大阪・コブラ会の花澤大介13がやってくれた。戦極育成選手として、またそのアグレッシブな速攻スタイルで注目を浴び、バスターで対戦相手を失神させ続けて事実上は無敗のままのマキシモ・ブランコから、2R2分19秒に肩固めを奪ってみせたのだ。
試合は予想通り、突進してくるマキシモのレスリングで倒してのパウンド攻撃を、なんとかしのぐという展開に。ただし、開始早々の爆発する波状攻撃を交わしたことで、記者にはもしかしていけるんではないかとの思いがよぎったことも事実だ。
相手のスタイルに持ち込ませないまま、天性の瞬発力と身体能力の高さでつぶしてしまうマキシモであるが、あとで大介が振り返っていたように、「サブミッションは初心者」のはずである。攻め疲れが見えたときに勝機がやってくることはわかっていたことだ。
レスリングの猛者に対して、大介が2回テイクダウンを奪ったことも特筆される。しかし、マキシモはブリッジで返すし、タックルにはヒザを合わせられるなど、大介本人が振り返るように「ぶさいくな勝ち方しかできない」逆転勝利だったことは間違いない。
9月7日のアゼリア大正ホール大会でも、ブラジルの強豪レアンドロ・クサノからタップを奪っている肩固めも、二度目でようやく仕留めてくれた。
つけもの石のように相手をがっちり固めたら、”塩漬け十段”を名乗っていいとコブラ会のメンバーに励まされていたという。「皆でがんばっていきたい」とチームの貢献を口にした。必殺技での二連勝だから、誰も異論はないであろう。
ライト級のベルトが見えてくるが、大介の試合が終わった時点では大石幸史にも二度負けているし、井上克也にもD.O.G.で苦杯をなめている。ただし、「また違った結果になる」と胸を張ったのは成長のあかしであろうか。そういえば、風貌も以前からはずいぶんと引き締まってきた。
「引退するまでには、過去に負けた相手に借りを返していきたい」という。米国『MFC 5』でパウンドを食らったエディー・アルバレスの名前も出していた。ゴルゴ13の復讐劇は、これからなのだ。
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