卜部弘嵩「本当に今調子がいい」山崎秀晃「最終目標はゲーオ撃破」3・4代々木に向け公開練習

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-60kg王者・卜部弘嵩、魔裟斗からのアドバイスで更なる進化「K-1王者の使命感と自分のプライドを持って倒して勝つ」

 2月19日(金)東京・町田のK-1ジムDRAGONにて、3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」スーパーファイトでヨハネス・ウルフと対戦する第2代K-1 WORLD GP-60kg王者・卜部弘嵩が公開練習を行った。

 昨年11月に卜部功也との“史上最大の兄弟喧嘩”を制し、第2代-60kg王者となった弘嵩。前回は試合前に右足ふくらはぎの肉離れを起こしており、公開練習ではパンチしか披露できなかったが「今回は足の状態がばっちりなんで久々に蹴りを見せようと思った」と左右のミドル・ヒザ蹴りと鋭い蹴りを見せた。

 試合まで2週間、来週まで追い込み練習は続き「今は疲れもたまっている」という弘嵩だが表情は晴れやか。ゴング格闘技増刊「K-1×Krush YEAR BOOK 2016」で魔裟斗と対談した際、通常体重を落とした方がいいとアドバイスされ、現在、通常体重が67~68kgから64kg前後まで減少。普段から身体を絞った状態で練習を続けることで「いつもこの時期はぐったりしているけど、体重が軽くなって疲れなくなった。自分は練習で調子がいい時と悪い時の波があったけど、それもなくなりました」と飛躍的にコンディションが上がっているという。

 対戦相手のウルフはテコンドーをバックボーンに持ち、サイドキックやバックスピンキックを得意にしている変則系ファイター。弘嵩はウルフの回転技に警戒を示しつつも「映像を見ても回転系のイメージが強いけど、それだけだったらあんなにKO数は多くないはず。回転系以外の強い武器を持っているんじゃないかなという印象で、もしかしらたパンチが強いかもしれないと思っています」と冷静に分析し「僕もキャリアがあるんで最初の1分くらいでどんな選手かは読めると思う」と続けた。

 またウルフは真っ向勝負するタイプではないため、KOすることが難しいスタイルでもあるが、弘嵩は「僕も打たれ強い選手ややりづらい選手とやってきたし、僕に求められているのはKOです」とキッパリ。「やりづらいとか関係なく、僕には強引に行って倒さなきゃいけないという使命感がある。それはK-1チャンピオンとしてもそうだし、僕にとってはKOするのが当たり前。判定決着は自分のプライドが許さない」とK-1王者としての使命感、そして格闘家としてのプライドをかけてKOにこだわると宣言した。

 K-1王座獲得後「1年間突っ走りすぎて、ちょっと燃え尽き症候群になっていた。ずっと世界一になるために頑張ってきて、いざ世界一になったら次は何を目指したらいいんだろう?って思った時期があった」と振り返る弘嵩。怪我の治療もかねて格闘技から距離を置く時間もあったが、試合のオファーを受けてから徐々に気持ちのスイッチが入ったという。その中で弘嵩が掲げる2016年のテーマはK-1王者として今以上に“メジャーになること”だ。

「今年はテーマを変えて倒す試合をして、お客さんを沸かせて、もっとメジャーになってやろうと思っています。K-1王者になったタイミングで魔裟斗さんと対談させてもらったことも良かったと思います。魔裟斗さんとお話して、自分にはもっとやりたいことがあると思ったし、もっと強くなりたいと思った。あの対談で今まで以上に格闘技に対して向き合うようになりました。次の試合では僕のメジャーになってやるというテーマを見せられたらいいなと思います」

 会見の最後、弘嵩は「K-1-60kgのチャンピオンとして、今まで通りにKOすること。相手がどう動こうが最後は完全決着をつける。それを見せたいです。本当に今調子がいいんで、どんな技でも倒せる自信があります。一瞬で試合が終わるかもしれないので、見逃さないように気をつけて下さい」とファンにメッセージ。K-1王者として新たな道を歩み出す卜部弘嵩に注目だ!

 山崎秀晃、公開練習で驚異的なパンチ力を披露!「最終目標はゲーオ撃破。日本トーナメントはしっかり通過する」
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 2月19日(金)東京・町田のK-1ジムDRAGONにて、3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」一回戦で左右田泰臣と対戦する山崎秀晃が公開練習を行った。

 2014年11月以来のK-1参戦で、日本代表決定トーナメントに臨む山崎。11日のスカイツリーイベントを体調不良で欠席したものの「少し練習を休みましたが、ずっと試合のための練習をしていたので、筋力や心肺機能に衰えはなかった。すぐに回復するレベルだったので、今は最高のレベルの追い込みが出来ています」とコンディションに問題はなく「ここからもう一段階上げて追い込みを頑張りたいと思います」と最終調整に入る予定だ。

 これまで公開練習では得意のパンチではなく蹴りを中心に見せることが多かった山崎だが「このメンバーのトーナメントでそんな小細工をやっても意味がない。今、自分が持っている力、アピールポイントである攻撃力をお見せできたらと思った」と今回はあえてパンチを披露。パンチ用ではなく、蹴りを受けるためのキックミットでミット打ちを始めた山崎は、パンチ用よりもかなり分厚いキックミットにも関わらず、ドスン!ドスン!と重厚な右ストレート・左右のフックを叩き込み、その圧倒的な攻撃力を見せつけた。

 キックミットを使ったパンチの練習は山崎オリジナルの練習方法で、ここ3~4年で取り入れたもの。そこには山崎の持論の基づくパンチ強化方法が秘められている。

「パンチ用の薄いミットでは持ち手がミットを持てないというのもあるし、自分には重いものを殴らないとパンチ力がつかないという持論があるんですね。それでパンチ用の薄いミットではなくキックミットを持ってもらって、持ち手にも強く叩いてもらって、自分がそこにパンチを打つ。持ち手の力に押し負けないようにパンチを打ち続けることで、攻撃力が上がっている実感があります。公開練習にやったものではなくて普段からやっている練習方法ですね」

 また昨年11月から本格的に-65kgに階級を上げ、今回が2戦目。「フィジカル・パワーが向上して、ミット一つスパー一つでもそれを感じます」と攻撃力アップには絶対的な自信を持っている。

 対戦相手の左右田については「映像もちょっとだけ見て、やれることをやっていますが、基本的に自分のスタイルを崩すことはない」と山崎。現在2連敗中の左右田だが「彼は彼のやりたいことをやりながら紙一重でそうなっただけ。実力が衰えて敗戦したとは思っていないし、相手と大差があったわけじゃない」とした上で「彼はディフェンスに定評があるけど、相手の攻撃をもらわないだけで、守って戦っている感覚はない」と左右田がトータル的にレベルの高い選手だと分析している。

 それでも山崎が目指すものはKO勝利に他ならない。「自分の戦い方を貫く自信? それがなかったらやらないです」と言い切る山崎は「KO負けしたことがない左右田選手が倒れる姿をお客さんも見たいだろうし、僕が打たれ強い左右田選手からダウンをとってKOするかどうか? 簡単なことではないと思うけど、あと2週間しっかり仕上げて倒せるようにしたい」と闘志を燃やしている。

 また山崎にとっては王者ゲーオに屈辱の敗戦を喫して以来のK-1参戦。当然、日本トーナメント優勝の先に見据えるのは-65kgの絶対王者ゲーオへのリベンジだ。

「今回はゲーオに負けて以来のK-1出場。まずは日本代表決定トーナメントという勝負の中で、日本人の中で頭一つ抜けていないとゲーオへの挑戦は遠いものになる。自分の最終目標はゲーオ撃破なんで、ここはしっかり通過して、アイツにちょっとでも近づかけるようアピールします」

 1日3試合の過酷なワンデートーナメントでも「ロードワークやダッシュを増やしたけど、やることはいつもと変わらない。トーナメントということは意識せず、目の前の試合を一つ一つ勝って行くだけです」と山崎。3連続KO勝利&日本トーナメント制覇で、GOLDEN FIST(黄金の拳)をアピールできるか?

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