プロレスファンはシュートを望む?初代タイガーマスクvs.長州力を更に楽しめる秘話。

 タダシ☆タナカやミスター高橋の功績もあって、現在ではすっかりプロレスは筋書きのあるドラマだと世間に浸透している。
 しかし、先日、33年ぶりにテレビ朝日系列で放送された、異種格闘技戦、アントニオ猪木vsモハメド・アリに関してプロレスファンの反響も大きく、ミルホン・ネットでもタダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”が発売された様に、通常のプロレスの試合よりもシュートが混じったのではないかという試合の方が話題になり、ファンの関心を惹き付け、熱い議論が展開される。

 この猪木vsアリ戦以外にも異種格闘技戦では、結果的に結末がシュートになった猪木vs.アクラム・ペールワン、セコンドが殺気立っていた猪木vs.ウイリー・ウイリアムスなど、シュートが混じったのではないかという試合は未だに語り草だ。後者はのちにこの試合のシナリオを書いた梶原一騎が自伝などで場外乱闘後の試合再開スポットの存在までをも暴露したが、当時の盛り上がり方が凄かったものだ。

 猪木以外でも前田伝説を作ったきっかけとなった前田日明vs.アンドレ・ザ・ジャイアント、そして前田が新日本プロレス追放になったUWF軍対維新軍の6人タッグマッチでの前田の長州への襲撃キック、近年では小川直也vs.橋本真也などが上げられるだろう。

 これらにファンが興奮するのは、それこそプロレス対極真空手、あるいは新日本プロレスvs. UWFというイデオロギー抗争が、表面的だけだとしてもあったからで、お互いにいい試合をしようというもの同士では名勝負は生まれても殺伐としたものは生まれない。
 それゆえに、プロレスファンはリング外でも仲が悪いもの同士、ウマが合わないもの同士がリング内で遭遇すれば、何か起こるのでは?と興奮する訳だ。
 例えば前田日明と安生洋二が同じリングに、例えばブレット・ハートとショーン・マイケルズが同じリングにといった様に。

 実際に接近遭遇した例ではプロレスリングZERO-ONEの旗揚げ戦で、小川直也と三沢光晴の乱闘やレッスルマニア19のハルク・ホーガンvs.ビンス・マクマホンなど、リング外で仲が悪かったり、イデオロギーが激しく違い、どっちも折れない両者の絡みは何かが起こるのではと期待させる。

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長州力参戦!初代タイガーと激突

 そんな中、仲が悪いという訳でもないだろうが、今までまったく接点が無かった、絡むのが苦手なのでは?とされていた初代タイガーマスクと長州力がタッグマッチながらマッチメイクされたのが3・1リアルジャパン・プロレス後楽園ホール大会だ。
 前田日明と安生洋二、ホーガンとビンスの様にファンにも知れ渡っている因縁がある訳では無いが何故、今まで接触が避けられていたのか?

 そのファンにあまり知られていない理由を、明かしたのが週刊マット界舞台裏09年2月26日だ。
長州が佐山を避ける様になった3つの事件とは・・・。

 リアル・ジャパン後楽園大会の前に、ファンなら是非確認しておきたい所だ。因縁を知れば、両者の激突が更に楽しめるだろう。

タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 徹底検証!猪木vs.アリ戦の“裏”
週刊マット界舞台裏09年2月26日