ジェフ・ハーディーまたも交通事故アングル~大衆感情操作とは!?

 アメプロのファンなら、WWEのお膝元でもあるニュージャージー州イーストラザフォードにあるメドウランド・アリーナは、多くの日本人マニアにも馴染みのある会場ではなかろうか。
 なんと9日金曜日放送のWWEスマックダウンは、開始冒頭ジェフ・ハーディが地元ノースカロライナ州キャメロンで自動車事故に巻き込まれたというアナウンスから始まった。
 ジェフがガールフレンドを乗せて車を運転中に、なにものかの運転する車に妨害され事故につながったという。番組はこの話題を最後までひっぱっていた。
 ジェフと言えば意識不明の昏睡状態!?現実とリンクして仕掛けるアングル。でもハリウッド映画以上の演技で魅了。今回は、「打撲は負ったが病院には行ってない」と本人の独占映像が番組で紹介されていた。
 ジェフは2008年12年14日に行われたWWEのPPVビックイベント『アルマゲドン』にて、悲願のWWE王者戴冠を果たしているが、実人生でもドラッグ乱用以下、なにかとお騒がせしてきた問題児。
 出場すっぽかしの常習犯でもあり、今回も何からのリアルが絡んでいるのではないかと、スマート・マーク(別名シュマーク=舞台裏までわかって見ていると思い込んでいる自称マニア層)が大騒ぎしている。なにしろ、自身のガールフレンドをWWE劇場に絡ますことに反対していたはずなのだが・・・。
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左はジェフのニセモノ学生プロレスラー、クズ・ハヤシである。DDTにも上がった。本物との違いは…
 それにしても、7月にスマックダウン班は久々の日本上陸を果たすが、アダルト劇場は過激である。ビッキー・ゲレロGMのヌード写真騒動以下、ドロドロの愛憎メロドラマは、ハッスル学芸会とはスケールもレベルも大違いだ。
 なにがリアルで、どれがアングルなのか? 大衆感情操作ゲームの実例に基づいた検証は、タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 プロレス芸術とは①が必読書であろう。ミルホンネットでは【3周年30名キャンペーン】を締め切ったが、鷹の爪大賞2008のマスコミ大賞部門で、「この作品ほど目から鱗のものはなかった」と、複数者が指摘してきたのには驚いた。確かに、その衝撃度はダントツだったかも知れない。
 それにしても、泰葉だけで引っ張った『ハッスルマニア』が、豚野郎との対決場面だけ『Dynamite!!』をも凌駕する瞬間最高視聴率10・2%なのに、全体では3・4%と低調だった理由は、ヤマモ山本雅俊さんのブログで検証されている通りであろう。
 そんな比較の観点からは、お芝居とレスラー生活が微妙に交差しているWWEスマックダウンの上陸は、2006年の横浜アリーナ公演と同じく、「黒船襲来」論が再熱するのは必至ということなのだ。