[週刊ファイト10月02日期間 [ファイトクラブ]公開中
▼全日立川!宮原健斗シャットダウン炸裂三冠奪還/HAVOC世界タッグ戴冠
全日本プロレス公式/編集部編
・全日本プロレス立川大会!激闘の記録
・「俺は全日本プロレスの顔だ!」 宮原健斗堂々宣言と共に三冠奪還
・ザイオン豪快ヘッドバット炸裂 鈴木秀樹沈め世界タッグ奪取
・青柳亮生MUSASHI撃破ファイアーバード決着で世界Jr.初防衛成功
・GAORAとレジェンド 二冠王黒潮中心に全日本勢力図が激変
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全日本プロレス立川大会!激闘の記録

■ ジャイアントドリーム2025
日時:9月23日(火・祝)
会場:東京・アリーナ立川立飛~Em‘s Works presents~
<第7試合 メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者] ●斉藤ジュン
22分57秒 シャットダウンスープレックスホールド
[挑戦者] ○宮原健斗
※斉藤ジュンが8度目の防衛に失敗、宮原健斗が第76代王者となる。
<第6試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組] ●鈴木秀樹 真霜拳號
17分06秒 ダイビングヘッドバット⇒片エビ固め
[挑戦者組] ○ザイオン オデッセイ
※第101代王者組・鈴木秀樹&真霜拳號が初防衛に失敗、ザイオン&オデッセイが第102代王者となる。
<第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者] ○青柳亮生
17分20秒 ファイアーバードスプラッシュ⇒片エビ固め
[挑戦者] ●MUSASHI
※青柳亮生が初防衛に成功。
<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
●安齊勇馬 本田竜輝
17分30秒 THE FOOL⇒エビ固め
○青柳優馬 野村直矢
<第3試合 THE プロレス 2025 シングルマッチ 30分1本勝負>
●田村男児
11分12秒 ラリアット⇒片エビ固め
○関本大介
<第2試合 GAORA TVチャンピオンシップ バトルロイヤル 時間無制限>
出場選手:●他花師(王者) 大森北斗 羆嵐 愛澤No.1 黒潮TOKYOジャパン 立花誠吾 ”ミスター斉藤”土井成樹 セニョール斉藤 菊タロー
15分01秒 オーバーザトップロープ
○黒潮TOKYOジャパン
※第29代王者・他花師が3度目の防衛に失敗、黒潮TOKYOジャパンが第30代王者となる。
<第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負>
芦野祥太郎 デイビーボーイ・スミスJr. ○吉岡世起 阿部史典
7分14秒 バズソーキック⇒片エビ固め
綾部蓮 ライジングHAYATO 井上凌 ●小藤将太
「俺は全日本プロレスの顔だ!」 宮原健斗堂々宣言と共に三冠奪還

2025年9月23日、全日本プロレスが東京・アリーナ立川立飛で開催した「ジャイアントドリーム2025」において、三冠ヘビー級選手権試合がメインイベントとして行われ、挑戦者の宮原健斗が第75代王者・斉藤ジュンを破り、約2年7か月ぶりに三冠ヘビー級王座に返り咲いた。これで宮原の三冠戴冠は通算7度目となり、最多戴冠記録である諏訪魔の8回にあと1回と迫る結果となった。
この試合は、9月15日に後楽園ホールで行われた王道トーナメント決勝で宮原が優勝し、その場で王者・斉藤ジュンに直接挑戦を表明したことにより実現した一戦である。ジュンは2024年12月に三冠初戴冠を果たしてから、7度の防衛に成功しており、安定政権を築いていたが、王道トーナメント初戦で綾部蓮に敗退するなど、やや陰りが見え始めていた。一方、宮原はそのトーナメントを制覇し、満を持してこの頂上決戦に臨んだ。
序盤はグラウンド中心の慎重な展開で始まったが、すぐに場外戦に突入。鉄柵や鉄柱への叩きつけなど、斉藤ジュンの圧倒的なパワーにより宮原は何度もキャンバスに沈められた。ジュンは長滞空式ブレーンバスターやスピアー、ジャックハマー、そしてダイイングライト、サイコブレイクといった持ち技を次々と放ち、試合を優位に進めた。特に雪崩式チョークスラムからのダイイングライトは、観客の誰もがフィニッシュを予感するほどの破壊力を見せた。
しかし、宮原はまさに「受けの美学」を体現するかのように何度も立ち上がり、反撃の機を狙い続けた。エプロン上でのパイルドライバーを皮切りに、低空ドロップキック、ブラックアウトを連打し、試合の流れを引き寄せた。カウンターのブラックアウトで形勢を逆転すると、フィニッシュとなるシャットダウン・スープレックス・ホールドを初めて放つも、ジュンはこれをカウント2で返してみせた。
その後、宮原は2発目のシャットダウンを狙うが、ジュンはダイイングライトで応戦、さらに張り手とラリアットで抵抗を試みた。しかし、ロープへ逃れようとするジュンの背後を取った宮原がついに完璧な形でシャットダウン・スープレックス・ホールドを決め、22分57秒の激闘に終止符を打った。

試合後、マイクを取った宮原は「プロレスファンよ、待たせたな!どうだ、この姿を見たかったんだろう?改めまして新・三冠ヘビー級チャンピオン、宮原健斗だ!」と勝ち誇った。そして「俺は今日この場所で誓おう。俺が最高の男と言い出してこの方、日本プロレス界の最高のエースは俺だ!そして!俺は三冠チャンピオンとして何をするのか教えてあげよう。日本を元気にすることだ。そして!この日本プロレス界の先頭に立ち、俺がこの日本プロレス界のあなたがたが喜ぶような喜怒哀楽を提供してやるよ。ワクワクドキドキの非日常をプロレスで味わいたいだろう?!非日常を味わいたいなら、俺を見ときゃいいだろう?」と堂々と宣言した。
さらに宮原は、初防衛戦の舞台として10月22日に開催される全日本プロレス旗揚げ53周年記念・後楽園ホール大会を指定。「相手は誰でもいいぜ。俺に勝てると思うならかかって来いや」と全方位に挑戦者を募った。
一方、敗れた斉藤ジュンは「宮原健斗、強かったな。今日負けたのは俺だ。お前が新チャンピオンだ。ベルトは今は俺の手から離れたかもしれないが、必ず取り返して、最多防衛記録をこの俺、斉藤ジュンが作ってやる。今は大事に持っているがいい。DOOM」とコメント。リベンジの意志を強くにじませた。
2025年の宮原は、世界タッグ王座100代王者就任、チャンピオン・カーニバル準優勝、王道トーナメント優勝と実績を重ねており、今回の三冠戴冠により、年間MVPの有力候補として名乗りを上げた。本人も「MVPもこれで決まりじゃない?」と豪語しつつ、「MVPって『欲しい』って言って取りにいくものではないから。結果としてついてくるものなんですよ。つまり最後は、MVPの方から俺のところにやってくることになるんですよ。まあ、見てなさいよ」と不敵に語った。
試合内容の濃さ、会場の熱気、選手たちのコメントからも、全日本プロレスの三冠戦がいかに特別な意味を持つタイトル戦であるかが強く伝わってきた。そして、この日を機に、宮原健斗という存在が再び全日本プロレスの象徴として、日本プロレス界の中心に立ったことは疑いようがない。10月22日、後楽園ホールにて行われる初防衛戦が、どのような闘いとなるか、そして誰が挑戦者となるのか、注目が集まるところである。
ザイオン豪快ヘッドバット炸裂 鈴木秀樹沈め世界タッグ奪取

全日本プロレスが東京・アリーナ立川立飛で開催したビッグマッチ「ジャイアントドリーム2025」において、第101代世界タッグ王者組である鈴木秀樹&真霜拳號が、HAVOCの新鋭コンビ、ザイオン&オデッセイの挑戦を受ける形で初防衛戦に臨んだ。群雄割拠の様相を呈している現在の世界タッグ王座戦線において、この試合は次なる時代を象徴する戦いとして高い注目を集めていたが、結果としてベルトは大きく動いた。
王者組の鈴木と真霜は、それぞれがキャリア20年以上を誇る技巧派であり、鈴木の破壊力あるグラウンドレスリングと、真霜の熟練の蹴り技と関節技を駆使してタイトルを掌中にしてきた。8月に戴冠したばかりの彼らにとって、この立川大会での初防衛は今後の長期政権への布石となるはずだった。だが、その野望は強烈なパワーと勢いを武器にするザイオン&オデッセイによって砕かれることとなった。
挑戦者組のザイオンは188cm・112kg、元サモア代表ラグビー選手としてW杯出場経験もあり、さらにWWEと契約してSmackDownにも登場していた経歴を持つ。一方のオデッセイは196cm・184kgの巨漢で、かつてWWEのRawにも登場した実績を誇る。ともに全日本参戦歴こそ浅いが、HAVOCの結束力とチームとしての機能性はすでに多くのファンの支持を集めており、今回の挑戦に対して「時期尚早」との声はまったく聞かれなかった。それどころか、むしろ“戴冠待望論”さえささやかれていた。
試合序盤は両チームともに慎重な立ち上がりを見せ、ザイオンと鈴木のパワー対決、そして真霜とオデッセイの駆け引きなど、スリリングな展開が続いた。しかし、途中からオデッセイが暴走気味に攻め立て、場外戦でも王者組にダメージを与えることで主導権を掌握。真霜が集中砲火を浴びる場面もあったが、そこは老獪なテクニックで耐え凌ぎ、スリーパーや低空のキックで時間を稼ぐことに成功した。
