週刊マット界舞台裏’11年3月31日号 マット界の祈り震災地へ届け!

 2002年頃からプロレス人気が急落し始めた最大の要因は、PRIDEなど総合格闘技の台頭によりプロレスに全く勝負論がなくなったからと見られている。
 しかし、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は「それ以上に若いレスラーたちがプロレスのセオリーを無視した闘いぶりを見せ続けたり、ありとあらゆる技、動きを披露してしまったことのほうが大きい」と指摘したうえで、人気上昇中のジュニア戦士を「救世主じゃなく劇薬になっている」と警鐘を鳴らした。
 近年の新日本プロレスはジュニアヘビー級の試合が大盛況で、新日プロ人気復活の要因の1つにもんなっているが、井上記者が言う救世主ではなく“劇薬”になっているという選手とは誰のことなのか?

 3・21全日本プロレス両国国技館大会のメインイベントで、諏訪魔がKENSOの挑戦を退けて三冠ヘビー級王座を防衛した直後、次々に選手たちがリングに上がってきて『2011チャンピオン・カーニバル』の出場をアピール。
 両国大会の前日に新日本プロレスの『ニュージャパンカップ』で優勝した永田裕志はともかく、ノアの秋山準のチャンカン出場はちょっとしたサプライズだった! 交流嫌いで知られる全日プロに加え、良好な関係とは言えなかった両団体の交流再開もこれで現実味を帯びてきた。早速、その背景を探ってみると、意外な理由が……。

 昨年6月に他界したラッシャー木村(本名・木村政雄)さんは、超の字が付くお人よし。マット界では珍しく、酒を飲んだときも他人の悪口をいっさい言わなかったと伝えられている。
 ところが、井上記者はかつて木村さんを取材しているときに「1度だけ木村さんの口から悪口と取れる言葉を聞いたことがある」という。人格者である木村さんは、いったい誰の悪口を言ったのか? 10年6月03日号ではたっぷり木村さんの秘話をお伝えしたが、あのときの追悼文には書けなかった“秘話”を、満を持して披露しよう。

 2010年のバックナンバーを振り返る『マット界舞台裏アーカイブス2010』では、三沢光晴さんが亡くなって以降、それまでの膿が噴出するかのように、負の話題ばかりが飛び出していったプロレスリング・ノア。現在も決していい状態ではないが、井上記者はそういった状態になってしまうのを見越していたのか、1年前の時点でノアの不可解やナゾを次々と暴露していった。
 さらにこの号で取り上げた新たなる疑問が、のちにある本で特集記事が組まれた。『マット界舞台裏』がどこよりも早く取り上げ、その後別の媒体で後追い記事が出ることって実は意外と多いことが、この号を読んでもらえれば分かるはずだ。

 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、サニ―ちゃんやブッチャーのWWE殿堂入りを日本語媒体ではどこよりも早くすっぱ抜いた『週刊マット界舞台裏』が、今度はどこよりも濃くブッチャー殿堂入りの意義をお伝えする。親交の長い藤井敏之記者が、日本でのデビュー時点から振り返った。このような回顧内容は、歴史の浅いネットには出ていないものであろう。

 今回の大特集は、関西発の大会レポートを詳細に3連発。男性客を悩殺する華名のHな肢体に目が釘付けになったジャパンプロレス2000の大阪・光明池大会から。華名のグラビア写真集といってもいいくらいに、徹底的に膨大な数のショットを納めているのでファンはお楽しみなのだ。
 “ミスターIWGP”永田裕志が劇的な優勝を果たして話題沸騰の新日本プロレス『New Japan cup 2011』最終戦もしっかりレポート。首都圏の興行なら、多くのマスコミが取材出来るかもしれないが、こうした地方興行は、ビッグマッチであってもちゃんとフォロー出来るマスコミは少ない。こんな時こそミルホンネットの出番とばかり、表の広報誌や一般ファンには不可能なレポートで、貴方が一番知りたい職務査定を報じているので必見だ。
 これだけでも豪華なのに、3・23大阪プロレスの平日興行の賑わいまでバッチリ入れているので、今週号は本当に豪華版と言える。東日本での興行が中止・延期が相次いでいるが、こんな時こそ、西日本からプロレスの風を送り届けたいという一心で強行スケジュール取材敢行した成果を是非、ご覧下さい。
 『Kamipro』休刊(廃刊?)のニュースを受けて、ご意見番、古吉進一郎も緊急入稿。『Kamipro』、そして活字プロレスの盛者必衰物語を綴っている。

 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。

<今週の見出し>
▼いまの新日プロにとって、救世主じゃなく劇薬になっている選手
▼秋山準の『チャンピオン・カーニバル』出場が実現した背景は?
▼人格者だった故ラッシャー木村さんが、たった1度だけ言ったことがある悪口

<アーカイブス2010>
▼不可解なことやナゾが多いノアに、新たなる疑問が浮上!

<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼黒い呪術師ザ・ブッチャー、猪木に続きWWE 殿堂入り決まる
Text by 藤井敏之
・WWEの英断:去年のアントニオ猪木に次ぐ快挙
・秘密のベールに包まれた初来日前のブッチャー
・日本プロレス時代からエースに躍り出る存在感とは?
・馬場とブッチャーの間には誰も真似できぬ格闘芸術がある
・ゴールデンタイムのテレビに乗り全国民的ヒールに
・まさに日本プロレスの生き証人レスラー

▼3・13ジャパンプロレス2000「バー二ング・光明池」
・被災地に届け!地域密着型ボランティアチャリティーの理念
・原風景:このようなときこそプロレスの存在意義が試される
・武零奴(ブレイド)軍団のネーミングは裏の意味なのか?
・短髪の和製リック・フレアー加藤茂郎は関東の状況を報告
・デビルファクトリー総帥グレート・カイザーのお出ましだ!
・ムチムチ悩殺の華名嬢が颯爽とx天龍源一郎風ガウン守屋博昭
・男性x女性が普通にプロレス〜一見客にはさぞびっくり興味津々
・柴田(勝久)道場出身のHARUxバトラーツ道場で練習を積む華名
・「愛の修羅バラ」で人気の恐妻家ライジングKIDが飛びまくる
・ファイト魅了華名の売店に客殺到〜プロレス伝道師が女神と化す

▼3・20新日本プロレス『New Japan cup 2011』最終戦
 兵庫県ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
・永田裕志が中邑真輔を降してNew Japan Cup 2011を制覇
・敬礼連発!「プロレスは素晴らしい!!」
・急成長KUSHIDAが現場監督・邪道と肌で探り合った未来図
・ドロップキックひとつで観客魅了:負けても主役タマ・トンガ
・飯塚が殴る蹴るだけのヒール道でマシンガンズに魅せる
・スムーズな流れの展開で矢野通が永田先輩ころがしお仕事
・舌戦の割に本当はスイングする真壁刀義x中邑真輔の数え唄
・ヤマ越え井上亘が職人に磨きがかかる内藤哲也の借り清算
・IWGPジュニア選手権はオマケ扱いが悪いのか連戦疲れのピークか
・棚橋弘至、後藤洋央紀、MVP、小島聡〜これが新日王国層の厚さ

▼3・23大阪プロレス
・「なんじゃこりゃの盛況」ムーブ・オン アリーナ平日の賑わい
・アルティメット・スパイダーJrに感情移入させるBバファロー
・松山勘十郎xHAYATAの定番カード〜ハリセン攻撃で魅せる術
・名古屋スポルティーバエンターテイメント対大阪プロレス正規軍
・「起承転結」小峠篤司&原田大輔&タコヤキーダーの熟練
・修行中ヒデ久保田&ヤス久保田は双子〜タダスケのチンギー

▼運命の日3・11に起こっていた活字プロレスもう一つの衰退
Text by 古吉進一郎
・『Kamipro』のエンターブレイン社からの発行停止・事実上の休刊
・紙媒体における「活字プロレス・活字格闘技」がほぼ滅亡
・活字プロレスの元祖は「I 編集長」こと井上義啓編集長
・活字プロレス〜井上譲二、タダシ☆タナカ、GK金沢で花開く
・プロレスファンである山口と柳沢が自らのセンスと悪ふざけ
・提灯マスコミ?洒脱さを失い、生き残るためなりふり構わぬ様相に
・この20年における業界の栄枯盛衰を一身に体現したのが「紙プロ」

▼タブー満載企画「海外情報局.81」
UFC J・ジョーンズ×R・エヴァンス同門抗争? WWE ミズ卑怯王者
・名誉挽回ボブ・サップ次戦はIGF ルーキーのあの選手と対戦か?
・UFC128 超新星ジョン・ジョーンズ R・エヴァンスとの因縁勃発か?
・WWE 最高の王者?ザ・ミズ 新ベルトを披露 J・シナ怒りのSTF
・混迷TNA 挑戦者決定戦はまたも決着つかず ジェフH お役御免?
・急成長ポーランドMMA 業界 『KSW15』マメッド・ハリドヴ一本勝ち
・『Bellator 37』 レスリングエリート敗北 来週はD グレイシー登場
・欧州キックが本場に グーガン・サキ快勝 バンナの弟分と決戦へ

★合わせて読めばさらに楽しめる!
地震の影響により団体存亡寸前(?)の全日プロ
新間寿氏の誕生パーティーに猪木が?
「シュートに強い」と喧伝されている大物ガイジンレスラーの真の実力は?
暴露系ムック本の信ぴょう性とT・J・シンの狂虎伝説を作り上げた功労者
山崎氏の秘話と永源氏が45年もプロレス界に残っていられる理由

【全123ページ特大版】 3大会特集:販売告知
ノアの秋山準『2011チャンピオン・カーニバル』出場緊急決定の背景に迫る!

週刊マット界舞台裏'11年3月31日号 マット界の祈り震災地へ届け!

商品コード inouejojiz219

価格 420 円

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