日墨友好400周年記念 ウルティモ・ドラゴン プロデュース 「LUCHA FIESTA2009」

「LUCHA FIESTA2009」は通常のプロレス興行とは違いメ
キシコ大使館とアエロメキシコが後援しウルティモが「フェスタ
(お祭り)」と名づけプロデュースしただけあって会場ではメキ
シカンミュージックが流れスペイン語が飛び交いマスクを被っ
ているファンも多く、お祭り感覚でルチャが楽しめる雰囲気が
試合開始まえから出来上がっていた。
オープニングはマリアッチの生演奏をバックにウルティモがス
ーツ姿で登場しスペイン語で挨拶するとメキシコ人ファンは大
きなリアクションで盛り上がる。日本語での挨拶を終えると、
ウルティモの友人で歌手の葛城ユキが来場しオープニングア
クトとして名曲「ボヘミアン」を熱唱してさらに会場のボルテー
ジが上る。
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第一試合はアミーゴ・鈴木と梶原慧の闘龍門メキシコの若手
同士の闘い、ロックアップからのレスリングムーブで始まるが
すぐに張り合い、エルボー合戦に、お互い意地の張り合いで
一歩も引かない。
ジャパニーズスタイルの試合のフィニッシュはアミーゴ鈴木の
タイガースープレックス、若手らしい好ファイトだった、ここでO
HARAとOKUMURAが乱入し「日墨友好は関係ないウルティ
モを病院おくりにする」とマイクアピール、時折スペイン語も交
え客のヒートを煽る。
第二試合はグラン浜田(フリー)アステカ(プロレスリング華☆
激) 田島久丸(ドラディション)にマンゴー鈴木(闘龍門メキシ
コ)南野たけし(闘龍門)バナナ千賀(ソウルコネクション)のロ
スサルセロスハポネスの闘い、ゴング前から場外乱闘でファン
を引き込み盛り上げる、ルードチームが主導権を握る展開が
続くがベテラン浜田もコーナー最上段からのウラカンラナ、得
意のバックドロップで反撃に出るが南野が田丸に急所蹴りを
したところを反則に取られ試合終了、あっけない結末に。
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第三試合は下田美馬(フリー) 男盛(AO/DC)組と堀田裕美
子(フリー)マクシモ(CMLL)の対戦
ブラ・ソ・デ・プラタの息子でおかまキャラで人気のマクシモが
ゴング前から言語の壁の無い笑いを交えながらもルチャドー
ル一家出身らしい質の高い技でルチャの世界を堪能させる。
試合のほとんどをマクシモが引っ張りフィニッシュも体格から
は想像できない速さでジャパニーズレッグロールに決めたとこ
ろを男盛が上手く手を払いダブルフォールに持ち込むというと
ころまで完璧と言わざるを得ない。
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ここで再びウルティモが登場しサム・モレノ氏を紹介しマリア
ッチの演奏でフェスタタイムに1曲目が終わるとモレノ氏から
ウルティモに「歌いましょう」とリクエストが!
ウルティモも名曲ベサメムーチョをスペイン語で美声を披露した。
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休憩後の第四試合はマスカリータ・ドラーダとペケーニョ・ダミア
ン日本では見れなくなったミゼット対決、メキシコではすごい人
気の両者の対戦。
ダミアンのパワー、マスカリータのスピードと跳躍力でこの日一
番のヒートアップ、マスカリータのスピードは超高速で会場のフ
ァンを虜にする。
空中戦というルチャの真髄を披露し全てのファンを魅了し得意の
旋回式エビ固めでダミアンにフォール勝ちすると、おひねりのコ
インやお札が次々と投げ入れられ、宙を舞うコインがライトに照ら
され幻想的なシーンを観客とともに演出した、ウルティモに記者
会見で今日のMVPはマスカリータと言わしめた見事な試合だっ
た。
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第五試合はブラソ・デ・オロ(CMLL)ブラソ・デ・プラティーノ(CML
L)パッション長谷川(フリー)対NOSAWA論外(東京愚連隊)M
AZADA(東京愚連隊)バラモン兄弟の対戦
ゴング後すぐにプラティーノがメヒココールを客にリクエスト、対抗
した愚連隊がニッポンコールをさせるとリングを降りて帰るそぶり
を見せ第四試合の余韻を上手く断ち切り自分たちの試合に客を
切り替えさせる、序盤は6人タッグのお手本のような攻撃を愚連隊
が仕掛ける、バラモン兄弟も場外で何度も入れ替わり攻撃す。
軽量のパッションが標的となる適度に笑いを入れるブラソススタイ
ルでお客は試合に引き込まれる、15分経過すると一気に試合が
動く、マクシモが乱入、叔父のオロとプラティーノに加勢と思われ
たが目的バラモン兄弟を捕まえるとロッカールームにお持ち帰り
しようとする展開に観客は大受けそこへ男盛も加わり三角関係の
まま連れ去られるとブラソスが巨体でトぺ、プランチャと連続攻撃
フィニッシュはプラティーノがコーナー最上段からお得意のボルタ
ルプラティーノをNOSAWA,、MASADA、バラモン兄第をフォール
し勝利、ルチャの幅の広さが感じられる試合だった。
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第六試合はウルティモ・ドラゴン(闘龍門メキシコ)ブルー・デーモ
ン Jr.(CMLL)対OHARA(ハッスル)OKUMURA(CMLL)メキシ
コでの因縁を日本に持ち込んだ一戦
ブルーデーモンは赤道色の肌にシェイプされたボディと普遍的な
デザインのマスク姿にスペルエストレージャの雰囲気を醸し出す。
試合開始後ブルーデーモンのひとつひとつの技の正確さに歓客
が魅了される。
ウルティモに変わるとルード組は左手に狙いを絞り執拗な攻撃し
ペースを握る、観客のヒートを煽りながら試合を作るルード組の
巧さが光る。
シングルで2度ウルティモに勝利しているOHARAはウルティモに
ダメージを与えるだけで飽き足らずマスクを剥がしにかかる、再三
ブルーデーモンのカットで助かっていたがついにマスクを破られる。
ウルティモがマスクを替えに戻る間ブルーデーモンが一人で踏ん
張るがついに捕まりマスクを剥がされかかったところにウルティモ
が戻りキック、ソバットで活路を開き場外に落とすと“アサイムーン
サルト”で観客のボルテージは最高潮に!
フィニッシュはアサイDDTでOKUMURAからフォールを奪う、ルチ
ャの王道の試合に観客はスタンディングオベーション。
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勝利を祝うかのようにマリアッチの演奏が始まりフェスタの最後に
相応しい雰囲気に戻りリンピオを呼び込みウルティモがリング上か
らLUCHAFIESTA2009に協力してくれた人々へのお礼を述べる
突然駐日メキシコ大使に来年の協力要請をすると大使は笑顔で答
える、最後はマリアッチの演奏で華やかに終了、ルチャ、にメキシコ
の雰囲気も味わえたウルティモプロデューサーの狙い通りの興行
であった。
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全六試合だがどの試合も内容が濃く老若男女楽しめる内容になって
いてWWEの上辺だけを真似たキャラクターありきでレスリングがおろ
そかになっているエンタメプロレスにはない上質なエンターテイメントと
レスリングを成立させている。
興行形態もメキシコ大使館エアロメキシコのバックアップと既存のメジ
ャー団体よりも充実しているこういう企業努力がプロレス業界発展の
キーポイントになるのではないだろうか、メジャー団体の入門テストに
落ちた青年がプロレス頭と努力で勝ち得たサクセスストーリーは素晴
らしい、野球の野茂、サッカーのカズと並ぶ世界を切り開いたアスリー
ト、ウルティモ・ドラゴンはプロレス界が最も大切にしなければならない
選手である。
<第6試合 メインイベント タッグマッチ 時間無制限1本勝負>
○ ウルティモ・ドラゴン(闘龍門メキシコ)、ブルー・デーモン Jr.(CMLL)
(19分25秒 片エビ固め)
OHARA(ハッスルエンターテインメント)、● OKUMURA(CMLL)
<第5試合 セミファイナル 6人タッグマッチ 45分1本勝負>
ブラソ・デ・オロ(CMLL)、○ブラソ・デ・プラティーノ(CMLL)、パッション長谷川(フリー)
(17分52秒 3人同時フォール)
● NOZAWA(東京愚連隊)、● MAZADA(東京愚連隊)、● バラモン兄弟
 
<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○ マスカリータ・ドラーダ(CMLL)
(8分6秒 旋回式エビ固め)
● ペケーニョ・ダミアン(CMLL)
<第3試合 スペシャルミックスドタッグマッチ 30分1本勝負>
下田美馬(フリー) 、 △ 男盛(AO/DC)
(11分2秒 ダブルフォール).
堀田裕美子(フリー)、 △ マクシモ(CMLL)
<第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
グラン浜田(フリー)、アステカ(プロレスリング華☆激)、○ 田島久丸(ドラディション)
(6分34秒 反則)
マンゴー福田(フリー) 、● 南野たけし(闘龍門)、バナナ千賀(ソウルコネクション)
<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○ アミーゴ鈴木(闘龍門メキシコ)
(5分37秒 タイガースープレックスホールド)
梶原 慧(闘龍門メキシコ)
全対戦カード決定
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