週刊マット界舞台裏’09年12月31日号

 『週刊ファイト』に入社した1970年代後半から、四半世紀以上にわたってアントニオ猪木の動向を追い続けてきた井上譲二記者にとって、“猪木ネタ”に勝るものはなく、09年最終号の巻頭も猪木について書くと早くから決めていたという。
 猪木といえば、2010年に自身のプロレス・デビュー50周年を記念してさまざまなイベントを開催するが、その成否は本人の健康に懸かっていると言っても過言ではない。実はIGF11・3JCBホールを最後に公の場に姿を見せていない猪木。
 11・3では「腰椎すべり症」の大手術をした直後ということもあって、リングに上がるのも辛そうだったが、多くのファンや関係者は「しばらくしたらまた元気になるだろう」とタカをくくっていた。だが、パタリと猪木が公の場に姿を現さなくなったことで、さまざまなウワサが聞こえてくるようになった。また、猪木が“気になる発言”をしていたことも判明! 猪木は本当に大丈夫なのか? 井上記者が気になるウワサを再検証してみた。
 勝敗予想を楽しむファンの多くは、1・4東京ドームで行われる新日プロvs.ノアの対抗戦は2勝2敗のイーブンになると見ているようだ。そういったファンに話を聞いていると、杉浦vs.後藤は杉浦の勝利、潮崎vs.棚橋は潮崎の勝利、タイガーマスクvs.丸藤はタイガーの勝利、真壁vs.ヨネは真壁の勝利と予想しているようだが、今回は波乱含み! 1試合しか当てられないファンもかなり出そうだ。
 そこで元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が、勝敗予想の参考になりそうな極秘情報をお伝えしよう!
 全面戦争という形で行われる今回の対抗戦だが、1・4ドーム大会の対戦結果によって、敗れたほうの団体が消滅するわけではない。この対抗戦は来年以降も続いていくのだ。だから、タイトルマッチの勝敗は・・・
 地上波テレビのレギュラー放送を失ったノアにとって、会社を維持するために興行を成功させることも重要だが、同時に本格的なプロダクション化を図ることも生き残る手立てである。その意味で1・4東京ドームは格好の稼ぎ場所だ。他団体に選手をうまいこと派遣し、いい流れを作ってノアにも還元する。そのためにフロントも新日プロと、難しい交渉を続けてきたはずだ。
 ところが、フロントが決めた1・4出場を拒否した選手もいると伝えられる。すでにミルホンネットのブログで“あの選手”がボイコットしたのでは?という衝撃スクープをお伝えし、プロレス界にかなり衝撃を与えた。
 もしそれが真実なら背信行為と言え、見過ごすことができない問題である。そこでこの問題について、井上記者が取材した結果をお伝えしよう!
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2008』は、ノアが「かねてからスポンサー筋と図って計画を推し進めていた飲食店などの経営に乗り出し、リストラ組をそこへ斡旋する」という情報を取り上げている。
 約1年前、日本テレビの地上波放送が打ち切りになった時点から、ノアはいずれはリストラをしなければ団体を維持できないと言われてきた。そこでノアが計画していたのが、飲食店の経営だった。“使い捨て”傾向にある某老舗団体との違いが際立つが、残念ながらすべてが順調にはいかなかったようだ。引退したレスラーや、断腸の思いでリストラした選手の次なる就職先をどうするかというのは、プロレス団体にとって永遠の課題。なぜノアは失敗してしまったのだろうか・・・
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、盛りだくさんかつ、他誌では扱っていない貴重なものばかりを全74ページにぎっしり詰め込んだ!
 地下プロレス『EXIT』が、またしても銀座→新宿の“地下行脚”を敢行。銀座VILAXで10日に行われた『EXIT-27 VILAX:B』では、地下プロレスのリングながら紅闘志也のムエタイタイトル戦が挙行される。しかも挑戦者は、重量級の覆面ロス・フェイスという不可思議…。些細な常識など、すべて超越してしまうのが地下のリングなのだ。そして試合後には、またしても地下戦士たちによる観客への格闘伝授…。この真意はいったい何なのか!?
 13日には新宿の“聖地”CORE STADIUMに帰還したEXIT。この日はヌンチャクアーティスト・宏樹にEXITオフィシャルダンサーIshtaria(イシュタリア)ら多才なゲスト陣が、暗黒のリングを華やかに彩った。そしてカリスマ緊縛師・春兜京(はると・ きょう)の緊縛パフォーマンスはさらに進化・深化を遂げて……!? 勿論リング上の闘いも余すところ無く完全収録。

 海外情報局からは、今年一番の面白さとまで評された『Strikeforce Evolution』の詳細から。ベトナム系の英雄カン・リーの復帰戦だが、まさかの伏兵、スコット・スミスが逆転勝ちをする大波乱で大金星をあげた。また、ギルバート・メレンデス、ホナウド・ジャカレ・ソウザ、キング・モーら、日本に馴染みのある選手たちの戦いぶりも、届出されたギャラ額と合わせてお伝えする。さらには、同日にぶつけるようにして開催されたUFC傘下の『WEC 45 Cerrone vs. Ratcliff』もギャラ額まで報告。MMAブームの最前線を振り返る。
 もちろんプロレスの話題も網羅した。『TNA PPV Final Resolution』を吟味すると同時に、1月4日のハルク・ホーガン登場に合わせて、TNAがスコット・ホールと契約したいきさつをも詳細している。『nWo』の名称こそ使えないが、ケビン・ナッシュと合わせて再び外敵軍団の侵略物語がTNAのリングで展開されることになりそうだ。
 大好評の夢名塾レポートに関しては、お待ちかね12・20『源流』大会の完全詳細版が入稿。『叩き付けられた挑戦状』と題された迫真のルポタージュは、唯一無比のものである。
バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。
<今週の見出し>
▼ウソか誠か!? 猪木“重病説”を再検証!
▼難しい新日プロVSノアの勝敗予想。この対抗戦は1・4だけでは終わらない!?
▼やっぱり!? あの選手がフロントが決めた1・4出場を拒否
<アーカイブス2008>
▼ノア、複数の選手に戦力外通告
<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼12・10『EXIT-27 VILAX:B』 紅闘志也のムエタイタイトル戦
▼12・13『『EXIT-25 CORE:H』「H」の名の男とは…ハヤブサ見参
▼タブー続出海外情報局Vol.18
・『Strikeforce Evolution』
・『WEC 45 Cerrone vs. Ratcliff』
・『TNA PPV Final Resolution』
・スコット・ホールがTNAと再契約
▼12・20夢名塾『源流』 by征木大智
★合わせて読めばさらに楽しめる!
なぜ中邑VS秋山は“変更”になったのか
週プロが違和感のある報道をした真相
新日プロ1・4東京ドームのメインカードをスッパ抜く!?
こんなご時世でも稼ぎまくっているレスラーはいる!
メジャー交流に多くを望めない裏事情とは
挑発するIGFに対して終結宣言した中邑だが…

今号は280円のボリュームですが、前号で250円に戻すとしたので、【大創業祭】の一貫として提供いたします。なお、これを機会に定期購読をお勧めします。詳細はサイト告知、あるいはメールにてお問い合わせ下さい。次号は発売日が1月1日になるためお休みさせていただきます。

重病説が囁かれる猪木&1・4東京ドーム独占情報に迫る!

週刊マット界舞台裏'09年12月31日号

商品コード inouejojiz156

価格 250 円

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