東日本大地震の影響で中止や延期が続いた首都圏でのプロレス興行だが、先週辺りから徐々に再開されてきた。
大きな会場でもの凄い電力を使い、大勢の観客を動員するプロ野球やJリーグと違い、プロレスは照明を若干落としたり、スクリーンを使って映像を流すのを止めたりする程度で興行が行える。
プロレスラーにしてみれば、被災された方たちにプロレスを通じて元気を与えることはもちろんだが、とにかく試合をしなくては始まらない。それに何カ月も興行を行わずに会社を維持出来るプロレス団体なんて、そう多くはない。
とくに全日本プロレスはかなり厳しい状況で、もし3・21両国国技館大会が中止にでもなったら団体存亡の危機に陥っていたかもしれないことは、3月24日号でお伝えした通り。
前日(3月20日)に予定されていたドラゴンゲートの両国大会は中止となったが、間一髪翌21日の全日プロ両国大会は決行された。
そして、この大会のメイン終了後にサプライズが起こった!
諏訪魔がKENSO相手に三冠ヘビー級選手権を防衛すると、次々に選手達がリングに上がってきて『2011チャンピオン・カーニバル』の出場をアピール。
ここまでは例年通りだが、まずは今週号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページで、大会レポートをお届けしている新日プロ3・20兵庫大会で『ニュージャパンカップ2011』を制した永田裕志が、チャンカンへの出場を表明。
ここまではファンもある程度想定していたと思うが、驚いたのは木原リングアナがノアの秋山準から届いたという、チャンカンへの出場表明が書かれた手紙を読み上げたことだ。
何せ全日プロはもともと団体交流に消極的だったことに加え、最近某スポーツ紙がライセンス制導入を巡って全日プロとノアが絶縁したと報じたため、両団体の交流は白紙になったと思っていたからだ。
永田、さらに秋山の出場決定で、俄然今年のチャンカンに興味を持ったファンも多いと思うが、それ以上に全日プロとノアの交流再開に期待してしまう。
当然秋山のチャンカン出場は秋山個人の無断行動ではない。会社同士の話し合いによって決まったことだが、東日本大震災の被災者である全日プロにノアが同情したためだろうか?
早速、元『週刊ファイト』編集長である井上譲二記者が背景を探ってみると、何と秋山のチャンカン出場以上のビッグサプライズが起こる可能性があることをキャッチ! さらに今年のチャンカン優勝者も見えてきた!?
週刊マット界舞台裏'11年3月31日号 マット界の祈り震災地へ届け!
今週の「マット界舞台裏」は、ノアの秋山準『2011チャンピオン・カーニバル』出場緊急決定の背景に迫る!
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