サレヤ、松本浩代 ケリー・スケーター ミスシェフを退け4WAY戦王座防衛 中川ともかベーダいじめ~『SHIMMER 51』

■ 『SHIMMER 51』
日時:10月28日(現地時間)
会場:アメリカ・イリノイ州バーウインクラブ

<SHIMMERチャンピオンシップ4WAYマッチ(時間無制限)>
サレヤ・ナイトvs.ケリー・スケーターvs.松本浩代vs.ミスシェフ
○サレヤ
 24分44秒 変形サーフボード
●ケリー
※サレヤが防衛に成功
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 サレヤ・ナイトの所持するSHIMMERシングルタイトルの挑戦者にミスシェフ、ケリー、そして松本が名乗りを上げたことで、4WAYマッチによるタイトルマッチが開催されることになった。SHIMMER版の4WAYマッチはシングルと同じように1対1で戦い、残りの2選手はコーナーへ控える。リング上の選手はどちらとタッチしても可能であり、王者が最後まで残るか、挑戦者の誰かが王者を倒したところで試合終了となる。

 試合前、挑戦者たちの名前が館内にアナウンスされると、松本のところでひと際高い歓声が上がり、「ヒロヨ、デストロイ!」の掛け声が爆発した。松本人気はさらなる上昇を見せている。
 入場時、昨日に引き続き、またもゴジラマスクで登場した松本に館内からは「ゴジラ」コールで後押し。松本の戴冠を願うファンの期待感が伝わってくる。

 ゴングと同時に松本、ミスシェフ、ケリーがサレヤに対して奇襲攻撃をかける。まずは3人でコーナーへ押し込み、代わる代わるタックルを仕掛けていく。ここでケリーとミスシェフがコーナーへ下がり、サレヤと松本の対決に。松本は旋回式のサイドバスターからケリーを呼び込んでのおんぶ式ニーを決める。そして再びサレヤをコーナーへ押し込むと、自らのお尻でぐいぐいと顔面に当てていく。今度はリング中央に引きずり込むと逆エビ固め、サレヤの左右にはケリーとミスシェフがアシストし、体を浮かせてダメージを倍増させる。さすがの王者・サレヤも場外へエスケープ。ここでサレヤはミスシェフにタッチしたため、松本とミスシェフによる対戦へ。松本はミスシェフの奇声に苦しむ場面があったものの、ケリーも出てきたところを二人まとめてのバックドロップでケリーがカットできなくした状態で、ミスシェフにとどめのバックドロップ。まずはミスシェフを料理した。

 王者が負けない限りは試合は続行されるこのルール、今度は3WAYによる戦いとなるが、ケリーvs.松本の絡みへ。松本がタックルから逆エビ固め。ケリーを追い詰めたが、ここでサレヤにタッチを許してしまい、松本vs.サレヤの対戦にチェンジ。松本はエプロン上でのスタナーから、コーナースプラッシュニーを決めてサレヤを追い込みベルトまであと一歩にこぎつけたが、ここでケリーにタッチするスキを与えてしまい、再び松本vs.ケリーに。松本はローリングエルボーでケリーにダメージを与えるがここでコーナーに控えていたサレヤが松本の課意味を引っ張る。松本がサレヤに気を取られているスキにケリーがスクールボーイ。なんとか2カウントで返した松本だが続けてケリー・オア・デッドを決められると返すことができず。ここで松本も無念の敗退となった。
 試合はサレヤがグラウンド式の変形サーフボードを決めて王座防衛に成功した。

<30分1本勝負>
○ルフィストー
 9分21秒 片エビ固め
●水波綾
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 試合前、リングアナが水波を「彼女のニックネームは“アニキ”です」と紹介すると、大「アニキ」コールが沸き起こる。「今回の遠征の目的のひとつが“アニキ”の名前を浸透させること」と公言していた水波にとっては念願かなった瞬間だった。

 まずは激しい殴り合いからスタート。これは水波の得意とする攻撃だけに一歩も引かずナックルを打ちまくる。続くタックル合戦でも互角の展開に。2発目のタックルで水波が倒れると、ルフィストーはすかさず背中へローキックを打ちまくる。しかし水波も負けてはいない。胸元へ来たローキックを捕らえると、スタンディングのヒールホールドに。攻めどころと判断した水波は、続いてコーナー・スピアーを連発。しかし2発目はかわされ、逆水平チョップを叩き込まれる。 

 ルフィストーはさらにドラゴンスリーパーからサーフボードへ。ここで水波が切り返し、打撃攻撃で反撃。そしてショルダーバスターから低空ギロチンを連打。あまりの素早い動きにファンから驚嘆の声が上がる。その後両者のナックル合戦へと移行し、相打ちとなりダブルノックダウン。先に立ち上がったルフィストーがジャーマンを狙うもカウント2。さらにルフィストーが突っ込んできたところを水波はワキ固めで切り返す。さらにトップロープからのショルダータックルと勢いのある攻撃を続けていく。ここで水波はトップロープからのダイビングギロチンで勝負を決めにかかるも、これは間一髪ルフィストーがかわす。すかさずルフィストーは十八番のバーニングハンマーを繰り出すと、ついに水波が力尽きた。

 しかし試合後、ファンからは「アニキ」コールに包まれ、水波にとってはうれしい歓声となった。
 負けはしたものの、水波は満足げ。「ルフィストーはプロレスの先生で生徒に教えていると聞いていたので、海外のスタイルと目いっぱい戦えると思って全力でぶつかりました。自分にとっては大きな収穫になりました」と前を向いた。

<30分1本勝負>
○中川ともか
 7分13秒 網打ち式原爆固め
●ベーダ・スコット
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 中川の対戦相手・ベーダはデイジー・ヘイズ教室の教え子。デイジー・ヘイズとは中川とのタッグで昨年10月までSHIMMERタッグを保持していたパートナー。中川自身もデイジー教室に参加したことがあり、共通点のある相手。ベーダは10月7日「Joshi4Hope」参戦のため来日した
ばかりである。

 中川には容赦ないブーイングが飛ぶ中、自らの腰に巻いている腰紐をはずしてチョーク攻撃に出たり、ベーダの顔面に水吹きするなど、いじめまくる。
 ベーダもセカンドロープからのラリアットや、チンクラッシャーなどを繰り出して反撃を試みるも後が続かず。その後、セカンドロープからのフライングボディアタックをかわしたところで、中川は延髄蹴りからロコモーション式のフィッシャーマンで勝負をかけて3カウントを奪った。
 試合後もブーイングが飛び交ったが中川は涼しい顔。ベーダに対しては「今日はいじめがいがある相手で楽しくできましたね」とコメントも涼しい顔で答えた。

【その他の試合結果】
<30分1本勝負>
○浜田文子
 9分16秒 エビ固め
●ポーシャ・ペレス

<30分1本勝負>
○桜花由美
 13分11秒 猛虎原爆固め
●ニコル・マヒューズ

<30分1本勝負>
○華名
 11分23秒 腕ひしぎ十字固め
●アテナ
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写真提供 RINGSTARS

大会の全容と詳細は、マット界舞台裏11月8日号武藤野望IGF不穏性格悪佐山催眠高円寺祭A小林V7GRABAKA2に収録されました。お楽しみください。

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