本誌がいち早くスクープした通り、稔（田中稔）の新日本プロレス退団が正式に発表された。
　１・４東京ドーム大会のダークマッチに出場した稔は、試合後に四方の観客席に向かって頭を深々と下げたが、その姿を見て稔を決意を見て取ったマスコミやファンもいただろう。ファンが気になっているのは、稔の去就だ。新日プロではあまりいい扱いを受けることが出来なかった稔だが、その洗練されたマットさばきを評価する団体は少なくなく、すでに多くの団体が触手を伸ばしているという。
　その中で、井上譲二記者が掴んだ稔がフリー第１戦として選んだリングは、意外といえば意外なリングだった！
　ある新日ＯＢが井上記者に「新日本プロレスの幹部たちは今年、大幅な業績アップに自信を深めていますよ」と語ったという。それは１・４東京ドーム大会が成功したからではなく、何と新日がライバル団体であり、現在プロレス大連立を組んでいるノアをのみ込む気構えで一気に打って出ようとしているからだという！
　確かに地上波放映が打ち切られる可能性が高いノアは、一時期に比べれば弱体化しているだろう。新日プロはかつてＷＡＲやＵＷＦインターといった団体をのみ込んできたが、さすがにノアをのみ込もうというのは、いささか無謀とも思えるが・・・？
　しかし、このご時世の中、すでに新日プロは今年押せ押せの興行日程を組んできている。当然ビッグマッチにはノアはもちろん、全日プロやＺＥＲＯ１の選手も出場することになり、結果的に業界のパワーバランスが崩れて新日プロの独壇場になる可能性が出てきた。
　前号で昨年末の契約更改の際、リストラ宣告を受けたとみられるノアの選手を５人ピックアップしたが、仲田龍本部長が専門誌に「今年契約しなかった選手は１人もいない」とリストラを完全否定！
　井上記者も今週号では「前号の記事を訂正せねばならない」と先走った記事だったことを素直に認めたが、それでも「５選手そろってリストラを回避したわけではなさそう」と気になる一文が・・・。なんでも前号でピックアップした選手にかんしては、彼らに就職をあっせんできるまでの“スポット参戦”だというのだ。
　多角経営にも乗り出すことを明言しているノアだが、その中にリストラ組の受け皿となる新会社もあるという。ノアが始めようとしている新会社とは、一体どんな業種なのか？
　今週の『マット界舞台裏アーカイブス2008』は、１年前の新日本プロレスの契約更改の話題を振り返っている。今年は新日のエースとして、１・４ドーム大会で武藤敬司を破り、至宝のＩＷＧＰヘビー級王座を奪還した棚橋弘至だが、１年前は「話にならん！」と契約更改を保留しているのだ。
　それだけ厳冬更改だった１年前の新日プロだが、その原因はドーム大会や年５回の両国大会が大赤字だったから。今週号では今年の新日プロは強気の興行日程を組んできたことをお伝えしているが、来年の今頃、また同じ事の繰り返しになっていないことを祈るばかりだ。
　先週号から始まったミルホンネット編集部担当ページは、お陰様で大好評！
　今週号は「もう一つの大晦日完全ドキュメント」と題して、昨年の大晦日に新木場ファーストリングで開催されたカウントダウンプロレス３大会の詳細ルポをお届けします。さいたまスーパーアリーナで行われた『Ｄｙｎａｍｉｔｅ!!』、後楽園ホールで行われた『プロレスサミット』は各マスコミとも詳細に伝えているようだが、新木場で行われた３大会を完全網羅したのはミルホンネットだけだろう。
　ここに専門誌はもちろん、当サイトのブログでも未公開だった写真を大量に加えた“完全詳細版”をお届けする。２００８年の大晦日が何であったのか、このルポタージュを読まずしてその全容は知り得ない。会場に行ったインディー・マニアにとっても、泣く泣く会場には行けなかったインディー・マニアにとっても必読書となるであろう。(全52ページ、成人のみ)

　今年もスクープ連発は確実！
　バックナンバーも売上急上昇！
　この機会に是非ダウンロードしてお読みください。

＜今週の見出し＞
▼稔、やはり新日プロを退団！　新しい戦場は○○○に決定か!?
▼新日プロがノアをのみ込む!?　一気に崩れたパワーバランス
▼ノア退団者が判明
＜アーカイブス2008＞
▼新日プロ、契約更改保留者続出!!　大会場不入りのしわ寄せが年棒に…
＜ファイト！ミルホンネット編集部＞
▼もう一つの大晦日完全ドキュメント詳細版
・大仁田厚プロレス祭り『大晦日だよ！　邪道ファミリー大集合』
・キャットファイト女祭り2008―in 邪道サミット―
・666×CPE×佐野直〜掃き溜めオールスター年越し寒中大騒動怪
・暗黒ハダカ舞踏とバカ社長デスマッチ！　そして、新木場の夜は伝説となった

★合わせて読めばさらに楽しめる！
・ノアからリストラされた選手の実名を独占公開＋今号から大幅増ページ！
・あの人気新日ジュニア選手が解雇されるという噂！
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新日を退団した稔の新たな戦場に迫る！