WWE アルマゲドンPPV速報。ジェフ・ハーディー悲願のWWE王者戴冠、ジョン・シナは世界王者を防衛。

2008年12年14日(現地時間)に行われたWWEのPPVビックイベント『アルマゲドン』では、ジェフ・ハーディーが遂に悲願のWWE王者に初戴冠、そしてミルホンネットの WWEスラミー賞に組織票疑惑!? 今夜のアルマゲドンPPVはシナ防衛予定で事前予告した通り、ジョン・シナは世界王者を防衛した。
ジェフ・ハーディー意識不明の昏睡状態!?現実とリンクして仕掛けるアングル。で報じた通り、昏睡アングルで話題になりプッシュされたジェフ・ハーディーが、メインのトリプルH、エッジとの3WAYマッチで、必殺技スワントーンボムをエッジに叩き込み、ピンフォールで遂に5度目の正直でWWE王者を初戴冠。会場は歓声に包まれた。
試合中にはウラジミール・コズロフの乱入もあったものの、ジェフの兄マット・ハーディーが駆けつけて取り押さえファンも歓喜の声援を送り、ジェフの初戴冠とアルマゲドンは感動的な結末を迎えたのだった。
このジェフ・ハーディー、100キロ前後のプロレスラーとしては小柄な体格ながら、実兄のマット・ハーディーと共にハーディー・ボーイズとしてWWEでは1999年から活躍。スワントーンボムに代表される、危険な空中技を駆使し自らの身体も犠牲にするレスリングで人気の高いスーパースターだった。
しかし、2003年にWWEを解雇、その理由は表向き「ロックバンド活動に専念する為」としていたが、実際はWWEでの激しいレスリングで肉体的にも精神的にも追い詰められドラッグに手を出していた事、そしてリハビリも拒否していた為であった。そしてドラッグのせいでもあるのだろうが、遅刻、欠勤なども多くプッシュしようとしても、その不安定さからメインに絡ませ辛いという事もあった。
08.12.16jeff2.12raw.jpg
写真 2月12日のrawツアーで16人バトルロイヤルに優勝、ランディ・オートンのWWE王座に挑戦した際のジェフ (c)World Wrestling Entertainment, Inc
その後TNAに活躍の場を移し、2006年にはWWE復帰となるも、2007年に無断欠勤、2007年、2008年には2年連続でドラッグ違反となり謹慎処分などを受けており、3度ドラッグ違反になると再び解雇されるという崖っぷちの状況であった。
その間にハーディー・ボーイズ時代からのライバルだったエッジ&クリスチャンはそれぞれ、WWE、TNA(NWA-TNA)で世界王者を戴冠しており、ジェフは試合内容、人気では負けて無かったが、その私生活などの問題で差をつけられていた。今回も3月にドラッグ違反になっており、これ以上のプッシュは無いと思われていた矢先の初戴冠であり、これだけ何度もドラッグで解雇、謹慎など処分を受けていた選手が団体の顔と言える王者になれたのは快挙と言っていいだろう。
ちなみにどこまでがアングルなのかわからなくなるアメプロであるが、ジェフの自宅が火事で全焼したことや、愛犬を失ったことは事実である。それだけに、首脳陣が5度目のチャンスにGOサインを出したことが、業界関係者を含めて驚きだったことになる。
その他、ジョン・シナはクリス・ジェリコから必殺技STFUでタップを奪い、世界王者を防衛。
注目のエース対決、バティスタvsランディ・オートンはバティスタ・ボムでバティスタが完勝した。
WWEタイトル3WAYマッチマッチ 
○ジェフ・ハーディー(スワントーン→ピンフォール)エッジ×、トリプルH
世界ヘビー級タイトルマッチ
○ジョン・シナ(STFU→タップ)クリス・ジェリコ×
○ミッキー・ジェームズ、ミッシェル・マクール、マリア、ケリー・ケリー(ミッシェルがマリースをピンフォール)ジリアン、マリース、ナタリア、ビクトリア×
○バティスタ(バティスタ・ボム→ピンフォール)ランディ・オートン×
ベルファストブロウル
○フィンリー(シレイリ(アイルランドの棍棒)で殴りピンフォール)マーク・ヘンリー×
ICタイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
○CMパンク(KENTAのG2Sピンフォール→打ちどころが悪くガチで昏睡)レイ・ミステリオ× 
○ウラジミール・コズロフ(投げ倒してピンフォール)マット・ハーディ×
WWE PPVレポート ’06アルマゲドン ジミー鈴木の選ぶMVP
ミルホンネット独占企画「ゲイル・キム写真集」
週刊マット界舞台裏’08年3月27日号「WWEビンス、猪木バースデービデオに登場の謎」
鶴田倉朗 前「なぜ最近のWWEはもの足りないのか」