岡村正史著『力道山――人生は体当たり、ぶつかるだけだ』(ミネルヴァ書房)が入試問題になった!

08.11.5rikidozanBook.jpg  岡村正史氏の『力道山――人生は体当たり、ぶつかるだけだ』(ミネルヴァ書房)が入試問題になった!
 昨年秋、帝京大学AO入試の「国語」に同書31~35ページが使用されたもの。力道山と木村政彦を比較した一節が長文読解問題になったのだ。その一部を紹介すると、
「優れた格闘技術を持っていた木村政彦が、レスラーとしてなぜ光らなかったのか。(a)私は木村のプロレスに対するモチベーションがけっして高くはなかったのではないかと推測している。
問三 傍線部(a)の主な理由として著者があげているのは次のうちのどれか。最も適切なものを一つ選んで記号で答えなさい。
  ア 優れた格闘技術をもっているが、レスラーとしては光らなかったから。
  イ 相撲の世界では力道山は関脇止まりだったから。
  ウ 相手の技を受けて失神してしまえば、基本的には試合はそこで終わってしまうから。
  エ 家庭を支えるためなら、プロレスでなくとも構わなかったから。
  オ 得意の一本背負いさえあれば勝てると信じていたから。」
 プロレスに関する文章が入試問題になることはめったにない。受験生が真剣にプロレスについての論考に取り組んでいると想像しただけで、何か痛快ではないだろうか。なお、この問題の全貌は帝京大学のホームページにアップされているが、登録者限定で一般には見ることができない。念のため。
難攻不落の如きテーマは「力道山対プロレス」
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