プロレス芸術とは 大衆感情操作ゲーム

「大連立」の象徴ハイキック・フィニッシュの徹底検証究極版。ミルコ・クロコップが伝家の宝刀をキンターマンにお見舞いし、この日インディー興行をはしごする予定だった金村キンタローがキックの衝撃でいびきをかいたと話題になった。これはセル(演技)であってアクシデントではない。プロレス・マジック健在なりである。ところが、これはセルではないと主張する連中が騒ぎだした。
プロレスは解釈自由のスポーツ芸術であって十人十色の楽しみ方があるからこそ、子どもから老人まで、あるいは言葉の壁を乗り越えて世界中のファンが楽しめるエンタテインメントだ。プロレスは騙しのゲーム、騙しのスポーツ芸術なのである。

 大衆感情が揺さぶられてこそ、良いショーだったと評価される。
メディアのプロパガンダに振り回されたプロレスファンの右往左往を見るにつけ、ドン底にあるマット界の未来のためにも、『プロレス芸術とは』という準備中だったシリーズの第一巻として、大衆感情操作をテーマに論争の種明かしを試みる。
 ファンが本当に知りたいことのすべてを、ありとあらゆる角度から23000字を費やして詳細かつ論理的に提供。プロレス芸術の大衆普及には避けて通れない爆弾がついに投下された。

「ガセネタ」? 本篇をお読みになってから仰って下さい!
東スポがミルコ「戦力外通告」を記事にして掲載

ロックアップ売り興行の値段が○●○万円! 長州、前田の焦りスクープ

 【解説byサンボマスター】
 レスラーの必死のコメント、関係者のコメントが出ると諸手をあげてそれをファンは信じる。こういう状況にあってガセネタじゃないという理解を読者に迫ることはとっても難しい作業のようです。
 いまやアントニオ猪木のIWGP決勝失神はワークという史実で確定しています。ところが、やらせだと即断定したのは芸能記者・梨本勝などごく一部。当時は猪木自演説の方こそガセネタ視されたのです。いま本篇を読まずして「ガセネタ」視している一部のファンは、数年後に同じことを言っているでしょうか。大晦日興行以前から、「吉田秀彦は参戦できない」などのカラクリをタナカ先生はすでに明かしています。購入された人だけが、なぜ榊原信行が沖縄にいるのか、そこにUFCが絡んでいるのはなぜか、知ることができます。
 「関係者がこう発言したから」、「レスラーがこうアピールしたから」といったレベルの業界媒体情報、大本営発表で満足する方には、ミルホンネット情報は不要かもしれません。
 それ以上の取材情報を欲している方、モノの見方をレベルアップしたい方にミルホンネットは開かれています。本当に知りたいこと、有益な情報がもたらされる場所。それがミルホンネットです。

 【お便りby絶倫王】
 まさに、こういう作品をこそ読みたかったんですよ!
 金村キンタロー失神に関するハッスル〜プロレスサミットの流れはあんな風に読み解くものだったんですねぇ……。さすが、タナカさんです。
 試合単位、興行単位、シリーズ単位といったそれぞれのレベルについてのもっと詳しい分析を読んでみたいと思いました。
 なにぶん、私はシュート活字的プロレス鑑賞初心者なので、具体的なプロレス批評を通じて「鑑識眼」を養いたいと思うのです。
 この『プロレス芸術〜』シリーズの第2弾に期待しています。

 タナカさんが著書で再三訴えておられる「永久に卒業しないプロレスの楽しみ方」というのは至極まっとうなものだと思います。
 実際、私が約15年ぶりにプロレスファンに復帰できたのも、『日本プロレス帝国の崩壊』と出会って、「プロレス鑑賞のためのモノサシ」を得たからですから。
 私もいい歳ですから、今更プロレスの記者会見にリアリティを感じることなんか出来ませんし、また、感じたとしたら周りから変人扱いされるでしょう。
 そもそもは、無料試聴期間中にサムライTVを見たのが久方ぶりのプロレスとの再会でしたが、タナカさんの著書に出会わなければ、見続けることもなかったと思います。
 ただ、ことプロレスに限るならば、動員力のある(といっても今や大したことはないのですが)“自称“・メジャー団体のファンほど「シュマーク」が多く、従ってシュート活字的な鑑賞法が必要とされず、動員力のないインディー団体のファンは大人の楽しみ方的な鑑賞法に理解があるものの、悲しいかな絶対数が少ないため影響力に乏しい、というねじれ現象があるようですね。

美城丈二・ファンタジープロレスの愉悦、シュート活字の鮮烈「本年のご教示に感謝しつつ・・・」

特別提供附録つき全62ページ 2008年1月22日刊


主犯・金村、共犯・黒田、何も知らないミルコ・クロコップ

プロレス芸術とは 大衆感情操作ゲーム

商品コード tanakatada019

価格 1,050 円

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