9・13『One FC 10』ヴイシレ・コロッサ、朴光哲に判定勝ち!

 9月13日にインドネシア・ジャカルタでアジアのメジャーMMA大会『One FC 10』が開催された。選手のコールをレニー・ハート、試合を裁くレフェリーは島田裕二という、かつて日本で総合格闘技が盛り上がっていた時代を彷彿させる演出で、まさにアジアのメジャー大会という印象だ。

 しかし、参戦選手は、欠場なども多く、総合経験の浅い選手が多数を占めるという結果になった。しかし、逆にそれが、洗練された北米MMAと違い、レスリング、柔術、柔道、ボクシング、キックボクシング、ムエタイなど、それぞれのベースを元に戦うという、荒削りな持ち味が出る試合が多く、KOや一本が多く会場も盛り上がっていた。

 特に、経験の浅い荒削りな戦法が功を奏したのがメインで行なわれた朴光哲vs.ヴイシレ・コロッサだ。日本の修斗で戦ってきた経験豊富の百戦錬磨の朴光哲に対して、総合後進国である南アフリカ(但し、アフリカの中では格闘技先進国ではある。EFCAというMMA団体も存在し、テレビ放送もされている)出身で、総合戦績5勝4敗、キックボクシング選手で、寝技が苦手というコロッサ。下馬評からすれば朴有利なのだが、試合はコロッサが圧倒。1Rこそ互角の打撃戦だったが、2R以降、足をつかって逃げる朴にローキックを打ち込みペースを握るコロッサ。3Rには、パンチ、膝蹴りラッシュでダウン寸前まで朴を追い詰め見事に判定勝ちしたのだった。

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 豪華な演出でゴージャス感を出し、参戦選手は、世界的には無名ながら、イキの良い若い選手、それも世界各国、総合などほとんどないのでは?と思えるような国の選手もどんどん集めている。メジャー感と育成が上手くかみ合ったアジアのメジャー大会という感じで、これからももっと大きくなる様に期待したい。

■ One FC 10
日時:9月13日
場所:インドネシア・ジャカルタ

<メインイベント ライト級/5分3R>
○ヴイシレ・コロッサ 
 判定 3-0
●朴 光哲

<ライト級/5分3R>
○ヴィンセント・ラトゥール 
 1R 1分25秒 ギロチンチョーク
●ウィリー・ニ

<キャッチウェイト(90kg)/5分3R>
○ジェイク・バトラー
 1R 2分11秒 肩固め
●ジェイムス・クアメ

<フェザー級/5分3R>
○ブルーノ・プッチ
 1R 3分13秒 チョークスリーパー
●バシア・アマッド 

<ライトヘビー級/5分3R>
○ヴィンセント・マジド
 1R 1分30秒 アメリカーナ
●ユージニオ・タン

<フライ級/5分3R>
○アルミロ・バロス
 判定 3-0
●キアン・ファン 

<ヘビー級/5分3R>
○アライン・ガラニ
 1R 0分31秒 KO
●マハムッド・ハッサン

アンダーカード 
<ライト級/5分3R>
○カロス・フォードー
 判定 3-0
●ヤン・スンホ 

<フェザー級/5分3R>
○マックス・メチノ
 2R 3分24秒 アメリカーナ
●ロン・ソフィー

<フライ級/5分3R>
○レイモンド・タン
 1R 0分21秒 ギロチンチョーク
●ブリアナタ・ロサディ

大会の詳細はマット界舞台裏9月26日号K1Glory戦争白石企業再生スティムボート新日江幡双子長瀬館長に収録されました。

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