3・4K-1代々木大会で対戦する野杁正明と木村”フィリップ”ミノルのインタビュー!

野杁正明、日本トーナメント完全制覇でVS日本人は卒業宣言!「日本一になるというよりも世界に挑戦するためのステップアップだと思っています」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」。トーナメント1回戦で木村”フィリップ”ミノルと対戦する野杁正明のインタビューを公開。

――今回日本代表決定トーナメントへの出場が決まりましたが、当初はトーナメントへの出場へは乗り気ではなかったと思います。いざ出場が決まって、野杁選手の心境にはどんな変化がありましたか?
「11月の一夜明け会見の時に前田憲作プロデューサーが日本トーナメントの話をしていたんですけど、僕は全く興味なくて。正直、オファーをいただいた時も乗り気ではなかったです。でも出場することになって、過去に勝ったことがある選手が何人かいるんですが、その選手たちには全員判定勝ちなんですね。だから今回、トーナメントで当たることがあれば、しっかり圧倒的な差をつけて『日本人に野杁の相手はいない』と思わせるような戦い方をして勝つ。そのためのトーナメントとして受け止めていますね」
――このメンバーの中を勝ち抜いて優勝するというよりも、野杁正明がずば抜けているということを見せるためのトーナメントという位置づけなんですね。
「圧倒的に差をつけて、日本一になるというよりも世界に挑戦するためのステップアップのトーナメントだと思ってます」
――ずばり今回のトーナメントは「誰が勝ち上がってきても倒して勝つ」が野杁選手のテーマですか?
「そうですね。なかなか打たれ強い選手ばかりなんですが、そこでしっかり僕が倒して勝てればアピール出来ると思うんで、今回は倒して勝つことをテーマでやっていこうかなと思ってます」
――1回戦の対戦する木村選手にはどんな印象を持っていますか?
「木村選手はスター性も実力もある強い選手だと思います。このメンバーで木村選手と組まれるならここしかないと想定していました。トーナメントの中でも注目はこのカードだと思うし、予想通りの大きな反響でうれしく思います」
――昨年4月にマサロ・グランダーに敗れてしまったものの、あれからKrushで山崎秀晃選手、K-1で左右田泰臣選手とトップ選手に連勝しています。野杁選手自身の中で変化していることや何か感じてることはありますか?
「練習的には何も変わってないんですけど、対策を今まで以上に練るようにはなりましたね。あとはやっぱりジムが変わってからセコンドの声がなかなか聞き取れなかったりもあったのですが、8月のKrush名古屋大会(VS山崎)からしっかり聞けるようになったことが連勝に繋がるポイントだったかなと思いますね」
――今のK-1しか見ていない方たちからすれば、まだ野杁選手の本当の強さや実力が知られてないところがあると思います。まだまだ俺はこんなもんじゃないぞという気持ちはありますか?
「はい。4月のマサロ選手にああいう負け方をして、不甲斐ない結果で終わってしまって。11月の左右田戦は派手な試合でもなかったんで、しっかり倒せる選手だということをみなさんには分かってもらいたいですね。だから今回はしっかりそれを見せたいと思ってます」
――今回のように日本代表決定トーナメントをやれば、明確に誰が1番強いか分かるわけですから、ここで「誰が日本人で強いんだ?」という論争にピリオド打ちたいとか思いますか?
「そうですね。今回このトーナメントで優勝して“日本人は卒業”っていう感じで僕は思っているんで。ここで優勝したのにまた次の試合で日本人と組まれたらあまり僕的にはおもしろくないので(苦笑)、僕が日本人と戦うのは今回で最後にしたいと思いますね」
――そして王者ゲーオ・ウィラサクレックや世界のトップに勝っていくことが1番の目標ですか?
「そうですね。真っ先に目の前にいるのはゲーオ選手と、一度負けているマサロ選手。日本トーナメントで圧倒的な差をつけて勝ってその2人にまた挑戦したいなと思ってますね」
――2015年はなかなか結果が出なかった試合もありますが、2016年は「K-1=野杁だ!」という1年にしたいですか?
「スターのような選手は何人かいるので、派手なことはその人たちに任せて、僕は僕なりのやり方でK-1=野杁正明にしていきたいなと思ってます」

木村”フィリップ”ミノル、死闘を乗り越えてこそ感動が生まれる!「楽な戦法や戦い方はしたくないし、地獄のような3試合をやるつもりです」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」トーナメント1回戦で野杁正明と対戦する木村”フィリップ”ミノルのインタビューを公開。

――対戦カード発表会見には約150名のファンの方々が集まっていましたね。
「むっちゃ良かったですね。モチベーションも上がるし、気合いも入ります」
――会見でも「ファンのみんなが大好きだ」ということを言われていましたが、その気持ちはずっと変わらないですか?
「俺はファイターが嫌いなんですよ、多分。ファイターとは殴り合うけど、ファンは応援してくれるから。そこには人一倍感謝しないといけないし、あれだけ声を出して応援してくれてうれしかったです」
――2015年は木村選手にとって激動の1年だったと思います。
「そうですね、戦い抜いてきたんで。でもファイターとしてめっちゃ成長して、戦うことが好きになりました、1年を通して。もっともっと強くなりたいという一心で。ゲーオ(・ウィラサクレック)に負けてすぐ練習を再開したんですけど、K-1の盛り上がりどうこうよりも、ただ強くなりたいと思って。一度、消えてもいいから強くなることだけに専念しようというマインドでやっていました。カッコいい選手もいっぱい見てきたんで」
――今は純粋に強さを追求したくなっているんですね。
「子供の頃に戻りました。カッコいい選手を見てすげえと思って真似したり、教えてもらったことを練習して出来るようなって喜びを感じたり。カッコよくなりたい、カッコいい選手になりたい。そういう自分のルーツに戻った気持ちです」
――1回戦で対戦する野杁選手にはどんな印象を持っていますか?
「野杁選手は正真正銘、日本のトップ。ずっとやりたかった相手なんでエキサイトして興奮しています。こういう相手と戦えるのは幸せで幸運なんで、思い切りやります。俺もファンも待ち望んだカードだし、ファンのみんなが喜んでくれてうれしかったです」
――今回は日本代表を決める過酷なワンデートーナメントですが、木村選手はどんなトーナメントにしたいと思っていますか?
「死闘を演じたいです。死闘をクリアしてこそ感動が生まれると思うんで。楽な戦法や戦い方はしたくないし、3試合死闘を演じて、それを一個一個クリアしていく姿を見てもらいたいです。だから人生と一緒かなって。辛い戦いを乗り越えながら、終わった時には感動があるっていう。そういうものを3試合見せたいです。地獄のような3試合をやるつもりです」
――会見でもUFC世界フェザー級王者コナー・マクレガーの話も出てきましたが、まだまだ格闘技で成り上がりたいという気持ちは強いですか?
「億万長者にならないと話にならないし、格闘家はそれだけすごいことをやっていると思うから。そういう世界を見せていきたいですね。拳と身体一つで稼いでいい生活をするのがファイターの夢だし、そういう目標があって、夢を見させてくれるファイターがいるから、俺らもファイターでいられるわけで。だから今度は自分がそうなりたいです」
――世界中が木村選手に注目する。そんなファイターになりたいですか?
「そのくらい俺に熱狂してほしいですね。PPVを出しても超売れちゃうくらいのファイターにならないと。日本の格闘技は良くも悪くもブームじゃないですか。去る時もあれば来る時もある。だから俺は格闘技をもっと確立させたいし、そのためにはもっともっと身体を張って試合をしていかなきゃいけないと思います」

■ K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~
日時:3月4日(金)  17:00
会場:東京・代々木競技場第二体育館

<-65kg Fight 3分3R(延長1R)>
ゲーオ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/K-1 WORLD GP -65kg王者)
vs.
マサロ・グランダー(オランダ/マイクスジム)

<-60kg Fight 3分3R(延長1R)>
卜部弘嵩(チームドラゴン/K-1 WORLD GP&Krush -60kg王者)
vs.
ヨハネス・ウルフ [Johannes Wolf](ドイツ/キックボックステンペル・インゴルシュタット /WKA世界・ISKA世界フルコンタクト・WAKO-PRO世界フルコンタクト・スーパーフェザー級王者)

<-70kg Fight 3分3R(延長1R)>
小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
vs.
廣野 祐(NPO JEFA/元Bigbang&J-NETWORKスーパーウェルター級王者、元J-NETWORKミドル級暫定王者)

<HEAVYWEIGHT Fight 3分3R(延長1R)>
上原 誠(士魂村上塾/元RISEライトヘビー級(-90kg)&ヘビー級王者)
vs.
未定

-65kg日本代表決定トーナメント
<一回戦(1) 3分3R(延長1R)>
野杁正明(K-1ジムEBISU小比類巻道場/元Krush -67kg王者)
vs.
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム)

<一回戦(2) 3分3R(延長1R)>
寺崎直樹(Booch Beat/元Krush -65kg王者)
vs.
HIROYA(TRY HARD GYM/元Krush -65kg王者)

<一回戦(3) 3分3R(延長1R)>
左右田泰臣(K-1ジム・シルバーウルフ/元RISEスーパーライト級(65kg)王者)
vs.
山崎秀晃(K-1ジム・チームドラゴン/Krush -65kg王者)

<一回戦(4) 3分3R(延長1R)>
久保優太(K-1ジムGOTANDA/GLORY -65kg SLAM優勝、元Krush -67kg王者)
vs.
NOMAN(DTS GYM/元Krush -65kg王者)

<リザーブファイト 3分3R(延長1R)>
吉沼大樹(TANG TANG FIGHT CLUB)
vs.
西川康平(超人クラブ)

<準決勝(1) 3分3R(延長1R)>
一回戦(1)勝者
vs.
一回戦(2)勝者

<準決勝(2) 3分3R(延長1R)>
一回戦(3)勝者
vs.
一回戦(4)勝者

<決勝 3分3R(延長1R)>
準決勝(1)勝者
vs.
準決勝(2)勝者

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