世界屈指のゲイタウン・新宿二丁目の『BAR EXIT』に並ぶ、地下プロレス『EXIT』のもう一つの拠点が、都内屈指のラブホテル街・歌舞伎町二丁目に居を構える“CORE STADIUM”。去る5月6日に初めての開催試合『EXIT-15』が行われたCORE STADIUMだったが、同月末、なんと謎の出火により焼失! それにも関わらず、黒焦げの焼け跡の中、6月7日に予定通り『EXIT-17』が強行され、ファン・関係者に並ならぬ衝撃を与えた。
早くも伝説と化した“焼け野原プロレス”から1ヶ月。今月5日に開催試合第3弾『EXIT-18』が開催されることが決定しているが、はたしてCORE STADIUMは、あの惨事から復興は成ったのだろうか――!?
地下鉄「東新宿駅」から都内屈指のラブホテル街に向かい、新宿ジム=地下闘技場CORE STADIUMの玄関をくぐる。煤(すす)に包まれていた内壁は綺麗に塗り替えられ、ほのかにペンキの匂いが漂っている。
ただし特異なのは内壁の色。あの焼失を自ら嘲笑うかのように、再生CORE STADIUMの内壁は、あの煤のイメージそのものの漆黒に染め直されたのである…! 思えば新宿二丁目『BAR EXIT』も、かつては白かった内壁が、いつの間にか真っ黒に塗り替えられていた。地下プロレスの戦場には、周りのすべてを暗黒に塗り替える“磁場”が存在するのだろうか…!?
清潔感溢れる白い内壁が、炎に包まれて暗黒に生まれ変わった!? やはり地下闘技場は、初めからすべてが黒に塗り替えられる運命だったのか…
白の内壁と青いマットから、漆黒の内壁と真紅のマットに生まれ変わったCORE STADIUM。この妖しくも鮮明なコントラストが、選手たちの肉体に映える。そして前回同様に、選手全員が麻縄ロープの脇で、めいめいに檄を飛ばしながら試合を見守る。
CORE STADIUMのマットと同じ「朱」に髪を染めた富豪2夢路が、第1試合で時間無制限五本勝負(!)に三本取って快勝した後、唐突にカリスマ緊縛師・春兜京(はると・きょう)による緊縛デモンストレーションが始まる。…これが、地下流の新装開店祝いなのか!?
幻想的な照明もなく、状況を説明するナレーションもなく、地下戦士にぐるりと取り囲まれる中、仮面と全身タイツに身を隠した女性を黙々と縛りあげる春兜京。観客もまったく状況を理解できぬ様子で一様に押し黙り、緊縛の「シーン現象」という、前代未聞の光景が展開されている――。
匠(たくみ)の早業で、仮面の女をあっという間に縛りあげ、天井に吊し上げた春兜京。そしてその女を、紅闘志也が唐突に荒々しく抱きかかえ、地下闘技場の外に連れ去り、緊縛デモンストレーションが終了した。その様を終始押し黙ったまま見つめていた者すべてが、「誰か教えてくれよ」と心の中で叫んでいた――。
新宿の牢名主・富豪2夢路の時間無制限五本勝負!
刺され焼かれてなお生きる!? 歌舞伎町の不死鳥RIKIYAの厄払いキック!
紅闘志也はこの日も“人間狂気”全開!
地下の死闘の模様は、10日発売の『マット界舞台裏』7月16日号に掲載予定。
また過去の激戦の数々を、近日発売の『別冊ミルホンネット』地下プロレス『EXIT』大特集(タイトル未定)』にコンプリート収録します。お楽しみに!
週刊マット界舞台裏’09年3月12日号~3・1 地下プロレス『EXIT-7 KABUKI』
週刊マット界舞台裏’09年4月09日号~南の果ての街・豪州アデレードで地下プロレス!?
朱と黒に彩られ…CORE STADIUM再生! 其処で行われていたのは…緊縛ショー!? 7・5地下プロレス『EXIT-18 CORE:C』
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