週刊マット界舞台裏’11年2月24日号 昭和プロレス回顧デストロイヤー

 依然、止まらない大相撲の八百長騒動。厄介なことにプロレス界にとって対岸の火事とは言い切れず、何かと八百長の代名詞のようにプロレスという単語が使われている。プロレス=エンターテインメントであることを認識しているファンの中にも「レスラーも力士と同じようにメールのやり取りで勝敗や試合の流れを決めている」と思い込んでいる人もいるという。
 しかし、プロレスと大相撲のその部分の仕組みや構造は“似て非なる”ものである。今週号の巻頭記事ではやや初心者向けの説明になってしまうが、他の専門誌やスポーツ紙でもスルーするタブー中のタブーである核心に改めて触れてみよう!

 UWFインターナショナル崩壊後にフリーとして新日本プロレスに出戻り、現役引退まで新日マットにレギュラー参戦し続けた山崎一夫氏。引退後もコーチに起用されたり、テレビ解説者を務めるのは、ファンからも「山ちゃん」と呼ばれ親しまれているように彼の人柄も少なからず関係しているようだ。
 
気が強かったり、トンパチが多いプロレス界において、山氏の場合は性格が良すぎて大金が返ってこなかったことも…。正直者は馬鹿を見るのがプロレス界だが、山氏はそのことを今も悔やんでいる。あれはいまや伝説になっている第一次UWFの頃の話だ。

 最近、タイトルマッチの立会人として観客の前に姿を見せるようになったノアの永源遙氏(65)。なぜか、彼はリストラ要員にならず、現在も相談役として同団体に在籍している。
 そんな永源氏について、すでにマット界からフェードアウトしているある元レスラーは「この業界で30年でも40年でもメシを食おうと思ったら永源さんの生き方を見習うしかない」と皮肉を込めて言った。そう言えば、永源氏がプロレス入りしたのは45年も前の1966年。
 選手として全く実績がなく、これといった名勝負もない。強いて挙げればラッシャー木村さんにロープに抑え付けられ、パンチを落とされた瞬間、リングサイドの観客に向かって唾を吐き出す印象しかない永源氏。特別な何かを持っていなければ、そんなレスラーが長く生き残れるはずがない!

 2010年のバックナンバーを振り返る『マット界舞台裏アーカイブス2010』では、業界関係者に購読者が多い『マット界舞台裏』だが、この号の井上譲二記者の猪木ネタは、詳細に全部の種明かしまではしてないので行間を読むしかない。わかる人はドッキリするという文章上の仕掛けがある意味深な記事に仕上がっている。
 文末にも、猪木側近しか知らない究極のタブーが、書き方を工夫して書かれているのだが、これが今年の初めに猪木がダブルパンチに見舞われた件と繋がってくるのだから驚きだ。バックナンバー購入、自信を持って勧めるには、それだけ色褪せない中身に自信がある裏返し。猪木マニアはぜひとも揃えて欲しい号なのだ。

デストロイヤーに託された自筆の手紙を全文掲載!
石川英司vs.鳥生将大は塩試合?ドッキリ記事収録
川原誠也の暴走は反則裁定が下ってもおかしくない
滝田J 太郎x大石真丈は細かい技術が輝いた名勝負

 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、昭和プロレス懐古:ザ・デストロイヤー特集。ジャイアント馬場13回忌で来日していた事は、東京スポーツ紙などで報じられていて知っておられる方も多いと思うが、デストロイヤーと親交のあるミルホンネット藤井記者が来日に合わせて再会した。その時に、馬場元子夫人へ手渡した手紙を入手したのでここで、原文と日本語訳を合わせて掲載する。また馬場さんとの思い出から、近況、今後の予定まで他では聞けない話もたっぷり。それに合わせて、覆面レスラーとしてライバルであった、デストロイヤーとミル・マスカラスの抗争も振り返るという実に資料性の高い号となっている。
 昭和プロレス、そして地方ネタにも無類の強さを発揮するミルホンネットは、東海市立平洲記念館・平洲ホール『世界のプロレス博物館展』での「ジャイアント馬場デビュー50 周年記念〜世界のプロモーター&王道プロレス展〜」の告知も先行して発表。昭和ファン垂涎のお宝の数々が展示されているこのイベント。もちろん、ニック・ボックウィンクル氏から海を渡って愛知県にたどり着いたAWA世界ヘビー級のベルト現物が拝めることになる。足を運ぶ前に、是非、ここで予習しておいてもらいたい。

 パンクラスは先週から続く第二弾。豊富な写真の大量投入だけでなく、御用聞きマスコミとは一味違う辛口批評も凄い。良いものは良い、ダメなものはダメとちゃんと記事にするのはミルホンならではだ。

 先週号で大反響を呼んだ、格闘技ネット界でも有名な“ふるきち”こと古吉進一郎氏から、早速第二弾原稿が送られてきた。格闘技界に衝撃が走ったヒョードル惨敗を受けて、持論を展開。格闘技ファンの必須科目となるレポートは読むしかない。同時に、WWEロイヤルランブルで初優勝を果たしたアルベルト・デル・リオ(ドスカラスJR)を祝して、同じく、格闘技ネット界にその人ありと謳われるグリフォン氏がかつて発表して大きな話題になった『仮面の皇太子!!ドスカラスJr.』も収録。図らずも格闘技ネット界の2大巨頭共演となった豪華版だ。

 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。

<今週の見出し>
▼大相撲とプロレスの“その部分”の仕組みや構造は似て非なるもの!
▼人の良さが災いして大金が返ってこなかった山氏
▼選手としての実績がない永源遙氏がリストラ要員にならない理由

<アーカイブス2010>
▼猪木の人気の秘訣は、ずっと人前で“芝居”を続けてきたから!

<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼昭和プロレス回顧:デストロイヤー大特集
・義理堅い人情味に溢れる”白覆面の魔王”デストロイヤー 赤坂取材
・元子夫人に何が?デストロイヤー来日で分かった衝撃の事実
・ミルホン独占、デストロイヤー直筆手紙
・『馬場さんの追憶』元子未亡人に渡した感謝の手紙全文掲載
・【覆面レスラーライバル対決物語】ザ・デストロイヤーx ミル・マスカラス

▼ジャイアント馬場デビュー50 周年記念
〜世界のプロモーター&王道プロレス展〜
・3・19-4・10 世界のプロレス博物館展 先行告知
・東海市立平洲記念館・平洲ホール案内
・AWA世界ヘビー級ベルトがついに一般公開!
・アンドレ・ザ・ジャイアントの手型・足型ブロンズ
・岐阜に行こう!マニア必見の総展示数は約120点

▼パンクラス2・6 ディファ有明 IMPRESSIVE TOUR 詳細レポート第二弾
・これでいいのか? ロープ掴み反則石川英司、鳥生将大に塩試合辛勝
・「バンタム級他の試合はしょっぱかったんで俺が」川原誠也暴走是非
・「年末の大会を見て自分はまだトップとは…」鹿又智成パンクラス無敗
・オカマ軍すべらないKARA 入場滝田J 太郎x 熟練の技、大石真丈
・ネッククランク、腕絡み〜極められない田中章仁デビュー戦辛口採点

☆格闘技ネット界の2大巨頭共演 ふるきち&グリフォン
▼皇帝最後のアキレスもしくは「風にさよならを言おう」〜SF
 Text by 古吉進一郎
・ゼロ年代という10 年間を背負っていたヒョードル
・最後の最後まで皇帝は勝負を捨てていなかった
▼仮面の皇太子!!ドスカラスJr.
 Text by グリフォン
・プロレススーパースター列伝風・DEEP2001

▼タブー満載企画<海外情報局.76>
皇帝ヒョードル惨敗!引退騒動裏 WWEロック様復活祭RAW TNA
・衝撃SF 最後の皇帝ヒョードル、A シウバに完敗 引退示唆も撤回
・問題提起:ヒョードル引退騒動の余波と巨人A シウバ腫瘍の是非
・UFC ダナ・ホワイト、ヒョードル惨敗に高笑い!論客層との喧嘩裏
・WWE ロック様復活『祭典』ホストとして緊急参戦 J シナと対決説も
・TNA 寝取られカート・アングル J ジャレットの結婚式をエスコート?

★合わせて読めばさらに楽しめる!
巨額詐欺事件で話題の岡本ホテルと某プロレスOBの関係は?
ハンセンに次ぐラリアットの使い手がいない!
馬場さんに思い通りのマッチメークをさせなかった常連外国人
橋本大地を早期デビューさせるゼロワンに物申す!
自分の団体をないがしろにする藤波に呆れるドラゴンファン

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山崎一夫氏のこれまで公になることがなかった秘話と、永源氏が45年もプロレス界に残っていられる理由に迫る!
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週刊マット界舞台裏'11年2月24日号 昭和プロレス回顧デストロイヤー

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