『SHIMMER 49』桜花由美和服姿と日本国旗、松本浩代ねじり鉢巻に法被、タッグ王座ポーシャ・ペレス&ニコル・マヒューズが華名&ルフィストー下す

 SHIMMERはROHの女子プロ部門でもあり、試合をビデオ収録してDVD販売することで業務展開している。興行は半年に1回、2日4興行に渡って行われているが、今回も日本から大挙選手がシカゴに招かれた。
■『SHIMMER 49』
日時:10月27日(現地時間)
会場:アメリカ・イリノイ州バーウインクラブ
<30分1本勝負>
○桜花由美
 7分23秒、エビ固め
●クリスティーナ・フォン・エリー
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 「Joshi4Hopeツアー」に参加の桜花由美が第2試合で早くも登場。今回は和服姿に日本国旗を背中に背負って入場した。対戦相手のクリスティーナは先日、スターダムに参戦したばかり。序盤はグラウンドでお互いに手の内を探りあったが、桜花は顔面キックを連発してアメリカのファンから大歓声を浴びながら調子を上げていき、カカト落としからのネックハンギングボムで切って落とし、第1戦を白星で飾った。
 「前回はファンの方からベビーで迎え入れてもらったんですけど、今回はもしかしたらブーイングを浴びるかなと、入場まではそこが気になってました。でも、また今回も声援を受けたので、気持ちよく試合できました。クリスティーナは面白い相手ですね。貴重な経験ができました。この勢いでこれ以降も勝利を重ねていきたいです」と、勝利に笑顔を絶やさなかった。
<30分1本勝負>
○松本浩代
 8分41秒、体固め
●サシー・ステファー
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 いまやアメリカでの支持率No.1といっても差し支えないほど、ファンへの浸透度が高い松本浩代。入場するだけで「ヒロヨ、デストロイ!」コールが沸き起こる。
「元気のあるところをアピールしたかった」という松本はねじり鉢巻に法被という、お祭りスタイルで登場。
 相手のサシーのセコンドにはラッシェルがつき、サシーがピンチになる度に乱入を繰り返す。これにはさすがの松本も怒りの表情で、ラッシェルを追い掛け回す。しかし、背後からサシーに襲われると流れが変わる。
 そして旋回式のフライングネックブリーカーを決められると、カウント3寸前まで追い込まれことに。それでも、エプロン際で体を入れ替えてスタナーで反撃開始。さらにはスパインバスターへと持っていくと続けて、「ヒロヨ、デストロイ」と叫んでからのコーナータックルへ。これには観客も「ヒロヨ、デストロイ」コールで後押し。ここで再びマネジャーのラッシェルが手を出そうとするが松本はリング上まで引きずり出し、二人まとめてバックドロップで投げ飛ばすという破天荒な攻めに。松本にしかできないこの大技にアメリカのファンはスタンディングオベーションだ。
 さらに松本はラッシェルを逃さず、おんぶした状態でサシーのおなかにニーを決める。試合は一方的な松本ペーストなり、最後はヒロヨストーンをリング中央で決めて勝利をもぎとった。
<SHIMMER認定タッグ選手権60分1本勝>
ポーシャ・ペレス&○ニコル・マヒューズ
 12分25秒、原爆固め
華名&●ルフィストー
※第6代王者組が初防衛に成功。
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 『SHMMER48』でのタッグ4WAYマッチで浜田文子&栗原あゆみ組が保持していたSHIMMERタッグ王座を再び獲得したカナディアン・ニンジャズことポーシャ・ペレス&ニコル・マヒューズ。その挑戦チームとして華名&ルフィストー組が名乗りを上げた。華名にとってはこれが初のSHIMMERタイトルへの挑戦となる。
 まずは挑戦者組の華名&ルフィストーが登場。前回の遠征でもタッグを組んだ二人だが、この日、ルフィストーは華名にあわせてコスチュームはともに青と金でセパレイト式、その上にはともにガウンを羽織る。
 さらには髪も赤く染めて、横一線に並ぶと、既成のタッグチームであるかの錯覚さえ覚える。
 ポーシャとニコルは試合が始まると同時に代わる代わるタッチを繰り返してまったく試合をする気配を見せない。業を煮やした華名が「早よしろや!」とクレームを入れるが、それでも組み合う意思はなし。
 華名は強引にニコルをリング中央へと引きずり込み、グラウンドのヘッドロックからヒップアタックへ。そしてリバースのネックロックの体制からルフィストーへタッチ。この体勢のまま、ルフィストーがトップロープからのボディアタックを落とす。ルフィストの攻めがしばらく続いたのち、再び華名がリングイン。ニコルをコーナーへ追い込み、キックの連打からグラウンドへ移行してのマウントパンチ、さらにスタナーを決めてから、ルフィストーが低空のドロップキックを放つなど連携も上々。
 しかし、ポーシャとニコルがルフィストーに対して腰への集中攻撃。これでルフィストーの動きが一気に止まる。それでもなんとか華名へとつなぐと、スタンディング式のヒールホールドから投げっぱなしのジャーマンへ。さらにルフィストと前後からのローキックを決めて3度目の合体攻撃にも成功した。勝機を見出したルフィストーがカナディアンバックブリーカーの体制へ入ろうとするが、ここで腰のダメージが効いて持ち上げることができず膝をつく。すかさずこの隙にニコルがジャーマンを決めて、3カウントを奪い取った。
 華名はこのルフィストーとのタッグに前向きで「もっと組む回数が増えればもっとよくなると思う」と今後の継続を示唆した。
【その他の試合結果】
<30分1本勝負>
○水波綾
 8分29秒、体固め
●コートニー・ラッシュ
<30分1本勝負>
○中川ともか
 9分13秒、網打ち式原爆固め
●デビーナ・ローズ
<30分1本勝負>
○浜田文子
 11分47秒、エビ固め
●カラミティ
写真提供 RINGSTARS
大会の全容と詳細は、マット界舞台裏11月8日号武藤野望IGF不穏性格悪佐山催眠高円寺祭A小林V7GRABAKA2に収録されました。お楽しみください。
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