ったり蹴ったりするだけでは勝てない競技なのです。

―― 『キックはトータルバランスの競技だ』とカルビンさんは言いました。『首相撲・ボクシング・蹴りの三つがバランスよく連動しないとダメでトータルバランスを崩された方が負ける』と言っていました。

ドウリャ その通りですね。そして試合運びをしていく上でメンタルトレーニングが重要です。10年ほどカルビンさんの元でやって考え方が分かったので25歳になってムシドジムに移りました。ムシド会長も80年代にボスジムでカルビンさんから指導を受けた選手の一人です。ムシド会長はボスジムから独立して自分なりに考えて実践練習重視の方法をとるスタイルのジムを始めました。なので、スパーリングがガチガチです。オトマニ会長もムシド会長に育てられました。そしてオトマニ引退後にはバダ・ハリやフィクリ・ティアルティそれにモッサブ・アムラニなどが続々とムシドジムからは誕生しました。

―― 今回の対抗戦プロジェクトはどう思いましたか?

ドウリャ いいですよ。チームでまとまって対抗戦に赴く。とてもいいです。オランダでも昔はこういう大会が多かったです。ボスジム主催大会ならボスジム所属選手vs他ジムというマッチメイクがズラッと並び、メジロ主催だとメジロvs他ジムという感じです。構図がはっきりしているから盛り上がります。時々ヒートアップして喧嘩も勃発しています。先月のオトマニジム主催大会もオトマニジムやムシドジムや親密なジムの選手たちと他のジムとの対抗という構図でした。格闘イベントは分かり易い構図が大事です。ただ単にマッチメイクを並べても試合の意図が分からないと観客には通じません。何がやりたいのか良く分からない、単に試合を並べただけの大会って時々ありますからね。レベルスの企画はとてもいいものだと思います。観客にも分かり易いじゃないですか。勝っても負けても場内の熱は上がるでしょう。今回のオファーについては本当に感謝しています。
オトマニ会長はオランダでは有名なライト級世界王者でした。90年代後半~03年の引退までのライト級トップで、故ラモン・デッカーやギルバート・バレンティーニ後のオランダライト級を背負った人です。足のケガで引退しましたが彼を慕う仲間はたくさんいました。ムシドジムにコーチとして入るとオトマニ目当てで集まってくる子どもや選手は多かったです。オトマニが15年春先に独立してジムを開くとすぐに人が集まりました。オトマニジムは可能性に満ち溢れたジムです。
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―― かなりいろいろな視点で見ていますね。

ドウリャ 僕は今回メンバーの中で年齢は29歳で長老格です。それなりに色々な大会は見て来ていますし、大学(アムステルダム自由大学)でビジネス学専攻だったので、どのように仕事を進めていくのかという視点を持っているつもりです。なので、自然とそういう見方をしてしまいます。個人的にはキックボクサーですがプライベートトレーナーとしてスポーツ選手の個人指導を請け負っています。あのセルジオ・ヴィールセン(イッツ・ショウタイム元ライト級王者)も今は僕が個人指導している一人です。でも、今はプライベートトレーナーを休業中です。だって不可思と戦いますから自分に専念しています。

―― その不可思選手をどう思いますか?

ドウリャ いい選手ですね。スポーツマンです。王者の風格がありますよ。彼のスタイルは好きです。僕との試合はかなり噛み合うだろうと思っています。

―― 試合運びは?

ドウリャ 集中力がカギになるでしょうね。試合中に途切れた方が負けるというか、ミスをした方が負けるでしょうね。僕はカメレオン戦法で行きますよ。何かって?具体的にどうするかはここでは言えません(笑)。彼の試合は最近のもの以外はほぼ全て見ましたよ。

―― では不可思選手に何かメッセージがあれば。

ドウリャ クレイジーな凄い試合をしましょう。でも君は僕に勝てません。ここで断言しておきます。

○プロフィール
ピエトロ・ドウリャ
所  属:オトマニジム
生年月日:1986年10月26日生まれ(29歳)
出  身:スリナム
身  長:170cm
タイトル:63.5kg WMTA欧州王者、63.5kg 32名オランダA1トーナメント初代覇者
戦  績:Aクラス戦績15戦10勝4敗1分5KO

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